乱数を使って、簡単な計算をするゲームを作ります。
乱数とは、一定の範囲の数字のなかから、ランダムな数字を選択することを指します。
サイコロをイメージすればわかりやすいと思います。
サイコロは1から6の数の中から一つ数字を出してくれます。
乱数も同じです。1から6と範囲を指定すればサイコロと同じことをしてくれます。
今回はリンゴとバナナをランダムな数だけ出して、その合計をプレイヤーに答えてもらう計算ゲームを作ります。もちろん乱数は果物をランダムの個数を出すときに使います。
では、早速作ってみましょう。
スプライトはネコ、リンゴ、バナナの3つを使います。右下の「スプライトを選ぶ」から用意しましょう。
まずは変数を作ります。「変数を作る」をクリックしましょう。
変数の名前は「リンゴ」と「バナナ」にします。
ステージで乱数のプログラムを作ります。ステージをクリックしておきましょう。
ステージにもプログラムを書くことができます。変数に数字をいれるプログラムをここで書いてしまいましょう。
「変数:バナナを○○にする」を使うと変数に数字を入れることができます。
○○には1から6の乱数を入れます。「演算:1から6までの乱数」を使います。
同様にリンゴの変数にも乱数を入れましょう。
プログラムを作る前にリンゴとバナナの変数が表示されている状態です。邪魔なので消します。
変数ページにあるリンゴとバナナの変数にチェックマークがついています。
このチェックマークをクリックするとチェックがとれて表示がなくなります。
次にリンゴとバナナを変数の数だけ増やします。クローンでも作ることはできますが、今回は「スタンプ」を使いたいと思います。
スタンプは自分自身と同じ見た目の画像を、自分自身と同じ位置に貼ることです。
画像を貼るだけでスプライトを複製しているわけではないので、クローンのように動かすことやスプライトを指定することはできません。スタンプはただの絵でスプライトではないのです。
ただクローンはたくさん作るとゲームが重くなってしまいますが、スタンプはただの絵なのでゲームが重くなることはありません。つまりクローンは有限ですが、スタンプは無限に使用できます。
今回のリンゴとバナナは動かないので、クローンよりもスタンプで複製するほうが良いでしょう。
でもスタンプを使おうとしても、そのプログラムはないですよね。
左下にあるコードの図をクリックしてみましょう。
その中のペンを選びます。
すると左に新たな項目「ペン」がでました。その中にスタンプがあります。
さてリンゴを増やす方法ですが、まず最初にスタンプを使い、このスプライトをリンゴ一個分。右に 移動する。これを一回行うたびリンゴを増やすことができます。
プログラムで作ると、写真の通りになります。
バナナもリンゴと同様のプログラムを作ります。少々プログラムを変更するところもあるので、注意です。
「バナナとリンゴの計算問題を出題する。答え合わせをする。」
早速、問題を出題するプログラムを作ります。ネコは出題者役にします。
見た目のページに「○○と2秒言う」を使うと、ネコが言葉を言うようになります。
ただ、これだとプレイヤーの回答画面がでてきません。
調べるページにある「○○と聞いて待つ」でプレイヤーが答えを入力できるようになります。
この二つを使い、写真のとおりに作ってみましょう。
今度は、正解したパターンと不正解のパターンの二つを作ります。
制御ページの「もし○○なら~でなければ」を使うと簡単です。
○○に入る言葉は「答え=バナナ+リンゴ」を入れます。
(「答え」はプレイヤーが答えた数字のこと)
写真のとおりに作ってみましょう。
これで、正解なら上のプログラムが、不正解なら下のプログラムが始まります。
正解なら「正解だよ!!」とネコが言い、不正解なら「不正解・・」と言った後、正解の答えを言うようにします。
正解の答えは数字だけだとわかりにくいので、「正解は○○」というようにします。
ただ言葉と変数は一緒に入力できません。この場合は演算ページにある「○○と○○」を使います。
これは入力した二つの言葉を結合します。言葉だけでなく、値や変数もいれることが可能です。
なので、写真のとおりにつくると、「正解は○○」と表示することができます。