「どうだ?ほうじ
そちは世界中の女が夢にさえ望むべくもない周の皇后だ 嬉しかろう。」
幽王はほうじの顔にたとえわずかでも笑みというものの現れるのを期待したのですが ほうじが笑うということはありませんでした。
そうです。
ほうじは宮中に上がってからまだ一度たりとも笑ったことはなかったのです。
そこで幽王はほうじの前で毎晩宴を催しました。
国中の芸人が集められ、道化、魔術が繰り広げられ、宮中は大変な騒ぎ、 奇術にきもを抜かし道化に笑い転げる酒の謡が連日連夜続きましたがほうじは笑いません。
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