「しゅうけん、ほうじに向かって何を言う」
「私はほうじ様の生い立ちを証すためほうの国へ旅に出てそこで様々な見聞をして 参りました。
幽王様お聞き下さい。
ほうじどのの歌われる歌はかつてのほうの国のはやりうたでございます。
山桑の弓、木草のえびらを作る男女は周の国を亡ぼす、と言うこの歌に追い立てられ、 山桑と木草を作る夫婦が国を追われました。
その夫婦が山道をさまよううちに赤子を拾い、 これを育てたのがほうじどのということでございました。
なんでも話によるとこの赤子は空より降ってきた竜が七つの娘にはらませ、 そして捨てられたものだということでございます。」
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