ネパール映画研究のページ
ネパール映画研究のページ

7 映画スタジオ
▲NFDCの撮影スタジオ アクション映画の撮影風景.カトマンズの数少ない撮影スタジオはいつもフル回転状態である.
バラジュ工業地帯の一角に、90年民主化運動後に映画公社から民営化されたNepal Film Development Company Private Ltd.(以下NFDC)の撮影スタジオと現像所がある。
職員数は約40人。国策会社としての威光は失われたが、NFDCは、フィルムの販売、キャメラや照明機材のレンタル、現像、編集、ダビング、プリントなどを一貫して行なうことのできる国内随一の映画開発の拠点である。
2006年にブラニルカンタにあるマハ・ジョリのスタジオが稼働を始めるまでは、国内唯一の屋内映画スタジオでもあった。
カトマンズにはこのほかに、中小の貸しスタジオやレンタルハウスがあり、ディジタル化されたポスト・プロダクションが数多く存在する。
2006年以降のネパール映画復興のペースは急であり、どこのスタジオもよく稼働している。
市内や郊外には数多くの撮影スポットがあり、ネパール映画を撮影している風景がよく見られる。ロケ現場は野次馬で黒山の人だかりとなる。
最近のカトマンズでは停電が常態化しており、映画の照明のためにトラックに発電機を載せてロケ現場に赴くビジネスが繁盛するようになった。