東京情報大学情報文化学科 伊藤ゼミナールの自主制作映画
『さよならサクラFM』
2003年度うえだ城下町映画祭自主制作映画コンテストで大賞受賞
2003年12月27日(土)15:00-16:00千葉テレビ放送にてテレビ放映
2004年3月ワーナー・マイカル・シネマズ市川妙典にて劇場公開

大賞の賞状を手に喜ぶ『さよならサクラFM』監督の増田有記君(情報文化学科4年・右)と主演の間瀬夢子さん(同・左)

■『さよならサクラFM』公式ホームページ
■ラジオ・新聞・雑誌での紹介/劇場上映
2003年11月22日 産経新聞に「うえだ映画祭で大賞受賞」の記事が掲載されました。
2003年12月3日 13:10〜13:20 NHK-FM「まるごと千葉60分」にて本作の受賞について放送されました(伊藤敏朗出演)
2003年12月26日 7:30〜7:40 千葉テレビ情報番組「朝まるJUST」に増田有記・間瀬夢子が出演しました
2003年12月27日 読売新聞に「千葉テレビ放送でオンエア」の記事が掲載されました。
2004年1月 玄光社の月刊『ビデオSALON』(2004年1月号pp.46-9)で当ゼミが特集され,本作のことが掲載されました。
2004年3月4日 千葉県学生映像シンポジウム2004にて劇場公開されました(ワーナー・マイカル・シネマズ市川妙典)



2003年11月8日(土)-9日(日)長野県上田市マルチメディア情報センターほかにて、うえだ城下町映画祭[主催:うえだ城下町映画祭実行委員会(上田市・上田市教育委員会ほか)]が開催され、今年度より同映画祭に設けられた自主制作映画コンテスト部門において、東京情報大学(千葉市若葉区・松田藤四郎学長)情報文化学科伊藤敏朗ゼミナールが制作した映画(ビデオドラマ)『さよならサクラFM』が大賞(最高賞)を受賞しました。審査委員は、映画監督の古厩智之さんほか。

長野県上田市は、昔から数多くの劇場公開映画作品のロケ地として使われ、現在もフィルムコミッションによる支援体制を整えていることで有名です。そして、日本映画の秀作上映を主とした“うえだ城下町映画祭”をすでに6回開催し、“ロケ地で行う映画祭”として定着してきました。同映画祭では、第7回の今年度より、「映画文化の振興とプロ、アマを問わずに映画制作に関わる者が集うメッカを願い、優れた自主制作映画を発掘し、次代に続く制作者を支援」する目的で、自主制作映画コンテスト部門を設け、全国から多数のプロ・アマによる自主制作映画が応募されました。 11月8日(土)、上田市マルチメディア情報センターにおいて、予選を通過した7作品が、多数の観客を前に終日上映されました。11月9日(日)に審査結果発表がおこなわれ、最高賞である「大賞」を、東京情報大学『さよならサクラFM』が受賞し、副賞賞金20万円を獲得しました。

映画『さよならサクラFM』は、経営困難に陥ったローカルFM放送局の若者たちが繰り広げる青春ドラマ。地方FM放送局のサクラFMは、社長の経営拡大路線が失敗して倒産の危機を迎え、主人公たち若い職員が社長への反感から、社長の個人的スキャンダルの暴露へと走るが、そこに意外な真実を発見するというハートフルコメディです。テンポ良く展開するコミカルなストーリーの中に、若者たちの成長する姿や、大人たちの優しさなどが描かれ、笑いのなかにも涙と感動が心にしみる58分のドラマです。

制作にあたったのは、東京情報大学情報文化学科で映像コミュニケーションを教える伊藤敏朗(いとうとしあき)講師が指導するゼミナールの学生たち。同学科4年生の増田有記(ますだゆうき)君を監督として、16名のゼミ学生が力をあわせ、卒業制作作品として完成させました。
監督の増田君は、「いろいろな問題をかかえている現代こそ、みんなに安心して心から笑ってもらえる時間を持ってもらえたら、と考えてこの作品をつくりました。」と言います。しかし、大学の授業のなかで映画制作を学ぶことには、さまざまな苦労があったようです。映画を作るのも、カメラの前で演じるのも初めてという学生たちでしたが、撮影は、大学内のスタジオに大掛かりなセットを組んだり、ロケーション合宿を敢行したり、撮影機材も大学保有のプロ用のものを使ったりという本格的なものでした。収録に3ヶ月、編集には4ヶ月を要しました。

伊藤講師は、このような実践的な授業は、学生たちがプロとしての表現技術を習得できるだけでなく、作品をゼロから創りあげるプロジェクト遂行能力や協調性を身につけることができ、総合的な人間教育となっている、といいます。そして、「ひとりよがりの主張ではなく、一般の人々が見て理解できる内容と構成をそなえ、なるほどな、と思える知性や若者らしい正義感を表現して欲しいと指導しています。そのためには、社会を広く見渡すことのできる教養やノーマルな感性を身につけることが何より大事だと強調しているのです。」と、その教育方針を語っています。「日本の自主映画は芸術志向で難解なものが多い。本作のような奇をてらわず、正攻法で作られた映画が正等に評価された今回の受賞はたいへんいいことではないか」。

うえだ城下町映画祭では、『さよならサクラFM』をはじめとする、今回のコンテストの入選作を、上田市マルチメディア情報センターで順次公開上映していく予定になっています(うえだ城下町映画祭実行委員会 電話0268・39・1000)。
また『さよならサクラFM』のDVDは、東京情報大学入試・広報課に申し込めば無料で手に入れることができます(電話043・236・1408)。


『さよならサクラFM』の製作風景