【注,参考文献】
1) 「インターネット泥棒にご用心」ニューズ・ウィーク日本版 1995年2月15日号 T
BSブリタニカ 1995.2 pp.52-5
2) 今井賢一は、「情報ネットワーク社会とは、社会基盤のインフラストラクチャーが情
報通信系の社会資本をもとにソフトを含めて分厚く形成され、その上の産業・企業が情
報を駆動力としてネットワーク型に形成され、人々の生活がそれらのネットワークを活
用するという社会である。」と定義している。今井賢一『情報ネットワーク社会』岩波
新書黄版285 岩波書店 1984 p.36参照。
3) 1995年1月17日、阪神・淡路島地方を襲った巨大地震によって電気・電話網は壊滅し
、現地の幾つかのコンピュータ・ネットワークが機能を喪失した。これはバルネラビリ
ティーの端的な例である。しかし、その後の全国各地からの救援物資の集積と輸送、被
災者の安否や避難先情報、さまざまなハンディキャップを持った人々の救済とボランテ
ィアの派遣などについて、生き残ったパソコン通信網は昼夜を分かたず膨大な情報を発
信し続けた。これはコンピュータ・ネットワークが人間どうしを結びあう絆の新しい形
態として有効に機能し得ることを示したものだとも言えよう。つまるところ情報ネット
ワーク社会を支えるのは人間であり、コンピュータ・ネットワークもその必然として(
良くも悪くも)人間的なものにならざるを得ないのである。山根一眞「マルチメディア
が救った情報「空白」の危機 政府、マスコミに勝ったパソコン通信の情報量」 文藝
春秋 1995年3月号 1995.3 pp.162-7 参照。
4) 長谷川弘ほか「インターネットサービス」FUJITSU Vol.46, No1 1995.1
p.64 図1「インターネットの現状」より(出展:Internet Society)。
5) 1965年当時、ベル研究所はMITやGEと協力して Multicsという新OSの開発に着
手したものの、その目的を果たせず撤退した。しかし研究者達はその後もユーザの立場
から使い勝手の良い対話型OSの基本設計を続け、1970年、ミニコンピュータ向きの優
れたソフトウェア体系を開発して、これにUNIXと命名した。Uni は Multiの反省か
ら出たといわれる。石田晴久『UNIX』 共立出版 1983 p.IV参照。
6) 村上健一郎『インターネット』(岩波科学ライブラリー17) 岩波書店 1994 p.7
7) 猪瀬博『デジタル時代 情報技術と文明』(NHK人間大学) 日本放送出版協会
1994 p.108
8) 富山健ほか(座談会)「インターネットは大学を変えるか」大学時報 240号 日本私
立大学連盟 1995.1 p.30
9) (同上)p.22
10)丹野州宣『ローカルエリア・ネットワークの基礎と実際』(情報処理入門シリーズ
9)共立出版 1988 pp.1-5
11) 田畑孝一ほか『オープンネットワークの世界 OSI入門』(分散システムシリーズ
2)近代科学社 1993 pp.5-9
12) 八島朝一『情報ネットワーク入門』 オーム社 1994 p.48-9
13) CCITTの活動は、現在では、ITU−TS(International Telecommunications
Union−Telecommunication standardization Sector=国際電気通信連合−電気通信標
準化部門)に継承されている。
14) 小野欽司ほか『OSI&ISDNE絵とき用語事典』 オーム社 1988 p.2
15) 石坂充弘『情報ネットワークの通信技術』 オーム社 1994 p.182 p.206-7
16) 久保勲ほか『LANとVANの知識』(ニューメディア入門シリーズ) オーム社
1986 p.35
17) 泉谷建司『LAN技術解説 EthernetとFDDI』(NEシリーズ) ソフト・リサーチ
・センター 1993 pp.48-51
18) 石坂充弘『情報ネットワークの通信技術』(前掲) p.182
19) 『コンピュータ・ネットワーク入門 ローカル・エリア・ネットワークとワイド・エ
リア・ネットワーク』(ビデオ教材テキスト) 日本ディジタルイクイップメント教育
統括部 1994 p.1-13
20) 石田晴久『コンピュータ・ネットワーク』(岩波新書新赤版180) 岩波書店 1991
pp.128-42
21) Ed Krol 著 エディックス訳 村井純監訳『インターネットユーザーズガイド 改定
版』 インターナショナル・トムソン・パブリッシング・ジャパン オーム社(発売)
1995 p.742, p.749
22) 村上健一郎『インターネット』(前掲) pp.10-13
23) WIDE Project編 村井純 吉村伸監修『インターネット参加の手引き 1994年度版』
(bit 別冊)共立出版 1994 pp.11-3
24) (同上)pp.14-7
25) 「TCP/IPが事実上の標準としての地位を固めたため、そのプロトコルを使用す
る機器が増加の一途をたどっている。例えば、ワークステーションのみならず、最近で
は、パソコンのオペレーティングシステムに標準でTCP/IPが添付されようとして
いる。また、アメリカでは、コーラの自動販売機をインターネットに接続し、どれが冷
えているかがワークステーションからわかるようにしている大学生もいる。エレベータ
やトースターまでTCP/IPで接続している人がいる。すでにアメリカの18軒の喫茶
店がインターネットに接続されているし、日本ではインターネットに接続されている薬
局もある。このままでは、犬のポチまでTCP/IPを使うようになって、IPアドレ
スの枯渇が確実である。」村上健一郎『インターネット』(前掲) p.102-3
26)実際にはサブネットワークという方法によって、接続できるネットワーク数をもっと
増やせるように工夫されている。下記文献参照。
道下宣博 本間泰則『異機種接続とTCP/IP絵とき読本』 オーム社 1990 pp.141-6
Kevin Washburn, Jim Evans 著 油井尊訳『TCP/IPバイブル』 ソフトバンク
1994 p.65-79
27) 戸田愼一ほか『インターネットで情報探索』 日外アソシエーツ 1994 pp.11-5
28) WIDE Project編 村井純・吉村伸監修『インターネット参加の手引き 1994年度版』
(前掲)pp.303-66 には、IPアドレスやドメイン名をJPNICに申請、あるいは廃
止などをするためのドキュメントが明らかにされている。これらはネットワーク上でも
公開されており、手続きも電子メールによって行える。
SINETへの接続方法や加入手続きについては、学術情報センター『学術情報ネッ
トワーク加入の手引(第3版)』(1994.3)を参照。
なお、インターネットへの接続には、インターネットの全てのサービスを受けること
のできるIP接続と、電子メールとニュースだけのサービスを受けることのできるUU
CP接続がある。いずれもJPNICに申請してIPアドレスとドメイン名を取得する
必要があるが、商用ネットワークサービス会社が有料でIPアドレスとドメイン名を代
行取得してくれるサービスもある。永井武『世界を結ぶ情報ハイウエー インターネッ
ト入門』富士通経営研修所 1994 pp.137-144参照。
29) 『コンピュータ・ネットワーク入門 コンピュータ・ネットワークの利用と管理』
(ビデオ教材テキスト) 日本ディジタルイクイップメント教育統括部 1994 p.1-7
30) 井出口哲夫『ネットワーク・アーキテクチャと通信プロトコル』(情報ネットワーク
シリーズ) オーム社 1994 pp.26-9
31)Craig Hunt著 坂本真訳 村井純監訳『UNIXシステム管理者のためのTCP/I
Pネットワーク管理』 インターナショナル・トムソン・パブリッシング・ジャパン
オーム社(発売)1994年 pp.10-7
32)Douglas Comer 著 村井純・楠本博之訳『第2版TCP/IPによるネットワーク構
築Vol.I 原理・プロトコル・アーキテクチャ』(bit別冊) 共立出版 1993 p.114-9
33)石田晴久『コンピュータ・ネットワーク』(前掲) pp.169-173
34) すでに1991年には、キックス(CIX:Commercial Internet Exchange) アソシエーショ
ンと呼ばれる、インターネット・ワーキングサービスの提供業者の非営利団体が発足し
ており、世界的なインターネットの商用化移行に際してのさまざまな課題について検討
が進められている。横河ディジタルコンピュータSI事業本部『インターネット商用化
に向けて(CIX):アメリカではいま』 トッパン 1993 p.89参照。
35) 戸田愼一「ネットワーク情報資源と図書館・情報サービスの将来」情報の科学と技術
Vol.44 No1 1994.1 p.4
36) 齋藤忠夫監修・著『情報・通信ネットワークの全貌』 日経BP社 1992 pp.58-75
37) 『新しいビジネスチャンスと文化を創造するBBCC計画へのいざない 関西文化学
術研究都市を中核としたB−ISDN(広帯域ISDN)利用研究・実験計画』 新世
代通信網実験協議会 [1994]