情報大ステーション 2004〜2006 全番組一覧
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2004年度  2004/7/2〜2004/12/24 全26回・毎週金曜日22:45〜23:00 放映
放送回 放映日 番組タイトル 出演高校
第1回 2004/7/2 市民の学びをサポート! 〜千葉市中央図書館・千葉市生涯学習センター〜 四街道北
第2回 2004/7/9 どきどきフリーマーケットで買い物上手 〜幕張メッセ〜 東金商業
第3回 2004/7/16 ケビン・ショート先生と里山を歩く 佐倉南
第4回 2004/7/23 千葉都市モノレールでGO! 四街道北
第5回 2004/7/30 印旛沼サイクリングロードを走る 佐倉南
第6回 2004/8/6 県立現代産業科学館を訪ねて 四街道北
第7回 2004/8/13 馬に学ぶ・馬を教える 〜エルドラドランチを訪ねて〜 東金商業
第8回 2004/8/20 国立歴史民俗博物館を訪ねて 佐倉南
第9回 2004/8/27 響け!森のコンサート 〜千葉県少年少女オーケストラ〜  情報大生
第10回 2004/9/3 ぐるっとみどころ中央博物館 〜千葉県立中央博物館〜 佐倉南
第11回 2004/9/10 若き大道芸人たち 〜ちば大道芸の日〜 千葉東
第12回 2004/9/17 博物館で遊び体験・乗船体験 〜浦安市郷土博物館・境川乗船体験〜 佐倉南
第13回 2004/9/24 こども美術館で創作体験 〜ふなばしアンデルセン公園こども美術館〜 佐倉東
第14回 2004/10/1 こころに響く歌声を 〜熱き青春を追って・ちばスターオーディション〜 市立千葉
第15回 2004/10/8 小湊鐵道で水と彫刻の丘を訪ねて 〜小湊鐵道・水と彫刻の丘美術館〜 四街道北
第16回 2004/10/15 体験!募金活動 〜あしなが育英基金募金活動〜 東金商業
第17回 2004/10/22 測ってみよう自分の健康体力 〜県スポーツ科学センター・県民体力測定〜 四街道北
第18回 2004/10/29 体験!むらごと博物館 〜県立房総のむら博物館〜 佐倉南
第19回 2004/11/5 高校生が創るファッションショー 〜県立佐倉東高校服飾デザイン科〜 佐倉東
第20回 2004/11/12 三島神社の棒術・かっこ舞を見てみよう 〜君津三島神社・県立中央博物館〜 四街道北
第21回 2004/11/19 上総おどりでめざせV2! 〜上総の国一宮まつり・上総おどりコンクール〜 東金商業
第22回 2004/11/26 自由で新しい放送を 〜県立船橋高校放送委員会〜 県立船橋
第23回 2004/12/3 これが私たちの文化祭だぁ! 〜佐倉南高校文化祭〜 佐倉南
第24回 2004/12/10 定時制高校の生徒達 〜佐倉東高校定時制の課程〜 佐倉東
第25回 2004/12/17 歩けや歩け!手賀沼ふれあいウォーク2004 四街道北
第26回 2004/12/24 クリスマス特集・情報大ステーション総集編 情報大生
2005年度  2005/7/2〜2005/12/24 全26回・毎週土曜日22:15〜22:30 放映
放送回 放映日 番組タイトル 出演高校
第27回 2005/7/2 勇壮!和良比はだか祭り 四街道北
第28回 2005/7/9 支えあう心 〜県立佐倉南高校・介護福祉用具体験授業〜 佐倉南
第29回 2005/7/16 伝統の響き・木更津甚句 伝統の響き・木更津甚句  拓大紅陵
第30回 2005/7/23 復活した農村歌舞伎 〜大栄町大須賀神社・伊能歌舞伎〜  成田
第31回 2005/7/30 妖怪大戦争に大潜入 〜情報大生が話題の映画のエキストラに挑戦〜 情報大生
第32回 2005/8/6 先生が演じる・生徒が支える 〜演劇集団・コモンセンスカンパニー〜 市川東
第33回 2005/8/13 伝統の町並みを愛して 〜佐原の伝統的町並み保存と案内ボランティア〜 成田
第34回 2005/8/20 軽便蒸気機関車復活運転 〜成田ゆめ牧場・まきば線〜 県立船橋
第35回 2005/8/27 SWING! SWING!SWING! 〜県立富里高校ジャズオーケストラ部〜 富里
第36回 2005/9/10 菜の花から考える環境問題 〜なのはなエコ・プロジェクト・旭市菜の花祭り〜 東金商業
第37回 2005/9/10 壁に挑む!高校生のスポーツクライミング 〜県立千葉工業高校山岳部〜 四街道北
第38回 2005/9/17 1万人が走るおいしい大会 〜富里すいかロードレース〜 富里
第39回 2005/9/24 銚子電鉄の小さな旅 東金商業
第40回 2005/10/1 磯の生物大研究! 〜県立長生高校臨海実習〜 長生
第41回 2005/10/8 水上の熱き闘い 〜佐倉高校カヌー部〜  佐倉
第42回 2005/10/15 ネパールに届ける高校生の技術 〜市川工業高校国際技術ボランティア隊〜 市川工業
第43回 2005/10/22 きらめき総体でかがやいて 佐倉
第44回 2005/10/29 黒潮に躍る! 〜九十九里高校ウォーターボーイズ〜 九十九里
第45回 2005/11/5 つっぱれ!おしだせ!ロボット相撲 〜千工研ロボット相撲大会〜 市川工業
第46回 2005/11/12 車椅子バスケットで世界をめざす 〜千葉ホークス・香西広昭選手〜 情報大生
第47回 2005/11/19 こちら佐倉こども放送局 佐倉
第48回 2005/11/26 はじめての稲作体験 〜谷当グリーンクラブ〜 佐倉南
第49回 2005/12/3 ご自宅の耐震診断僕らにおまかせ 〜県立市川工業高校建築科〜 市川工業
第50回 2005/12/10 伝えたい!私たちの音楽! 〜千葉県少年少女オーケストラ〜 情報大生
第51回 2005/12/17 競いあい高めあう技 〜千工研総合技術コンクール〜 市川工業
第52回 2005/12/24 Cyanに染まる X'mas 生浜
2006年度  2006/7/7〜2006/12/29 全26回・毎週金曜日22:45〜23:00 放映
放送回 放映日 番組タイトル 出演高校
第53回 2006/7/7 燃えた!泣いた!大応援団 〜成田高校野球部春の甲子園へ〜 成田
第54回 2006/7/14 健康祈って泥かけ合戦 〜四街道和良比はだか祭〜 四街道中
第55回 2006/7/21 菜の花の里をむすぶ鉄路 〜いすみ鉄道となのはなエコフェア〜 大多喜
第56回 2006/7/28 世界に轟く和太鼓の競演 〜成田太鼓祭〜 八千代
第57回 2006/8/4 撮ったよ!羊の赤ちゃん誕生シーン 〜マザー牧場〜 情報大生
第58回 2006/8/11 メディアを学ぶ高校生たち 〜千葉県高校放送部合宿研修会〜 成田
第59回 2006/8/18 こどもたちの手作りミュージカル 〜佐倉こどもステーション〜 情報大生
第60回 2006/8/25 お姫さまと鎧武者 〜佐倉時代祭〜 佐倉南
第61回 2006/9/1 こちら佐倉こどもテレビ局 〜こどものまち・ミニ佐倉〜 地元小中学生
第62回 2006/9/8 なでしこサッカー部シュート! 〜成田北高校女子サッカー部〜 成田北
第63回 2006/9/15 テレビがむすぶコミュティ 〜千葉ガーデンタウンテレビ放送局〜 県立船橋
第64回 2006/9/22 車椅子バスケットで全国2連覇 〜千葉ホークスと支えあう市民〜 情報大生
第65回 2006/9/29 本を届けて45年 〜移動図書館・いずみ号〜 若松
第66回 2006/10/6 土俵にかける青春 〜拓大紅陵高校相撲部〜 拓大紅陵
第67回 2006/10/13 戦跡をめぐって知る郷土 〜南房総の戦争遺跡を歩く〜 情報大生
第68回 2006/10/20 人形たちの熱い祭典 〜南房総人形劇フェスティバル〜 四街道北
第69回 2006/10/27 作った!漕いだ!手作りボートレース 〜八鶴湖ボートカップ〜 東金商業
第70回 2006/11/3 青春はマーチにのせて 〜千葉県マーチングコンテスト〜 拓大紅陵
第71回 2006/11/10 わがまちを愛して 〜NPOまちづくり千葉〜 情報大生
第72回 2006/11/17 いまひらく地獄の幕 〜国指定重要無形民俗文化財・鬼来迎〜 四街道北
第73回 2006/11/24 潜入!テレビ局の裏舞台 〜千葉テレビ放送〜 情報大生
第74回 2006/12/1 ステージに弾ける!  〜ClubYEG DanSpark〜 情報大生
第75回 2006/12/8 Let’s Enjoy English 〜成田国際高校国際セミナー〜 成田国際
第76回 2006/12/15 千葉都市モノレールで駅員体験 〜千葉工業高校生のインターンシップ〜 千葉工業
第77回 2006/12/22 私たちの技と匠・大公開 〜市川工業高校文化祭〜 市川工業
第78回 2006/12/29 メイキング・オブ・情報大ステーション  情報大生


情報大ステーション 2004〜2006 内容紹介
2004年度  2004/7/2〜2004/12/24 全26回・毎週金曜日22:45〜23:00 放映

第1回 2004/7/2放映
市民の学びをサポート! 〜千葉市中央図書館・千葉市生涯学習センター〜

千葉市の生涯学習の拠点である「千葉市中央図書館・千葉市生涯学習センター」を訪問して、施設の目的や機能、サービスやイベントについて紹介する。千葉市中央図書館は、千葉市の図書館サービス網の中心的な施設として、市民の読書環境を整備し読書普及を図る役割を担っており、読書、調査・研究等の図書館ニーズに対応している。千葉市生涯学習センターは、生涯学習推進の中核施設として、市民の学習活動の活性化と推進を図る役割を担い、多様化・高度化する学習ニーズに対応している。同施設はこの2つのサービス機関の複合施設として、千葉市民の学びをひろく支援している。番組では、四街道北高校の生徒2人がレポーターとなり、図書館内の各コーナーの紹介につづいて、図書館の裏舞台に立ち入って、市内各館への図書を配送するための部屋や、ロボット式の図書出納装置(オートライブラリ)などを紹介していく。生涯学習広場で生涯学習相談員にインタビューし、各施設を見学する。市民のための公教育施設のあり方を学ぶことのできる番組である。

第2回 2004/7/9放映
どきどきフリーマーケットで買い物上手〜幕張メッセ〜

幕張メッセで開催された『どきどきフリーマーケット2004』を紹介する。このイベントは毎年ゴールデンウィークに同メッセで開催されている日本最大規模のフリーマーケットである。一般から募集された店舗は3日間で3,000店以上。来場者数はのべ20万人以上にものぼる。番組では、高校生レポーターが、出店中の店をつぎつぎに紹介しつつ、買い物客や売り手にインタビューをしながら会場内を見ていく。東金商業高校の生徒2人がレポーターとなり、グルメコーナーでは試食したり、プレイエリアで遊んだりして、イベントを満喫。実際に買い物にも挑戦して、値切ったり値切られたりの楽しい買い物体験をする。最後に主催者事務局の方にインタビューして、このフリーマーケットの特徴や舞台裏の苦労などを聞く。大規模市民イベントの楽しさが伝ってくる番組。

第3回 2004/7/16放映
ケビン・ショート先生と里山を歩く

佐倉南高校の高校生3人がレポーターとなり、東京情報大学教授のケビン・ショート教授と一緒に里山を歩きながら、千葉の里山の魅力を紹介していく。ケビン・ショート教授は、アメリカ生まれの文化人類学者で、現在は千葉県印西市に住み、里山の環境保護に熱心に取り組んでいる。ケビン先生と高校生たちは、佐倉南高校の裏手の里山から自然観察をはじめ、草花を観察して歩いたり、里山の集落の文化に触れていく。やがて一同は、地図に載っている神社を探して山の奥へと探索をすすめ、そこに小さな祠を発見する。それは精霊がやどり、大地のスピリチュアルがたちあがる場所なのだと、ケビン先生は語る。ケビン先生の解説をとおして、人間の文化と自然との関わりについて、さまざまな角度から学ぶことができる番組。

第4回 2004/7/23放映
千葉都市モノレールでGO!

千葉市の代表的な公共交通機関である、千葉都市モノレールの本社(操車場)を、四街道北高校の2人の生徒が訪問して、同モノレールの歴史・規模や機能・車両基地の状況や、沿線の風物などについて紹介する。高校生レポーターは千葉都市モノレール本社へ向かい、案内役である情報大生の小柴君とともに、運転指令所に入って、指令長にインタビューをする。つぎに小柴君は、モノレールの運転席に乗り、全線を紹介をしていく。モノレール会社が主催しているイベントの紹介につづき、車両基地を見学する。担当者にインタビューし、点検作業の注意点等を聞く。最後に、深夜におよぶ保線作業の模様を見る。普段、見ることのできない千葉都市モノレールの舞台裏の地道な努力などが理解でき、公共交通機関への親しみが増す番組である。

第5回 2004/7/30放映
印旛沼サイクリングロードを走る

佐倉の自然環境としての印旛沼の姿を、佐倉南高校の生徒たちが、湖畔のサイクリングロードを自転車で走りながら紹介した番組。印旛村歴史民俗資料館を訪れたり、水質浄化にとりくんでいる地元のボランティアの方々、観光風車の維持管理にあたる方の話しなどを聞く。番組では、まず印旛村歴史民俗資料館を紹介。つぎに印旛沼の水質浄化にとりくむ印旛沼水質浄化NPO事業「印旛野菜いかだの会」の活動場所を訪問し、事務局長の美島さんへインタビューをする。同会は印旛沼の水質を改善するため空芯菜を栽培する野菜いかだを普及し、生態系の保全と回復、親水性の向上を目標に、2000年5月市民のボランティア活動として組織された会である。番組後半では高校生が実際に自転車に乗りサイクリングロードを走る。佐倉ふるさと広場にある観光風車を紹介し、風車の維持管理にあたっている大谷さんにインタビューする。その後、サイクリングロードの途中にあるラジコン飛行場の見学、高橋尚子選手の走ったマラソン練習コースなどを巡る。サイクリングロードを楽しみながら、印旛沼という身近な自然の意義を確認してもらえる番組である。

第6回 2004/8/6放映
県立現代産業科学館を訪ねて

現代生活を支える産業や科学技術のありかたについて体験的に学べる千葉県立現代産業科学館を訪問する。同館には、「現代産業の歴史」「先端技術への招待」「創造の広場」という3つのフロアがあって、子供から大人まで、誰もが産業に応用された科学技術を体験的に学ぶことのできるようになっている。「現代産業の歴史」では、千葉県の基幹産業でもある電力、石油、鉄鋼産業について、その発展の歴史や現代の技術との関わりを学ぶ。「先端技術への招待」のフロアでは、さまざまな分野で応用されている先端技術はどのようなもので,それは私たちの生活や産業社会をどのように変えるのかを、エレクトロニクス、新素材、バイオテクノロジーなどの分野別に紹介している。実験シアターや実験カウンターといったブースで係員の方が目の前で科学実験をし、体験させてくれた。最後に「創造の広場」のフロアでは、美しく不思議な科学の現象や科学技術の原理や仕組みを、参加・体験型の展示によって学ぶことができる。楽しみながら現代科学や産業への興味が湧いてくる施設であることが、よくわかる番組である。

第7回 2004/8/13放映
馬に学ぶ・馬を教える 〜エルドラドランチを訪ねて〜

千葉県八街市にあるウエスタン乗馬クラブ・エルドラドランチを訪ね、高校生レポーターが乗馬体験をしたり、ウエスタン乗馬の世界チャンピオンである土岐田勘次郎さんの演技を見せていただく。エルドラドランチは、土岐田勘次郎さんが運営する乗馬クラブであり、初心者・経験者を問わず誰でも乗馬の楽しさを体験できる場所である。高校生は、馬小屋を見学し、馬に触った給餌体験をしたあと、各人が乗馬を初体験する。そしてこの番組のために特別に演技してくださった土峠田さんのウエスタン乗馬の妙技に見とれる。そして、金沢ディレクターが、土峠田さんから、これからの若者達に乗馬をつうじて学んで欲しいことについてのお話しを伺う。スタジオで、高校生レポーターが、土岐田さんの言葉のキーワードのフリップを持って解説し、その言葉の意味を噛みしめる。土峠田さんの深い哲学に触れて、馬と人のかかわりあいの意味を考えることができる番組である。

第8回 2004/8/20放映
国立歴史民俗博物館を訪ねて

千葉県佐倉市にあり、「歴博」の愛称で親しまれている国立民族博物館を、高校生レポーターが訪ねる。同館は、日本の歴史と文化について総合的に研究・展示する我が国で唯一の国立の歴史博物館で、佐倉城跡の一角、約13万平方メートルの敷地に延べ床面積約3万5千平方メートルという壮大な規模を有して、原始・古代から近代に至るまでの歴史と日本人をテーマに、実物資料に加えて精密な複製品や模型などを展示している。番組では、同館の久留島教授の案内のもと、5つの時代区分の展示室を巡っていく。第1展示室 旧石器時代?奈良時代。第2展示室 平安時代?安土桃山時代、第3展示室 江戸時代、第4展示室 日本の民族世界、そして第5展示室 19世紀後半-20世紀はじめである。久留島教授の丁寧な解説によって、同館では歴史的なヒーローをテーマにせず、庶民の目線による歴史展示をおこなっていること、ジオラマなどもストーリーのある見せ方であることなどがよく理解でき、同館の魅力をつぶさに知ることができる番組となっている。

第9回 2004/8/27放映
響け!森のコンサート〜千葉県少年少女オーケストラ〜

高い演奏レベルで全国にも名高い「千葉県少年少女オーケストラ」を紹介する。同オーケストラの結成は1996年。県レベルでは全国初の、10歳から20歳までの、少年少女たちによって構成されているオーケストラである。番組では、練習風景、高校生団員へのインタビュー、音楽監督である佐治先生へのインタビューなどを紹介する。そして、「森のオーケストラ」の演奏会当日の模様、開演前の団員達の緊張の様子、ファンで満席となった会場の様子に続いて、指揮者井上道義さんによる見事な演奏が披露される。音楽監督の佐治薫子先生の心のこもった指導の姿をとおして、ただ演奏が上手くなるだけが目的なのではなく、音楽を通じた人間教育がおこなわれているということがよく理解できる番組。 

第10回 2004/9/3放映
ぐるっとみどころ中央博物館〜千葉県立中央博物館〜

高校生レポーターが、千葉県立中央博物館で行われているツアー「ぐるっとみどころツアー」に参加して、同館を紹介する。同博物館は、房総の自然誌と歴史に関する総合博物館で、動物,植物,地学,歴史,生態,環境,環境教育の各分野の資料を収集・整理・保存するとともに調査・研究を行っている。調査研究の成果は,講座・観察会,展示や研究報告等に生かされている。この博物館の内部は5つの部屋に分かれており、それぞれ「房総の地学」「房総の生物」「海洋」「生物の分類」「小動物展示室」というテーマで展示されている。ツアーに参加した高校生は、同館では身近な自然がわかりやすく展示されており、親しみのもてる場所だと感じていく。博物館を身近な生涯学習の場として活用していくことの意義を考えることができる番組。

第11回 2004/9/10放映
若き大道芸人たち〜ちば大道芸の日〜

ジャグリングを学んでいる高校生たちが、大学生達とジャグリングをつうじて交流し、成長していく姿を紹介する。「千葉大道芸の日」は、毎月一回、原則第4日曜日に千葉中央公園や千葉銀座通りの歩行者天国で開かれているイベントで、様々な大道芸人が自慢の芸を見せてくれるイベントである。番組では、高校生たちが千葉大学のキャンパスを訪ねて、大学生とジャグリングの練習交流をおこなっている場面を紹介する。ここで「千葉大道芸の日」に出演している「まぐねっと」を紹介する。いよいよ、「千葉大道芸の日」をむかえ、「まぐねっと」はプロとしての妙技を披露し、高校生も参加する。最後のスタジオで、高校生たちがジャグリングを実際に披露する。ジャグリングの技術向上をめざすだけでなく、その楽しさを観客に伝え、わかちあうことで、自らも明るく頑張れるという若者達のひたむきさが伝わってくる番組。

第12回 2004/9/17放映
博物館で遊び体験・乗船体験〜浦安市郷土博物館・境川乗船体験〜

高校生レポーターが「浦安市郷土博物館」を訪れ、土地の人々と海とのかかわりについて考えた番組。浦安では昭和46年の漁業権全面放棄以後、海面の埋立が行われ、急激にまちの姿が変貌した。「浦安市郷土博物館」は、漁師町として長い歴史を持つ浦安の郷土資料を保存・収集し、次世代へ継承していくことを目的に、漁業経験者や昔の浦安を知っている方々と協力のもと、市民参加をモットーとした開かれた博物館をコンセプトにつくられた博物館である。番組では、まず、博物館1階にあるテーマ展示室「海と共に」を紹介する。浦安の魚や漁法を見て、海面埋立が進められていった変わりゆく浦安について知る。次に、昭和27年頃、漁師町として活気に満ちていた浦安のまちを再現した屋外展示を見てまわる。市民ボランティア「もやいの会」の方々から、昔話を伺い、ベーゴマを教わる。つぎに、博物館近くを流れる境川で、漁船の「乗船体験」に参加する。手漕ぎの小網船に乗り、続いてエンジンを積んだ投網船に乗って、船で浦安の市中を遡る。同館が人と人のつながりを大切にして作られた新しいコンセプトの博物館だということがよく理解できる番組である。

第13回 2004/9/24放映
こども美術館で創作体験〜ふなばしアンデルセン公園こども美術館〜

「ふなばしアンデルセン公園こども美術館」を、高校の服飾科で学ぶ高校生3人が訪ね、展示を見学したり、実演や体験をつうじて創作の楽しみを体験する。ふなばしアンデルセン公園は、フィールドアスレチックなどを備えた広さ約24.3haの緑豊かな公園である。「子ども美術館」では、子どもたちが五感をつかって“つくる”楽しさやよろこびを体験できるよう、8つのアトリエで、月替りでオリジナルプログラムを開催している。高校生たちは、美術館の創作スタジオでパソコンを使ってオリジナルTシャツをデザインする。ワークショップ室、クラフトゾーンなどの施設も紹介。つぎに高校生が機織に挑戦。また、染色でTシャツに色をつける体験をする。子供たちに創作活動の場を提供し、感受性を伸ばしたり、自己発見の手助けをしようという同館の活動の意義がよく理解できる番組である。

第14回 2004/10/1放映
こころに響く歌声を〜熱き青春を追って・ちばスターオーディション〜

2004年の夏、千葉市中央公園で開催された「スターオーディション」に参加した高校生のアカペラグループを追った番組である。番組では、「スターオーディション」の予選での高校生アカペラグループ「モルモルズ」の6人の姿を紹介したあと、彼らの学校での放課後の練習風景を紹介する。彼らへのインタビューからさまざまな体験談や思い出に残っていることを聞き、音楽が彼らの人間的成長とわかちがたくむすびついていることが明かされる。再びオーディションの模様となり、「モルモルズ」はみごと予選を通過、決勝で6位に入賞し、彼らは喜びに沸く。最後にスタジオで彼らの歌声を披露してもらう。そのさわやかな歌声とともに、何かに向かって熱中し、頑張っている若者たちの姿のまぶしさが印象にのこる番組。

第15回 2004/10/8放映
小湊鐵道で水と彫刻の丘を訪ねて 〜小湊鐵道・水と彫刻の丘美術館〜

高校生レポーターが夏休みの1日、小湊鉄道に乗って、「水と彫刻の丘美術館」を訪問する。素朴な鉄道沿線の風景や人の温かさに触れ、養老渓谷にも足を伸ばして、千葉の文化と自然を満喫する。小湊鐵道は千葉県内房線の五井駅から上総中野までの39.1キロを結んでいる、のどかなローカル線。「水と彫刻の丘美術館」は、高滝ダムによってできあがった湖の湖畔に建設された、現代彫刻を中心とする美術館である。同館では誰もが気軽に利用できるように多彩なイベントや展覧会等を年間を通じ開催しているほか、常設展示室では、展示作品の彫刻に手で触れることができるという、公立では初の試みを実施していることでも知られる。高校生は、彫刻に手で触れながら館内を歩き、イベントコーナーでは手作りペンダントの制作にも挑戦する。展望台を兼ねた「藤原式揚水機」に登り、ボートに乗ってダム湖上に設置されている水上彫刻を紹介する。再び小湊鉄道に乗り込み、養老渓谷駅で降りて、渓谷の散策コースを歩く。「栗又の滝」で水遊びをして、楽しい1日の旅を終える。千葉の自然の豊かさと、楽しい芸術作品に身近に接することができた楽しい小旅行番組。

第16回 2004/10/15放映
体験!募金活動〜あしなが育英基金募金活動〜

高校生レポーターたちが「あしなが育英会」の募金活動に体験参加した姿を中心に、同育英会の玉井義臣会長へのインタビューもおこなって、同会の活動の実際や、その理念について紹介したものである。 「あしなが育英会」は交通・災害遺児への奨学金の支給や、遺児の心のケアをおこなうことを活動の中心としている。 番組では、実際に千葉駅前で高校生レポーターがあしなが育英会の街頭募金活動を体験する。最初のうちは、通行人に声をかけることができず困惑していた彼女たちだったが、ほかのスタッフから活動への心構えなどを聞いて次第に募金をしてもらえる方法を理解していく。大きな声を出しはじめ、やがて通行人から募金を受け取ることができるようになる。つぎに、「あしなが育英会」の事務局で、番組ディレクターの大倉君が、育英会の玉井会長に単独インタビューをおこない、育英会の設立のきっかけや、募金者と遺児たちとの心の交流などについて話しを聞く。数多い募金活動団体のなかでも、顕著な実績を有する「あしなが育英会」について紹介するとともに、社会的な篤志のあり方というものについて考えさせられる番組。

第17回 2004/10/22放映
測ってみよう自分の健康体力 〜県スポーツ科学センター・県民体力測定〜

千葉県の健康増進の拠点である「千葉県スポーツ科学総合センター」に3名の男子高校生が訪問して、施設の機能やサービスを紹介し、実際に「県民健康体力測定相談」のメニューを体験して、自身の健康管理や運動能力について考える。 「千葉県スポーツ科学総合センター」は、スポーツ科学に基づいた県民の健康・体力づくりを目的に、体力測定相談などの健康支援活動を実施している。 高校生レポーターは、血圧、身長、体重、体脂肪、骨硬度を測ったあと、続いて、ストレッチ、エアーバイク、長座体前屈、全身反応時間、垂直飛び、握力、反復横跳び、上体起こしを行ない、センター職員の評価を聞く。高校生たちは、体力測定は他人と競い合うものではなく、まず自分自身の体力や健康についての自覚を持つことが大切なのだと理解し、日常からの健康管理、体力づくりの大切さにめざめる。テレビをつうじて幅広い年齢層の人々への有益な健康情報を提供した番組である。

第18回 2004/10/29放映
体験!むらごと博物館 〜県立房総のむら博物館〜

高校生レポーターが、印旛郡栄町にある「千葉県立房総のむら」を訪ね、展示の紹介や伝統工芸品作りの体験講座を通して千葉県の歴史や伝統文化を学ぶ。 「千葉県立房総のむら」は、伝統的な生活様式や技術を来館者が直接体験するとともに、県内各地から出土した遺物や、武家・商家・農家などの展示を通して歴史を学ぶことを目的とする博物館である。番組は、職員の方といっしょに場内を歩き、商家の町並みでは、それぞれの家屋の構造や、軒下に吊られたスギ玉の意味などについて説明を受け、伝統的な風習である七夕馬を体験する。町並みを抜け、途中にあるツジキリの説明を受けた後、安房の農家、下総の農家、農村歌舞伎舞台なども紹介していく。後半では、3人の高校生レポーターが、それぞれ、機織、房州うちわ、七夕馬という伝統工芸品の制作体験を行う。「房総のむら」のユニークな展示活動のあり方、そして現代生活ではなかなか体験できないことに高校生がチャレンジする様子、その体験の中で伝統工芸品を教えてくれた熟年世代と高校生との交流の姿などが印象にのこる番組。

第19回 2004/11/5放映
高校生が創るファッションショー 〜県立佐倉東高校服飾デザイン科〜

県立佐倉東高校の服飾デザイン科の生徒たちが自ら作った服を、文化祭のファッションショーで披露する活動を紹介する。このファッションショーは長い歴史があり、県内でもよく知られていて、多くの人々が訪れる。番組ではまず、高校生がみずからデザインし、服をつくっている模様から始まる。生徒一人一人が自分の作品に向き合うひたむきな様子をカメラが追う。体育館では、生徒らの手で舞台が造られ、音楽とのタイミングなどが念入りい打ち合わせされる。指導にあたる斉藤先生にインタビューし、デザイン教育の目的についてお話しを聞く。本番当日は、多くの人々が来場し、素晴らしい服飾デザインと演出に大きな拍手を送る。服飾デザイナーをめざし、ひたむきに自分の夢に向かってがんばっている高校生の姿と、練り上げられたステージの素晴らしさが印象にのこる番組。

第20回 2004/11/12放映
三島神社の棒術・かっこ舞を見てみよう〜君津三島神社・県立中央博物館〜

高校生レポーターが、県立中央博物館・房総の山のフィールドミュージアム主催「山の祭り見学会:三島神社の棒術・かっこ舞をじっくり見よう」という見学会に参加して、房総の山、三島で育まれた伝統芸能の棒術とかっこ舞を紹介する。見学会の参加者は君津市立三島小学校に集合して、見学会のポイントや、この地方の文化や伝統について、説明を受ける。次に歩いて三島神社に移動しながら神輿やのぼりさしが、神社に入っていく様子などを見る。続いて棒術とかっこ舞の奉納が始まりナレーションを入れながら棒術のカタやかっこ舞のことを紹介しているところを見る。また、棒術を演じている方にインタビューをし、棒術のやりがいなどを聞く。高校生は、このような伝統芸能が、地域の人々にとって、ただ旧いものを守っているだけでなはなく、いま現在の自分たちのコミュニティをつくっていくための貴重な場になっているということを、学ぶことのできる番組。地域の人々の絆のあり方をよく知ることができる番組。

第21回 2004/11/19放映
上総おどりでめざせV2!〜上総の国一宮まつり・上総おどりコンクール〜

この番組は、第9回上総国一宮まつりにおける「上総踊りコンクール」の模様を中心に、これに参加した一宮商業高校の生徒たちを、東金商業高校生がレポーターとなって取材を行ったものである。「上総踊り」は、地元に伝わる祭り歌に独特の振り付けをした踊りで、町民の健康増進のために始まった。現在では町内の20連以上の団体が優勝めざして競っている。一宮商業高校では学校をあげてこのコンクールに参加している。番組は、本番を前に、一宮商業高校の体育館で、生徒たちがさいごの練習に取り組んでいる模様から始まり、次に、次第に雰囲気が盛り上がってくるコンクール会場の様子を紹介する。会場で出店を出している人々や、一宮商業高校の教頭先生、PTA会長にもインタビューする。いよいよコンクール本番が始まり、一宮商業高校をはじめ、参加団体の演技を見ていく。高校生レポーターもコンクール自由演技へ飛び入り参加する。結果発表では、一宮商業高校が2連覇を達成し、生徒たちは喜びに沸く。一宮商業高校の教師・生徒・PTAが一丸となって踊りに参加する姿、地域と学校が密接に関わりあい、共生していることが印象にのこる番組。

第22回 2004/11/26放映
自由で新しい放送を 〜県立船橋高校放送委員会〜

県立船橋高校放送委員会は、主な活動として学内での昼の放送、放課後の放送や校内行事での放送など行うほか、オリジナルドラマやドキュメンタリー番組を制作したり、コンテストに向けてアナウンスや朗読の練習を日々行っている。毎年、NHK杯全国高校放送コンテストに参加して、多くの受賞を果たしエチル。番組では、まず、船橋高校放送委員会の学内での活動について紹介し、お昼の放送をしている場面や、アナウンスの発声練習を紹介する。同校の藤井大先生が週1回行う名物番組「DJDAI」は、プロのDJのような先生のトークで盛り上がる。ここで同委員会の顧問の石井淳先生にインタビューし、生徒が持つ新しい独特な発想を大事にしており、生徒主体の活動を見守っているとのコメントを頂く。次に、NHK杯のドラマ部門で準優勝した『やっぱり君が好き』をダイジェストで紹介する。生徒の個性を重視しながら、高いクオリティの作品を次々に送り出している同委員会の充実した活動ぶりがよくわかる番組。

第23回 2004/12/3放映
これが私たちの文化祭だぁ!〜佐倉南高校文化祭〜

千葉県立佐倉南高校の文化祭「南櫻祭」を紹介するとともに、文化祭を統括した同校の生徒会長と文化委員長の活躍、そして文化祭を舞台に活き活きと活動した高校生たちの姿を描く。佐倉南高校文化祭は「南櫻祭・文化の部」と呼ばれ、2004年のテーマは「ORIGINAL COLOR」であった。これは、生徒たちがそれぞれの個性を活かした文化祭にするという意味で、この目標にむかって全校生徒たちが準備を進めた。その模様は、生徒会長らが自らビデオカメラで記録してくれた映像で紹介した。学生スタッフは一般公開日からの取材に入り、大掛かりな入場ゲートから入り口に並ぶ看板、校内の混雑、各教室で行われているクラスやクラブごとの出し物などを見て回りながら生徒たちにインタビューしていく。クラスごとの団結を深めようと、自分たちでデザインした揃いのTシャツが目立つ。お化け屋敷ではお化けに扮した生徒の最高の笑顔があり、入場ゲートを作った生徒は当日の雨で壊れてしまった様子に「夏休みも返上して造ったのに」と悔しそうに言う。スタジオでレポーターと司会者が高校の文化祭の楽しさや意義についての感想を述べあって番組をまとめる。年に一度の大切なイベントの成功に向けて、生徒たちが自分の役割をそれぞれに一生懸命こなそうと努力している姿が印象にのこる番組。

第24回 2004/12/10放映
定時制高校の生徒たち 〜佐倉東高校定時制の課程〜

佐倉東高校定時制の課程の高校生活を紹介する。番組は、日が暮れてから登校してくる生徒達の様子から始まり、授業風景が紹介される。給食時間となり、楽しい会食が始まる。つづいて、課外活動の模様が紹介され、定通スポーツ大会や定通総合文化大会などの模様が描かれる。定通野球大会で、同校野球部はめざましい活躍ぶりを示し、県大会決勝へ進出して惜敗する。秋には同校定時制の文化祭“桜東祭”が催され、ステージあり、屋台ありの楽しい祭りとなる。生徒会長がステージを盛り上げ、生徒と先生がともに唄い、絆を深めていく。つぎに番組は小見川水郷少年自然の家で開かれた「定通生徒宿泊研修会」の模様を紹介する。県内の定時制・通信制高校の生徒会役員の生徒達が集まった1泊2日の合宿研修会で、カヌー体験やカレー作りなどのあと、熱心な討議が行われ、それぞれの生徒会からさまざまな問題や課題が提出され、話が深まり、年齢をこえた交流が生まれる様子を紹介する。教育のあり方が多様化していくなかで変化しながらも、熱心な生徒や先生たちに支えられて充実した成果を示す定時制過程のありかたが、つよく印象にのこる番組である。

第25回 2004/12/17放映
歩けや歩け!手賀沼ふれあいウォーク2004

柏市健康文化都市推進プラン・柏市市制施行50周年記念事業として柏市が主催した「手賀沼ふれあいウォーク」に、高校生レポーターが体験参加した番組。この大会は、手賀沼を囲む、柏市、沼南町、我孫子市などの人々が、子供から高齢者まで、みんなで手賀沼の周囲を歩くということを通して、“であい・ふれあい・ささえあい”の輪を広げていこうというもので、約5,000人が参加する、健康推進のための一大イベントである。開会式での準備体操のあと、コース別に出発し、地元消防団のマーチングや、手賀沼の風景、柏市と沼南町の合併記念カウントダウンセレモニーなどを紹介していく。手賀沼の自然を守る「テガレンジャー」も登場する。柏市長の本多晃さんと、沼南町長藤川清さんにこのイベントの意義などをインタビューした。じゃんけんすることによって、いろんな人と交流をもてる「ふれあいじゃんけん」なども行なわれる。手賀沼の風景を伝えながら、高校生レポーターはついに10kmコースを完走する。この大会が、歩くことで地域の輪・ふれあいの輪がひろがる有意義なイベントであること、手賀沼の自然環境や地域の方々の自然保護への取り組みなどもよく理解できる番組。

第26回 2004/12/24放映
クリスマス特集・情報大ステーション総集編

クリスマスイブの放映にあわせ、キャスターがサンタクロースの恰好に扮して、2004年度の情報大ステーションの「総集編」を放映した。番組では、「情報大ステーション」のメディアリテラシー教育番組としての意義をあらためて明らかにするとともに、これまで放映された作品を、「千葉の文化と自然編」「生涯学習・公共施設編」「イキイキ高校生編」の3つに分類して、オムニバスで紹介した。これまでの出演生徒たちのもとを、サンタクロースに扮した学生プロデューサーの大澤君がたずねて歩き、番組出演体験の楽しい思い出話なども聞く。1年間の学生達の努力と苦労が、この総集編から、よくうかがうことができる番組となった。

2005年度  2005/7/2〜2005/12/24 全26回・毎週土曜日22:15〜22:30 放映

第27回 2005/7/2放映
勇壮!和良比はだか祭り

四街道市和良比皇産霊神社において行われた「四街和良比はだか祭り」を地元高校生が紹介する。 この祭りは、毎年2月25日に同神社で行われている江戸末期からの伝統行事で、「四街道の泥んこ祭り」とも言われ、ふんどし姿の男衆が五穀豊穣と子供たちの健やかな成長を祈って赤ん坊の顔に水田の泥を塗ったり、神田の中で騎馬戦や泥の掛け合いを行う祭りである。高校生レポーターは皇産霊神社殿で「祭礼の儀」「直会の儀」を見学する。餅投げが終わると、ふんどし姿のはだか衆がお祓いを受け、赤ん坊を抱いて氏神様にお参りする。その後、社殿に飾られた注連縄から稲藁を抜き、田圃に向かう。はだか衆が田圃に着くと、赤ん坊の無病息災を願い稲藁を筆代わりにし、泥を付け赤ん坊の顔に塗る。それが終わると、田圃でははだか衆による騎馬戦が始まり、最後は三本締めで祭りをしめくくる。江戸時代から今に伝わる四街道の伝統文化がよく理解できる番組である。

第28回 2005/7/9放映
支えあう心 〜県立佐倉南高校・介護福祉用具体験授業〜

千葉県立佐倉南高等学校における「1年次じりつの時間・介護福祉用具体験学習」という特別授業を紹介する。この取り組みは、障害をもつ人々と支え合って生きるということの大切さを自分たちの課題として捉えてもらい、また今後の高齢化社会の課題についても知ってもらいたいという目的で、社団法人日本福祉用具供給協会から14名の講師が派遣され、1年生の生徒たちに介護・福祉用具を体験学習してもらうというものである。まず全受講者を前に、同協会の畔上加代子さんから、介護福祉の経験についての講演を聞く。その後体験学習が始まり、レポーター役の同校生徒2名が、「目が見えないと」「耳が聞こえないと」「片手が使えないと」「片足が使えないと」などの状況を実際に体験してみる。体の一部をボール紙などで拘束して身体に不自由がある人の生活を疑似体験し、どのような不便があるのか、そこに介護福祉用具を使うと、どんな変化が出てくるかということを理解していく。さまざまな介護福祉用品が紹介され、介護ベッドを体験したり、多種多様な介護福祉用品についての説明を聞く。最後に車椅子に乗って、その実際を確かめる。このような体験学習を通じて、手助けを必要としている人の身になって考え、支え合って生きるということの大切さを学べるということを理解できる番組である。

第29回 2005/7/16放映
伝統の響き・木更津甚句 〜木更津甚句全国大会〜

千葉県の三大民謡の一つとして名高い「木更津甚句」の全国大会で、拓殖大学紅陵高校の吹奏楽部が、これを現代風にアレンジして演奏をしたステージを中心に、甚句の里・木更津を紹介した番組である。「木更津甚句全国大会」は、2年に一度行われており、今年で4回目。子どもから熟年の方まで、全国の民謡を愛する人々が集まり、自慢ののどを競い合う。木更津甚句は、その昔、木更津の花街の唄だったものが、東京にわたった芸者によって有名なったといわれている。番組では、拓大紅陵高吹奏楽部の生徒2人がレポーターとなり、まず、太田山公園で木更津市の概要を説明し、県立上総博物館に入って展示物を見学する。つぎに狸ばやしで名高い證誠寺を紹介、狸塚にお参りする。狸の像が並ぶ市内を散策、木更津甚句記念碑の前で木更津甚句の由来を紹介する。つぎに拓大紅陵高での吹奏楽部の練習の模様を紹介し、同部顧問の吹田先生にインタビューする。木更津甚句全国大会の当日になり、次々と出場者の甚句が披露される。市民団体による踊りなども行われ、大会は楽しく進行していく。コンテストの表彰式が行われた後、同吹奏楽部が、現代風にアレンジした木更津甚句を演奏して大会を締めくくる。伝統文化である木更津甚句の大会に高校生達が参加する姿からも、地域の伝統民謡をつうじて、年齢をこえた交流がおこなわれていることがよくわかる番組である。 

第30回 2005/7/23放映
復活した農村歌舞伎 〜大栄町大須賀神社・伊能歌舞伎〜

千葉県香取郡大栄町の大須賀神社で行なわれた農村歌舞伎の復活公演の様子を、成田高校放送部員が取材して、公演に向けた練習の様子や、農村歌舞伎の復活への関係者の思いなどを紹介する。農村歌舞伎とは、日本各地の農村で村人たちによって演じられていた歌舞伎のことで、農閑期に農村地域の人々の結束を深めるために行われていたといわれる。大栄町の農村歌舞伎は「伊能歌舞伎」と呼ばれ、大須賀神社の春の例大祭で奉納芝居として元禄47年(1734年)から行われ、近世から昭和初期まで盛んであったという。その後、いちどは途絶えていたが、近年、伊能歌舞伎保存会の方々が復活に取り組み、蘇ったものである。番組では、高校生リポーターが大須賀神社を訪れ、公演に向けての練習風景を見学する。役者を演じる大栄町の皆さん、伊能歌舞伎保存会の会長、指導をおこなっている市川劇団(群馬県を拠点に活動している劇団)の方々にもインタビューをする。いよいよ公演当日となり、大須賀神社の宮司さんにインタビューをし、その日の祭りの様子、公演前の舞台での踊りなども紹介した後、農村歌舞伎の本公演を鑑賞する。公演終了後、伊能歌舞伎保存会の会長、町の方にインタビューをする。農村歌舞伎の復活公演の貴重な映像記録であるとともに、古くからの伝統文化、地域の人々の交流の大切さが伝ってくる番組である。

第31回 2005/7/30放映
妖怪大戦争に大潜入〜情報大生が話題の映画のエキストラに挑戦〜

映画『妖怪大戦争』の撮影現場に、東京情報大学の学生が大挙エキストラとして参加した様子を紹介したもの。映画の舞台裏についてのレポートと、同映画の宣伝を兼ねた「情報大NOW」特別編として制作・放映された。『妖怪大戦争』は、角川グループ60周年の記念作品として、2005年夏に全国ロードショーされた劇場用映画である。番組では、東京情報大学における映像教育関係の授業や、映像ゼミナールの活動について紹介したあと、撮影当日の映像となる。総勢48名の東京情報大生が、貸し切りバスを仕立てて東京調布の角川大映撮影所に乗り込むところから始まり、スタジオ内での衣装合わせやメイク、そしてスタジオでの撮影本番の模様となる。特殊映像技術の紹介や、三池監督の指揮ぶり、ワイヤーアクションの仕掛け、さらにエキストラ全員によるウェーブシーンの撮影風景などを紹介する。劇場用大作映画へのエキストラ参加という貴重な体験を通じて、普段はなかなか見ることのできない映画の撮影現場の模様が紹介され、映画がどのようにして作られていくのかが、よく理解できる番組となっている。

第32回 2005/8/6放映
先生が演じる・生徒が支える 〜演劇集団・コモンセンスカンパニー〜

千葉県内の高校演劇部の顧問の先生たちが設立した演劇集団「コモンセンスカンパニー」の公演の様子を中心に、そこで活躍する先生たちや高校生、卒業生たちの姿を描いたものである。「コモンセンスカンパニー」は、1984年に旗揚げ以来、千葉県の演劇教育に大きな実績をあげてきた。番組ではまず、稽古場となっている県立市川東高校に、演劇部員である高校生レポーター2人が訪ねる。練習する声が聞こえてくる教室に入ると、白熱した演技に励む先生たちの姿。今回の舞台の主役である県立松戸高校の見上先生の真剣な表情に、思わず見入ってしまう高校生レポーター。画面は替わり県立松戸高校の教室。教壇に立つと教師の顔になる見上先生の授業風景。そして放課後、演劇部の練習が始まると、見上先生はまた役者に変身して部員たちの指導にあたる。つぎに公演にむけて舞台のセットを制作している模様、そして劇場での仕込み風景を紹介。いよいよ本番当日を迎え、本公演『煙が目にしみる』の模様をダイジェストで紹介する。カーテンコールの後、演出を手がけた先生たち、舞台裏で活躍していた高校生たちにインタビューする。さまざまな学校の先生や生徒たちが演劇教育の場で交流し、ひとつのものを作り上げていくことで、コミュニケーション能力や人間性の向上が図られていく姿が描かれ、演劇教育の意義がよく理解できる番組である。

第33回 2005/8/13放映
伝統の町並みを愛して 〜佐原の伝統的町並み保存と案内ボランティア〜

佐原市における伝統的町並み景観の保存に取り組み、その案内活動などに取り組んでいる「町並み案内ボランティア」の活動について紹介したもの。「町並み案内ボランティア」は、「NPO法人小野川と佐原の町並みを考える会」の活動のひとつ。同NPOのメンバーは、町並み保存に関する制度を学習し、その知識を活かしたて町並み案内ボランティアを実施している。番組では、重要伝統的建造物群保存地区に指定された小野川周辺の旧い町並みを、NPO会長の吉田昌司さんの案内で行く。まず伊能家旧宅、伊能忠敬記念館と見学する。続いて、佐原の旧市街地を散策、店舗や民家を見学して行く。小野川には、佐原に古くから伝わる「佐原囃子」を演奏する下座連を乗せた船がいく。連のなかには小学生の姿もあり、このような伝統芸能が次の世代へと伝えられていることがわかる。最後に吉田さんにインタビューし、町並み保存を始めたきっかけや案内ボランティアの苦労などを伺う。最後に高校生レポーターが小舟に乗り、水上からの町並みの風景を楽しむ。伝統的街並みの景観が、現代に私たちに大きな恩恵を与えてくれていることや、それがその地域に暮らす人々の愛情と苦労の賜物であることがよく理解できる番組。

第34回 2005/8/20放映
軽便蒸気機関車復活運転〜成田ゆめ牧場・まきば線〜

千葉の観光牧場「成田ゆめ牧場」にある観光用軌道「まきば線」で、軽便蒸気機関車の復活運転に取り組む鉄道愛好家グループ「羅須地人(らすちじん)鉄道協会」の活動を紹介する。「らすちじん」とは宮沢賢治が作った協会から名前をとったもの。協会のメンバーは、軽便鉄道車輌、特に蒸気機関車を動態保存し、その車輌を走らせるための軽便鉄道を、ゆめ牧場の中に建設した。番組では、千葉県立船橋高校の鉄道研究会の部員である高校生レポーターが現地を訪問し、メンバーたちが熱心に機関車の整備にあたる姿を見学する。高校生も石炭を積み込む作業を手伝う。同協会の角田幸弘さんと相場二郎さんにインタビューし、軽便鉄道を保存・維持することの意義や楽しさについて聞く。ゴールデンウィークの蒸気機関車復活運転に向けて、前日の整備や試運転の様子、メンバーが泊りがけで作業に取り組む姿を紹介。復活運転の当日、早朝のミーティングや始業点検の後、汽笛も高らかに蒸気機関車の運転が開始される。機関車の運行中も、同会メンバーが線路の保守作業にあたっている様子を紹介、高校生も枕木の交換作業を体験する。最後に高校生が機関車に乗車し、運転中のメンバーにお話しを伺い、乗客の子どもたちの感想を聞く。軽便鉄道の独特な魅力と、それを多くの人たちに広めたいと精力的に活動している人々の思いがよく伝わってくる番組。

第35回 2005/8/27放映
SWING!SWING!SWING! 〜県立富里高校ジャズオーケストラ部〜

ユニークでハイレベルな音楽活動を行っている、県立富里高校のジャズオーケストラ部「ザ・マッド・ハッターズ」。彼らが県立現代産業科学館で、アメリカワシントンD.C.のハワード大学ジャズ・アンサンブルと競演したジャズコンサートの模様について紹介した番組。 ザ・マッド・ハッターズは、1987年にジャズバンド部として結成され、その後、ジャズオーケストラ部となり、全国的な演奏会への参加や、海外のミュージシャンとの交流なども盛んに行い、県内の公立高校では唯一のジャズオーケストラ部としてよく知られている。 番組では、ジャズオーケストラ部の2人の部員がレポーターとなって、校舎内での練習風景を紹介し、指導にあたっている講師の篠原先生と部員たちにインタビューをする。県立現代産業科学館でのコンサート当日をむかえ、リハーサルの模様に続いて、公演本番となる。ザ・マッド・ハッターズの演奏、つづいてハワード大学ジャズ・アンサンブルの演奏、そして、両バンドが一緒になって演奏する場面となる。ステージを終え、満ち足りた様子で交歓する両バンドのメンバーたちから笑顔があふれる。 高校生ながら、ジャズというジャンルでハイレベルな演奏活動を展開している同オーケストラのメンバーたちが、音楽の楽しさ・素晴らしさに親しみながらイキイキとした高校生活を送り、さらにジャズによって国際交流の輪を拡げ、人間的に成長をとげていく姿がよく伝わってくる番組である。

第36回 2005/9/10放映
菜の花から考える環境問題〜なのはなエコ・プロジェクト・旭市菜の花祭り〜

菜の花エコプロジェクトの一環として開催された「旭市菜の花まつり」の模様を紹介する。菜の花エコプロジェクトとは、千葉県の県花「菜の花」から採れる食用油の活用や、廃食用油の資源化を進めることで、環境に優しいライフスタイルを身につけ、エネルギー循環型社会の実現をめざすことを主な目的とした活動である。「旭市菜の花まつり」は、このプロジェクトを市民に広めるために開催された。菜種油のジャッキ搾油実演や、廃食用油をリサイクルして石鹸を作る様子を高校生レポーターが見学し、それぞれの担当者にインタビューをする。つぎにスタジオの中に、搾油機の実物を持ち込み、高校生が菜種油の搾油を実演する。映像レポートにもどり、バイオ・ディーゼル燃料で動くトラクターを見学し、最後に実行委員長の大松さんにインタビューをする。エネルギー循環型社会の意義や、菜の花エコプロジェクトの活動の趣旨がよく理解でき、環境問題について考えさせられる番組。

第37回 2005/9/10放映
壁に挑む!高校生のスポーツクライミング 〜県立千葉工業高校山岳部〜

この番組は、県立四街道北高校の生徒がレポーターとなり、県立千葉工業高校山岳部の活躍の様子、とくに「スポーツクライミング」の楽しさについて紹介したものである。スポーツクライミングとは、人工的な壁を作り、ホールドと呼ばれる突起物を壁に取り付け、自分でルートを設定しながら登っていく競技である。登った高さを競うものや、登りきるまでの時間を競うものがあり、若者から年配まで幅広い年齢の人々に行われるようになってきた。県立千葉工業高校山岳部のメンバーも、校内にスポーツクライミング用の壁を自分達で制作して、活動に励んでいる。番組では、まず、県立千葉工業高校の山岳部員の練習風景を見ながらスポーツクライミングについて紹介、ルールや方法について説明する。つぎに高校生レポーター自身が、同校内の低い練習用の壁でスポーツクライミングを体験してみる。そして平成17年度千葉県高等学校スポーツクライミング大会の当日を迎え、レポーターが会場へ行って、予選から決勝、表彰式までの様子を追う。 スポーツクライミングという、新しいスポーツに熱心に取り組む高校生たちの姿をつうじて、この競技の楽しさや躍動感がうまく伝わってくる番組。

第38回 2005/9/17放映
1万人が走るおいしい大会〜富里すいかロードレース〜

富里市の地場産業振興と町おこしのために開催され、いまや全国的にも有名になった、「富里すいかロードレース」の模様を、このレースに、ボランティアやランナーとして参加した千葉県立富里高校陸上部員がレポーターとなって紹介したもの。富里市のスイカ生産量は全国で第2位を誇る。そのスイカが食べ放題というユニークなマラソン大会が「富里スイカロードレース」である。速さを求めるアスリートもいれば、趣向を凝らしたコスチュームで観客の目を楽しませるランナーもおり、毎年全国から1万人を超える参加者がある。映像レポートは、大会のメイン会場となった富里市立富里中学校のグラウンドから始まる。会場にはランナーたちだけでなく、多くの市民ボランティアが繰り出し、大会運営を支えていることが示される。いよいよレースがスタート。ランナーの視点からレースを撮影するために考案したウエストポーチカメラを、ランナーが腰に取り付けて、レース途中の模様を伝える。コース途中の給スイカ所ではスカが大量に用意されている。ゴール地点ではレポーターが、ゴールしたランナーたちにインタビューする。また、走者のゼッケンに付いたRCチップを回収する富里高校陸上部員たちの活躍も紹介する。ゴールを果たした陸上部員の2人を出迎え、レポーターもスイカを食べる。最後に富里市長にインタビューする。「富里すいかロードレース」というユニークな大会の楽しさと、それを支える高校生やボランティアの人たちの活躍がよく理解できる番組。

第39回 2005/9/24放映
銚子電鉄の小さな旅

千葉県銚子市のローカル鉄道「銚子電鉄」に乗って、高校生レポーターが銚子を旅し、ビデオ撮影やインタビューを行いながら、銚子の名所や歴史について紹介した番組である。銚子駅から乗り込んだレポーターは、銚子電鉄本社がある仲ノ町駅に行き、操車場で社員の方から銚子電鉄の歴史などについて話しを聞く。つぎにヤマサ醤油工場にて工場見学をし、社員の方から銚子と醤油の関わりについての話を聞く。再び電車に乗り込み、通過駅を紹介しながら犬吠駅へ到着。駅構内の売店で、銚子名物"濡れ煎餅"の手焼き体験をおこなった後、犬吠崎の灯台を上がる。灯台の中の99段の螺旋階段を登りきって展望台へ。そして広がる絶景に、レポーターたちは感動する。銚子電鉄と沿線ののどかな雰囲気が、電車の走行シーンや沿線風景のカットをふんだんに盛り込んで紹介され、千葉のローカル鉄道の魅力がよく伝わってくる番組。

第40回 2005/10/1放映
磯の生物大研究!〜県立長生高校臨海実習〜

千葉県立長生高校が2005年の夏、2泊3日で実施した臨海実習の模様を紹介する。同校では、生徒達が自然科学について関心を深めるために、県立中央博物館分館・海の博物館を拠点としながら、フィールドワークを中心とした合宿形式による生物教育に取り組んでいる。番組は、海の博物館や勝浦海中公園、海中展望塔などの紹介に続いて、研修1日目の模様となる。 磯に散って生物の採取を始める生徒達。この磯で、同校生物科の有原先生に、研修の目的について聞く。博物館内では、現地での指導にあたる「夷隅郡市自然を守る会」の会長、大藪健先生が、ウニの発生について実物を示しながら講義をする。ウニに電極をあて、産卵が始まる様子などをマクロ撮影で見せる。生徒達は顕微鏡やルーペで採取した標本を観察したり分類したりして学ぶ。宿に入り、夕食後、生徒達は宿の自分の部屋に顕微鏡を持ち込み、ウニの卵が細胞分裂しながら成長していく様子を徹夜で観察する。研修2日目。午前中のフィールドワークでは、干潮の磯だまりの小さなプールで、詳しい観察や測定が行なわれる。高校生が水中カメラをプールに潜らせると、カメラの前を小さなヤドカリが歩いていく。博物館では観察作業が始まり、アメフラシの解剖の様子などを紹介する。研修3日目、生徒達は合宿の疲れが顔に出るが、最後の観察の仕上げをおこない、その後に結果を発表しあい、学習のまとめを行なう。同校の充実した自然科学教育の実践、そこで学んだ生徒達が、自然に目を見開かれていくことの意義がよくわかる番組。

第41回 2005/10/8放映
水上の熱き闘い〜佐倉高校カヌー部〜

千葉県立佐倉高校カヌー部が、全国高等学校カヌー選手権大会に出場し、カヌーポロの部で準優勝を果たした軌跡を描いた番組。カヌーポロは1人乗りのカヌーに乗って、5人対5人で行なう水上のポロ競技である。競技エリア(コート)の両端、2メートルの高さに設置された四角形のゴールにボールを入れると得点となるという、水上で闘うスポーツである。佐倉高校カヌー部は、このカヌーポロ競技で、常に全国大会で好成績を残す屈指の強豪チームである。映像レポートでは、佐倉高校放送委員会の部員2人がレポーターとなり、印旛沼の佐倉市青少年カヌー場での練習風景をリポートする。このスポーツの特徴である、ボールの奪い合いやポジション争いのためのカヌー同士の激しいぶつかり合いを捉えた映像で、その激しさと面白さを伝える。佐倉高校カヌー部の直井コーチにインタビューし、全国大会への目標は優勝だという力強いコメントをもらう。つぎに、山梨県の精進湖で行われた平成17年度全国高等学校カヌー選手権大会の模様となり、佐倉高校カヌー部の試合の様子を順を追って紹介し、準優勝という結果で大会を終える。 全国優勝をめざして奮闘した佐倉高校カヌー部員たちの青春像と、カヌーポロというスポーツの魅力がよく伝わってくる番組。

第42回 2005/10/15放映
ネパールに届ける高校生の技術〜市川工業高校国際技術ボランティア隊〜

県立市川工業高校の生徒たちが、ネパールに赴き、世界遺産ともなっているカトマンズ地方の伝統的建築物などを調査したり、現地の大学生たちと技術交流を行ってきた模様を紹介する。この活動は文部科学省による「目指スペシャリスト」指定校事業の一つで、生徒達の現地活動の成果物である資料やデータは、ユネスコなどに提供され、研究資料としても活用されるという本格的な内容の取り組みである。現地の映像は、一行を引率した同校の先生方に撮影していただいたものを編集・構成した。 一行は、ネパール空港に到着後、世界文化遺産とともに危機遺産リトにも登録されているカトマンズ・バレーの中世の寺院や町並みを訪れる。建物の外観や、飾り窓に施された精密な彫刻、そしてそれを彫る職人たちの工房などを紹介する。高校生たちは、現地の国立バラジュ技術訓練校(BTTC)やトリビュバン大学の学生たちとも交流する。つづいて電気科の生徒によるBTTCでの合同実習、そして建築科・インテリア科の生徒による伝統的建築物の調査の模様を紹介する。 高校生たちは、これらの活動を通じて、将来の自分の仕事への誇りや自信を得るとともに、技術を通じて日本とアジアの若者たちが交流し、高めあうことができるということを知る。ネパールの珍しい風物とともに、日本の工業高校で学んだ生徒たちが、その知識や技術を、国際貢献に活かそうと奮闘している様子がよく理解できる番組。

第43回 2005/10/22放映
きらめき総体でかがやいて

佐倉市で開かれた「2005千葉きらめき総体(インターハイ)」のレスリング競技に出場した佐倉南高校の選手の試合の模様と、この大会を支えた多くの高校生スタッフの活躍ぶりを、県立佐倉高校の放送委員がレポートした番組。インターハイが千葉県で開催されるのは初のことであり、県内の高校生は「一人一役運動」と称して、さまざまな形で運営に参加し、大会を成功に導いた。番組は、佐倉高校放送委員会のメンバーがきらめき総体に向けて発声練習をしている場面から始まる。次に、佐倉南高校でレスリングの練習に励む選手たちの姿を紹介する。 続いて、幕張メッセで行われた総合開会式の模様、趣向を凝らしたオープニングセレモニーの様子を紹介し、それらを県内の高校生が支えていることを説明する。佐倉市市民体育館でのレスリング競技の初日、開会式が始まり、佐倉高校放送委員の菊間さんが堂々とアナウンスする。団体戦が始まり、試合や応援が展開されるいっぽう、舞台裏では、採点・記録・集計などのサポート業務や、会場外で駐車場係として大会を支える高校生たちの姿がある。大会3日目からは個人戦が始まり、佐倉南高校の2人の選手の活躍を追う。競技最終日には、この大会を支えた高校生スタッフにインタビューをする。閉会式を終え、高校生スタッフ全員が集合、一緒に万歳をして大会の成功をねぎらいあう。インターハイが、その舞台裏をふくめて、まさに「高校生による高校生のための大会」であること、その体験から生徒たちが多くのことを学び成長したことがよく理解できる番組。

第44回 2005/10/29放映
黒潮に躍る! 〜九十九里高校ウォーターボーイズ〜

千葉県立九十九里高校の文化祭「黒潮祭」で、3年生男子の有志によって行われた男子のシンクロナイズドスイミング「ウォーターボーイズ〜2nd season〜」の公演の模様を紹介したもの。番組は、同校内での練習風景から始まる。教室に集まった生徒たちが、皆で選曲や振り付けを相談しあい、より良い公演にするための議論が白熱する。続いて体育館で、泳ぎの隊形を組んで動きをチェックし、タイミングをあわせていく。いよいよ文化祭当日となり、会場(プール)での公演の模様をみる。満員の観客を集め、メンバーが一斉にプールに飛び込み、水面に躍り出ては華麗な演技を披露する。踊りの合間にはコミカルなパフォーマンスも繰り広げて、観客を沸かせる。演技のクライマックスでは人間ピラミッドをみごとに完成させ、大きな拍手に包まれる。公演終了後、燃え尽きたメンバーは涙にまみれる。男子シンクロナイズドスミングというユニークな活動のために、一夏をかけて打ち込んだ高校生たちの爽やかな姿が印象にのこる番組。

第45回 2005/11/5放映
つっぱれ!おしだせ!ロボット相撲 〜千工研ロボット相撲大会〜

千葉県立市川工業高校のロボット技術研究部が、千葉県立現代産業科学館で開催された千葉県高等学校工業教育研究会(千工研)主催の「第12回千工研ロボット相撲大会」に挑戦する様子を紹介した番組。ロボット相撲とは、高校生が独自に開発したロボット力士を、土俵の上で戦わせて勝敗を決める競技であり、自立型とラジコン型に分かれている。自立型は色や光に反応してロボットが自動的に動くもので、ラジコン型は人間が操作してロボットを動かしている。今回、市川工業高校の部員はラジコン型の部に出場した。番組ではまず、同校のロボット技術研究部の部員が、学校でロボットの製作や調整、練習試合など、ロボット相撲大会に備えて活動している様子や、彼らの大会への意気込みを紹介する。また、その中で試合のルールやロボットの特徴についても解説する。大会当日、番組は開会式や車検の模様に続いて、参加各校のロボットたちが、熱戦を繰り広げていく様子を伝える。カメラは市川工業高校の生徒の出場する試合を中心に追う。市川工業高校はトーナメントを勝ち上がっていき、見事3位入賞を果たし、表彰される。ロボット相撲というユニークな技術教育の実践をつうじて、生徒たちが成長していく姿がよく理解できる番組。

第46回 2005/11/12放映
車椅子バスケットで世界をめざす 〜千葉ホークス・香西広昭選手〜

車椅子バスケットに全力で取り組み、世界一を目指している高校生の姿を追い、その学校生活や練習の風景、試合などの模様を紹介した番組。 車椅子バスケット「千葉ホークス」は、2年連続で日本チャンピオンに輝く全国屈指の強豪チーム。ここに所属する香西宏昭選手は、千葉県立若松高校に通う高校生。先天性の疾患により車椅子で生活しているが、車椅子バスケット選手として日本トップレベルのスピードを持ち、全日本代表として活躍している。番組は、千駄ヶ谷の東京体育館で行なわれた「内閣総理大臣杯争奪日本車椅子バスケットボール選手権大会」における千葉ホークスの準決勝・決勝の模様を伝える。次に、香西選手が通う県立若松高校を訪れ、香西選手の高校生活を紹介し、担任の先生、クラスメイト、香西選手本人にインタビューする。 続いて、千葉ホークスの練習場所である、千葉県障害者スポーツレクリエーションセンターを訪れ、練習風景を紹介する。最後に、埼玉県立大学で行なわれた「関東スーパーリーグ」を紹介し、香西選手本人、応援に来た方々、チームメイトに話しを聞く。車椅子バスケットボールという競技の魅力と、ハンデを乗り越え、いきいきとスポーツに打ち込む香西選手の姿から、感動や学びが得られる番組。  

第47回 2005/11/19放映
こちら佐倉こども放送局

佐倉市ユーカリが丘にあるFMラジオのスタジオを使って、地域の小中学生らがDJ体験や番組制作を行ない、子どもたちの目線で地域情報を発信するという、インターネットのラジオ番組「佐倉子ども放送局」の活動について紹介した番組。番組では、まず子どもたちが、佐倉市中志津商店街に集まり、CM制作のためクリーニング屋さんとおせんべい屋さんに取材しに行く。取材が終わるとCMの原稿作りに取りかかる。「子ども放送局」の本番当日、佐倉市ユーカリが丘にあるbayfmのサテライトスタジオに子どもたちが集まってくる。まず発声練習をした後、CMの収録に取りかかり、その傍らでは本編の台本確認が行なわれる。やがて子どもたちの緊張した表情とともに、本番の収録が行なわれ、無事に終了する。このようなメディア活動を通して、子どもたちが自ら地域の情報を収集し、メディアを通じて発信するということを体験し、自分たちが住む地域に対する関心や問題意識を育くまれていく。子どもたちがメディアとふれあい、イキイキと目を輝かせる様子から、メディア・リテラシー教育の意義がよく伝わってくる番組。

第48回 2005/11/26放映
はじめての稲作体験 〜谷当グリーンクラブ〜

県立佐倉南高校の生徒たちと、「情報大ステーション」の番組スタッフの大学生らが、東京情報大学にほど近い谷当町の水田で、「谷当グリーンクラブ」のメンバーとともに、半年間にわたって稲作作業にとりくんだ姿を追い、日本の米作りを紹介したものである。中国からの留学生がディレクターとなり、日本の美しい里山の四季の風景に、中国語のナレーションをのせて制作した。「谷当グリーンクラブ」は、都市と農村の住民が一緒になって作物を育て、安心して食べることのできる食品を自家生産したり、都市と農村の交流を深めるための多彩な活動を展開している団体である。番組では、2005年3月、大雪にみまわれた田園の風景から始まり、土起し、種まき、田植え、草取り、案山子作り、稲刈り、乾燥と脱穀という、米の成長と収穫プロセスを克明に追う。レポーター役の高校生や大学生が、「谷当グリーンクラブ」のメンバーとともに田んぼに入り、泥にまみれながら自分たちの手で稲を植え付け、秋にはともに収穫の喜びをわかちあう。番組の最後に、スタジオで、自分たちの手で作った米を炊いて食べ、長期間にわたる体験を締めくくる。都市に育ち、米を消費はするが作ったことなどない若者たちが、この体験から実際の稲作というものを理解し、稲とともに成長していく様子が描かれる。発芽段階、田に水が入る瞬間、炎天下の夏、台風の到来など、季節の節目ごとに、現地に通って稲の成長過程を丹念に記録し、秋の稔りのシーンではクレーン撮影をおこなうなど、みどころの多い番組となっている。

第49回 2005/12/3放映
ご自宅の耐震診断僕らにおまかせ 〜県立市川工業高校建築科〜

県立市川工業高校建築科の生徒たちが取り組んでいる、木造住宅耐震診断の活動を紹介した番組。同校の建築科は、平成15年より、建築科3年の課題研究において「木造耐震診断ボランティア」活動を実施している。同校の活動は大きな注目を集め、地域の安全と防災意識の啓発に貢献している。番組は建築科の生徒達の授業風景からはじまる。生徒達がパソコンを使って住宅の間取り図を入力し、住宅の耐震性をチェックできるソフトウェアの使い方を勉強する。耐力試験の模様を紹介する。実際に使われている木造住宅の壁の構造の一部を作り、それに圧力を加えていき、どのくらいまで変形しないで耐えられるかを測定する。その後、伝統的な木造建築の方法を学習するため、富津市の宮大工の工場を見学する模様や、一般の市民が自分の家の耐震性をチェックするための市民開放公開講座の模様を紹介する。そして同校生徒による個人住宅の耐震診断の実地調査の模様を紹介する。生徒達は、一般民家の中に入り、床や柱が傾いていないか、鉄筋や筋交いはきちんと入っているかなど、家の隅々を調べ、その結果を家主に伝える。建築科の岩城先生、菊池先生のコメントを聞き、最後に県立現代産業科学館における講演会での生徒たちの発表の模様を紹介する。専門領域をしっかりと学んだ頼もしい高校生達の姿、そして彼らの学びが市民生活に活かされ、地域と学校が共生していることがつよく印象にのこる番組である。

第50回 2005/12/10放映
伝えたい!私たちの音楽! 〜千葉県少年少女オーケストラ〜

わが国を代表するアマチュアオーケストラとして高い評価をうけている「千葉県少年少女オーケストラ」を紹介する。同オーケストラは、1996年、都道府県レベルでは全国で初めて結成された少年少女オーケストラで、団員は千葉県内から集まった10歳から20歳までの青少年たち約160人で構成され、国際的な音楽交流の場でも活発的に演奏活動を展開している。番組は千葉県文化会館での厳しい練習風景から始まる。そして、千葉の音楽教育に長年情熱を傾け、同オーケストラをここまで育て上げてきた音楽監督の佐治薫子先生を紹介する。佐治先生の言葉に耳をかたむける団員たちの真剣な表情。しかし、休憩時間になると、少年少女のあどけない顔にもどる。団員たちは「年代を超えた交流ができて楽しい」と口々に答える。次に、市川市文化会館で行われた同オーケストラのコンサート当日となる。この日指揮をとった世界的な名指揮者、井上道義さんによるダイナミックで魂のこもった指揮ぶりと、それに応えるかのように神経を最高に研ぎ澄ます団員たちの緊迫したリハーサルをとらえる。その会場の外では長蛇の列ができ、開場間もなく満席になる。そして、公演本番となり、少年少女の演奏とは思えない、レベルの高い演奏が披露され、会場は大きな拍手に包まれる。「千葉県少年少女オーケストラ」が単に演奏能力を高めるだけの場ではなく、少年少女たちや、その関係者が音楽をつうじて交流し、人間的に成長していく場となっていることがよく理解できる番組。

第51回 2005/12/17放映
競いあい高めあう技 〜千工研総合技術コンクール〜

千葉県立市川工業高校で学ぶ高校生たちが、千工研(千葉県高等学校工業研究会)が主催する、「第22回総合技術コンクール」に出場した模様を紹介した番組。 このコンクールは千葉県内の工業高校生たちが、日ごろの学習で身につけた技術を競い合うものである。番組では、まず、市川工業高校生がコンクールに向けて練習に取り組む様子を紹介する。各部門ごとの内容やポイントを紹介していく。つづいて、県立千葉工業高校を会場として行なわれたコンクール当日の模様となる。「電気工事部門」「平板測量部門」「ロボットコンテスト部門」「ロボット相撲部門」「電子回路工作部門」「科学分析部門」「計算技術部門」「機械設計製図部門」「溶接部門」「建築設計製図部門」の10部門が紹介され、競技のルールやポイントについても説明していく。大会終了後、表彰式となり、出演した生徒は最優秀賞である県知事賞を獲得する。自分たちの学んでいることには、熟練の技を引き継いでいくという大事な意味があるという自覚をもって、技術を競いあうことで高めあう工業高校の生徒たちの姿、その努力と真摯さが印象にのこる番組。

第52回 2005/12/24放映
Cyanに染まる X'mas 

千葉中央公園で行われた2005年度の「ザ・スターオーディション」で準優勝に輝いた女性二人の音楽ユニット“Cyan”を、2005年の情報大ステーション全26話を締めくくるクリスマス特集のスペシャルゲストとして招き、二人の音楽活動を紹介し、実際に本学のスタジオで、その楽曲を披露してもらった番組。“Cyan”は作詞・作曲とキーボードを担当している千。さんと、高校生でボーカル担当の恵美さんの2人組で、アコースティックなサウンドのオリジナル曲を歌って、千葉を中心に活動している。番組では、本学視聴覚教室のスタジオに、Cyanの二人を招いて紹介した後、二人の音楽活動についてインサート映像で紹介する。8月のスターオーディションの予選から本選までの活躍、恵美さんの高校生活、二人の練習風景、ライブハウスでのライブ活動などの映像を見る。そしてスタジオに戻り、“Cyan”のオリジナル曲「夢幻葬」を披露してもらう。この場面はCGを用いたイントロに続き、クレーンやドリーを縦横に駆使したカメラワーク、スモークや逆光照明などの効果も多用したミュージッククリップとして構成された。質の高いオリジナル曲で聴く人を魅了する音楽活動を行っている“Cyan”の存在を紹介するとともに、年度最終回として、スタッフの番組制作の習熟度の高さを示した番組となった。

2006年度  2006/7/7〜2006/12/29 全26回・毎週金曜日22:45〜23:00 放映

第53回 2006/7/7放映
燃えた!泣いた!大応援団 〜成田高校野球部春の甲子園へ〜

2005年度の春季選抜高校野球大会に出場した成田高校野球部を、一丸となって応援した同校の生徒達の活動を紹介した番組。成田高校野球部は千葉県でも有数の強豪校で、今回で7回目の甲子園出場となる。その出場決定から、甲子園での2回戦進出までの、成田高校の生徒達の応援ぶりを、同校放送部の生徒が丹念にビデオカメラで記録したもの。番組は、野球部の甲子園出場が決まった後の応援団の練習風景からはじまる。試合前日、生徒たちは夜を徹してバスで甲子園へと向かう。いよいよ甲子園に到着し、緊張する生徒たち。試合が始まり必死に応援する彼らの姿が映し出される。みごとに1回戦を突破し、アルプススタンドに成田高校の校歌が響きわたる。続いて2回戦では必死の応援もむなしく敗れ、生徒たちは涙にくれる。応援団長のインタビューを紹介し、来年も頑張ってほしいと最後まで声援をおくる。甲子園という大舞台で活躍する野球部を全校をあげて応援している生徒達の、母校への熱いおもいや、若者たちのさわやかさが伝わってくる番組。

第54回 2006/7/14放映
健康祈って泥かけ合戦 〜四街道和良比はだか祭〜

四街道市の皇産霊(みむすび)神社で毎年行われている「和良比はだか祭り」を、地元の四街道市立四街道中学校の生徒4名がレポーターとなって紹介したもの。スタジオでの司会も、この中学生4名によって行われた。 番組では、中学生レポーターが、皇産霊神社の境内に集った人々にインタビューするところから始まる。屋台などをレポートしたあと、餅投げとなり、中学生も餅をいただく。やがて、ふんどし姿の男衆が赤ん坊を抱いて氏神様にお参りし、社殿に飾られた注連縄から稲縄を抜いて神田に向かう。神田に入ると、稲縄を筆代わりに赤ん坊の顔に泥をつける。いよいよ神田の中で、男衆どうしの騎馬戦が始まる。男衆は泥だらけの上にも泥をかけあい、その姿は全国から集まったアマチュアカメラマンたちにとって格好の被写体となる。騎馬戦が終わると男衆は見物の客らの顔にも泥をつけながら練り歩く。騎馬戦は4回戦まで続き、レポーターの中学生や大学生のスタッフも泥を塗られる。見物客らも、有り難がって泥をつけてもらい、境内は悲鳴と歓声で沸きかえる。四街道の貴重な伝統文化を地元の中学生が泥だらけになって体験する姿を通して、地域の伝統文化の意義が身近に感じられる番組。

第55回 2006/7/21放映
菜の花の里をむすぶ鉄路 〜いすみ鉄道となのはなエコフェア〜

房総のローカル鉄道「いすみ鉄道」に乗って、菜の花にあふれる沿線の風景を紹介しながら、地域文化や交通問題、環境問題などについて考えた番組。いすみ鉄道は、JR外房線の大原駅から上総中野までの26.9キロを結ぶ第3セクターが経営する地方鉄道である。地元大多喜高校の2人の生徒がレポーターとなり、大原駅からディーゼルカーに乗り込む。沿線各所では、観光と地域おこしを目的に菜の花が植栽されており、満開の桜ともあいまって美しい春の田園風景が展開されていく。高校生は、大多喜駅で途中下車し、人力車に乗ったり、町並み案内ボランティアのツアーに参加したり、大多喜城内の博物館(県立中央博物館大多喜城分館)を見学するなどして、自分の郷土について学習を深める。次に大多喜駅構内で、ディーゼルカーにBDF(バイオ・ディーゼル燃料)を給油する場面を見る。同鉄道では、廃油をリサイクルして精製した環境に優しい燃料であるBDFの試用を行なっており、高校生はこのBDF車両に乗って東総元駅に向かう。折から開催中の「なのはなエコフェアin大多喜」の会場を訪れ、高校生はここで搾油機を使った菜種油の精製を見たり、BDFで動くトラクターを見学するなどして環境問題について学ぶ。高校生は再び車両に乗りこみ、夷隅の山あいの渓谷をぬって終点に向う。最後に、いすみ鉄道が経営難のために存続が危ぶまれていることに触れ、その存廃問題について考えるシンポジウムの模様を紹介する。美しい田園風景の中を走るいすみ鉄道の魅力を伝えるとともに、菜の花に象徴される環境問題についても考えることのできる番組。

第56回 2006/7/28放映
世界に轟く和太鼓の競演 〜成田太鼓祭〜

県立八千代高校の和太鼓芸能集団「鼓組」が、「成田太鼓祭」に出演して演奏活動をおこなった模様を紹介した番組。八千代高校「鼓組」は、県内では数少ない和太鼓の課外活動団体であり、校内や地域のイベントで、熱心に演奏活動に取り組んでいる。「成田太鼓祭」は、全国から多数の和太鼓の打ち手が集まって、成田山新勝寺の境内や門前町を舞台に、2日間に渡って繰り広げられる関東随一の太鼓祭りで、2006年で18回目を迎える。国際都市成田にふさわしく、観客にも参加団体にも外国の方の姿が見られ、幅広い年齢層で楽しむことができるイベントとして定着している。番組では、「鼓組」の部員の2人がレポーターとなり、八千代高校の部室内での練習風景を案内する。次に2006年4月8-9日に開催された「成田太鼓祭」の当日の模様となる。この年の出場団体は43団体にのぼり、八千代高校「鼓組」も常連団体のひとつとして参加した。迫力満点の千願華太鼓、独特の雰囲気を醸す千年夜舞台、各団体の個性あふれる演奏を聴ける特設ステージや、表参道での太鼓パレードの模様などを、「鼓組」をメインに据えながら追い、最後に「鼓組」の部員たちが2日間にわたる太鼓祭に参加しての感想を語る。和太鼓という日本の伝統楽器に真剣に取り組んでいる高校生達の姿、そして「成田太鼓祭」という和太鼓の大規模なイベントが国際都市成田で行われていることの意義が伝わってくる番組。  

第57回 2006/8/4放映
撮ったよ!羊の赤ちゃん誕生シーン 〜マザー牧場〜

東京情報大学の学生レポーターが、千葉県富津市の丘陵地帯に広がる有名な観光牧場「マザー牧場」を訪れ、牧場の魅力を紹介するとともに、その現場で羊の赤ちゃんの誕生シーンに立ち会った様子を映像レポートした番組。番組では、レポーターが満開の菜の花を紹介した後、牛の乳搾り、ビニールハウスでのイチゴ狩りなどを体験しながら、「マザー牧場」の魅力を紹介していく。「アグロドーム」での羊ショーを見物し、ショー終了後に羊飼いのスコット・スミスさんにインタビューし、レポーターはシープハウスを訪れる。かわいらしい羊の赤ちゃんの群れに歓声をあげるレポーター。その日は、出産間近な羊がおらず、数日後、あらためてスタッフとレポーターはシープハウスを訪れる。ここで、出産を控えた1頭のお母さん羊に密着する。安産とされる羊ではあるが、この日の出産は難航し、お母さん羊は相当苦しんでいる。スタッフとレポーターがハラハラしながら見守ること数時間、ついに赤ちゃんが生まれる感動の瞬間の撮影に成功する。最後に担当係の榎木さんに、羊の世話をするうえでの苦心談などを聞く。千葉の有名な観光牧場を紹介し、赤ちゃん羊の誕生の場面に立ち会うことを通じて、生命の尊さや大切さも伝える番組となった。 

第58回 2006/8/11放映
メディアを学ぶ高校生たち 〜千葉県高校放送部合宿研修会〜

2006年4月、千葉県内の高校放送部の部員たちが一同に会して、放送技術の向上と心の成長を目的におこなった合宿研修の模様を紹介する。主催は成田高校放送部。県立水郷小見川少年自然の家を会場に、2006年が6回目の開催、今回は8校が参加した。 合宿1日目は、部活動のあり方やコンテストへの対策などについての討論会が行われ、生徒同士が熱い議論を交わす。 続いて、前年度NHK杯全国高校放送コンテストで全国優勝した県立船橋高校放送委員会のラジオドラマ「れんあい実習」を全員で聴き、制作にあたった生徒からの発表、生徒たちの意見交換が行われる。 つぎに、アナウンス・朗読と番組制作の部門に別れ、それぞれ県内外から招聘された専門家の講義を受ける。その後もレクリエーションや講義があり、生徒たちは夜遅くまで課題に取り組む。 合宿2日目の朝は戸外の発声練習からはじまり、アナウンス・朗読部門では発表会が行われて講師の講評を受ける。番組製作部門はグループに分かれて、今回の課題である「放送部への新入部員勧誘CM」の制作実習にあたる。 番組の最後に番組制作部門で制作された作品から3本を紹介する。 放送メディアを学ぶ生徒たちが、その目的を一つとして集まり、学校の枠を超えて交わりあい、意見をぶつけたり助けあったりしながら成長していく。彼らが交流を深めるにつれて仲良くなり、イキイキと目を輝かせて活動する姿が印象にのこる番組。  

第59回 2006/8/18放映
こどもたちの手作りミュージカル 〜佐倉こどもステーション〜

佐倉市のNPO「佐倉こどもステーション」がおこなっている、こどもたちによる、こどもたちのミュージカル公演の模様を紹介する。同NPOでは、子どもの自主的な遊び体験・芸術体験・自然体験などの事業をつうじて、地域ぐるみでこどもたちを育てる活動をおこなっている。2006年1月、同NPOではこどもミュージカル『魔王伝説』の公演を実施することとなり、こどもたちの練習が始まる。練習風景の取材を、佐倉市のインターネットTV「すたっとTV」と情報大ステーションのスタッフが共同でおこない、学生たちはビデオ撮影を担当する。すたっとTVの加瀬ディレクターが、NPOの担当者から、こどもミュージカルの実施の意義について話を聞く。1月28日、志津コミュニティセンターで公演本番の幕がひらき、ステージでは1部と2部にわかれ、こどもたちのみごとなミュージカルが披露される。こどもたちの身体表現を育てつつ、地域の絆を深めていくことの意味を学ぶことのできる番組。

第60回 2006/8/25放映
お姫さまと鎧武者 〜佐倉時代祭〜

佐倉市で毎年行われている「佐倉時代まつり」を、地元高校生が時代装束に扮装して、祭りの中心である時代行列に参加しながら紹介する。「佐倉時代まつり」は、佐倉市の町おこしの一環として1998年に始まったもので、お姫様や鎧武者などに扮装した総勢300人が佐倉の旧城下町を練り歩く時代行列がその中心である。行列を見ようと毎年全国各地から大勢の見物客が訪れて賑わう。8回目となる2006年は「佐倉の時代藩主」というテーマで行列が作られた。 4月30日朝、旧掘田邸に集合した高校生レポーター。女子生徒はお姫様、男子生徒は鎧武者の扮装を身に纏う。出演者は出陣式会場へと移動し、そこで梯子乗りや鉄砲隊の実演などが華々しく行なわれる。いよいよ行列が出発。高校生が扮したお姫様や鎧武者たち、毛槍、鉄砲隊、新撰組などの行列が、時代絵巻さながらに市内を練り歩く。要所では鉄砲や大砲の発砲、斬り合い場面の実演などが行なわれ、沿道では和太鼓演奏なども披露される。時間をかけての行列を楽しみつつも、次第に疲労の色を浮かべる参加者たち。陽も傾きかけたころ、ようやく行列は終わり、旧堀田邸に戻ってきて解散式となる。一日の役目を終えた参加者たちの感想、記念撮影をしている団体など、皆が心から祭りを楽しんだ様子を紹介する。祭りをつうじて、佐倉市民が自分たちの地域の歴史を知り、交流を深めていく姿が印象にのこる番組である。

第61回 2006/9/1放映
こちら佐倉こどもテレビ局 〜こどものまち・ミニ佐倉〜

千葉県佐倉市の中志津商店街で行われた「ミニさくら」というイベントを、子どもたちのカメラとレポートによって紹介する。 「ミニさくら」は、実際の商店街をまるごと借り上げ、子どもたちが運営する「町」を作りあげるという活動である。期間中、子どもたちはここに、さまざまな店や役所などを設け、子どもたちが労働者や消費者になってこの町を運営することで、お金の流れや働く意義などの社会の仕組みを学ぶ。 2006年度の「ミニさくら」は、3月24日から27日まで開催され、この中に、「情報大ステーション」が臨時テレビ局として参加することとなり、商店街の路上に特設スタジオを設け、小学生と中学生が司会者となって番組進行を行い、さらに撮影スタッフにもなって、この番組を制作した。 まず、特設スタジオで、司会者が「ミニさくら」全体像や、趣旨と仕組みを説明。ここで司会者が呼びかけると、画面が中継カメラへと切り替わり、店や役所で働く子どもたちの姿を紹介していく。中継カメラを操作したり、マイクを持ってインタビューするのも子どもたちである。カメラにはケーブルが接続されており、実際に中継画面を収録したほか、子どもたちにカメラを貸し出して自由に撮ってきてもらった映像も用いて編集し、番組が完成した。 特設スタジオでは、ミニさくら専用通貨“モール”を紹介し、"職業紹介所(職安)"や"銀行"などの役割を説明していく。"市役所"や"警察"などの"公共機関"で働く子供たちにインタビューしたり、労働需要に対して求職者が余剰となる"失業問題"を、子供たちが自らの知恵で解決していったことなどが示される。「情報大ステーションテレビ局」での子どもたちの働きぶり、ステージでの踊りやセレモニーなども紹介。最後に特設スタジオに戻って、主催者であるNPOこどものまち代表の中村桃子さんにお話しを聞く。 子どもたちが、「ミニさくら」を心から楽しみながら、さまざまな社会の仕組みを学び、異なる年代の人と交流しながら成長していく姿、地域ぐるみで子どもたちを育てている市民の取り組みがよく理解でき、子どもたちによる映像メディア・リテラシー教育の実践ともなった番組である。

第62回 2006/9/8放映
なでしこサッカー部シュート! 〜成田北高校女子サッカー部〜

千葉県立成田北高校の女子サッカー部が、2006年度の千葉県高等学校女子サッカー選手権で、決勝戦に挑んだ姿を紹介した番組である。成田北高校女子サッカー部は、15年前に創立され、現在の部員数は1年生から3年生まで37人。2005年度の県大会でも優勝を果たし、強豪チームとして知られている。番組では、スタジオに同部のマネージャーの二人がレポーターとなって、練習風景を紹介しながら、女子サッカーの面白さや楽しさを語る。 2006年5月、千葉県大会は準決勝に同部は勝利をおさめ、決勝進出を決める。そしてむかえた翌日の決勝戦。宿敵である専修大学附属松戸高校との優勝争いは、互いに譲らず、1対1の同点のまま延長戦を終え、PK戦にもつれこむ。PK戦で成田北高校は遂に力尽き、優勝を逃がし、選手たちは泣きくずれる。 男子のスポーツというイメージの強いサッカーに女子高生たちが挑み、その楽しさに目覚め、県大会優勝をめざして懸命に練習に励んでいる姿が印象にのこる番組。

第63回 2006/9/15放映
テレビがむすぶコミュティ 〜千葉ガーデンタウンテレビ放送局〜

千葉市美浜区の大規模マンション「千葉ガーデンタウン」の中に設置されたCATV放送局「CTS千葉ガーデンタウン有線テレビ放送局」の活動を紹介した番組である。CTSは、この団地住民の有志がボランティアで運営している小さなテレビ局で、団地の管理組合の建物の中に設けられたスタジオから、マンション全戸と近隣住宅地の一部に有線テレビ放送を行っている。地域のイベントや情報などを、住民自らが取材し、地域密着型番組として発信していくことで、地域のコミュニティを支える大きな役割を果たしている。その活動は平成11年度ふるさとづくり賞で内閣総理大臣賞を受賞するなど、社会的にも高く評価されている。番組ではまず、地域の小学校の卒業式の取材にあたっているCTSのスタッフの姿を紹介する。次に、県立船橋高校放送委員会の生徒2人が、同局のスタジオを訪問し、中心的なメンバーの方々に、CTSの活動内容や、地域コミュニティ活動としての意義、スタッフとしての心情などについて聞く。続いて、同団地の中で開かれるフリーマーケットのイベント「いま市」の会場で、取材やPAにあたるCTSメンバーの姿を見る。当日の取材映像が編集され、スタジオでは自然体のトークが収録される。座談会のまとめで、CTSのメンバーたちが、テレビを見る側から撮る側・出る側へと立場をかえて、熱心に同局の運営に取り組んできたこと、その成果が地域づくりに貢献していることが語られる。CTSの熟年世代のメンバーたちが、自ら喜びを感じつつ、熱心にメディア活動、地域コミュニティ活動に取り組んでいる姿が印象にのこる番組。

第64回 2006/9/22放映
車椅子バスケットで全国2連覇 〜千葉ホークスと支えあう市民〜

2005年度の情報大ステーションでとりあげた車椅子バスケットチーム「千葉ホークス」の、その後の活躍ぶりとともに、その躍進を支えている市民や関係者を紹介した番組。 「千葉ホークス」は、車椅子バスケットでは全国屈指の強豪チームであり、試合や練習活動を通じて、障害者がスポーツの素晴らしさや自らの可能性を発見し新たな目標を追求していくというだけでなく、地域との交流を深め、障害者スポーツへの理解・普及を図るためのイベントや、福祉教育などをテーマにした講演を行うなど、幅広い活動を行っている。 番組では、まず、2006年3月12日、浦安市総合運動公園体育館で行われた「第3回ザバスカップ」における「千葉ホークス」の試合の模様と、それを応援する市民たち、大会運営をボランティアとして支えた浦安市立富岡中学校バスケットボール部の生徒たちの姿を紹介する。試合の合間のエキシビションでは、市民による車椅子バスケットボール体験が行われ、番組レポーターの大学生が、自ら車椅子に乗ってバスケットに挑戦する。 次に、レポーターは、千葉市若葉区にある競技用車椅子の専門メーカー「OXエンジニアリング」の工場を訪れ、車椅子が製造される過程を見学する。 そして2006年4月、東京体育館における「内閣総理大臣杯争奪第35回記念日本車椅子バスケットボール選手権大会」で、「千葉ホークス」は全国2連覇を達成する。このように「千葉ホークス」の活躍には、選手たちの努力ももちろんではあるが、周囲の多くの人々からも様々な形での協力や支えがあるということであり、市民もまた「千葉ホークス」の存在に支えられている。車椅子バスケットボールの魅力、そして、そこに情熱を注ぐ市民の方々の姿を知ることで、障害者スポーツの意義に理解を深めることができる番組。

第65回 2006/9/29放映
 本を届けて45年 〜移動図書館・いずみ号〜

千葉市中央図書館が運営している移動図書館「いずみ号」による、地域図書館サービスについて紹介した番組。移動図書館はブックモビルとも呼ばれ、大型の専用車両に貸し出し用図書を満載して、千葉市内で図書館が設置されていない地域を巡回することによって住民に図書館サービスを提供するというものである。千葉県立若松高校放送部の二人の生徒がレポーターとなり、千葉市中央図書館を訪問。館員の案内で、館内の充実した蔵書構成、地下の集密型書庫や自動出納システム、貸し出しサービスの流れなどについて説明を受ける。配本室では中央図書館を中心に、市内の図書館分館がネットワークされていることが示される。 高校生は、同館の車庫から、移動図書館「いずみ号」が出発するのを見送ると、別の車でその後を追う。この日、最初のサービスステーションである若松台西公園に到着すると、車体の各所の蓋が開いて本棚が現れ、またたくまに小さな図書館が出来上がる。「いずみ号」の到着をまちかねていた地域住民たちがさっそく「いずみ号」を取り囲む。高校生も「いずみ号」に乗りこんで、その構造を見る。専用のハンディ端末を使った本の貸し出しサービスもデモンストレーションしてもらう。「いずみ号」はその日、さらに2つのサービスステーションを巡回し、高校生も移動して利用者や図書館員にインタビューを行う。 45年間も続いている移動図書館のあり方から、図書館活動の意義をよく理解できる番組。

第66回 2006/10/6放映
土俵にかける青春 〜拓大紅陵高校相撲部〜

拓殖大学紅陵高校相撲部の日頃の活動、そして県大会、関東大会での活躍ぶりを取材して、相撲というスポーツの奥の深さや面白さについて紹介した番組である。拓大紅陵高校相撲部は、1953年の開校当初(当時は木更津紅陵高校)から続く伝統ある部活動で、毎年、県大会や関東大会で好成績を残し、インターハイにも毎年出場している。 同校の広報部の生徒4人がレポーターとなり、自分たちの学校の相撲部の稽古場を訪れる。彼らは相撲部員たちが練習に打ち込んでいる姿に強い感銘を受ける。練習後の選手たちにインタビューし、大会への意気込みを訊く。次に県大会の会場の千葉県立袖ヶ浦高校に舞台はうつり、開会式の模様に続いて、拓大紅陵高校の選手の試合を中心に追う。1回戦から圧倒的な強さを見せる拓大紅陵相撲部。決勝戦では惜しくも専修大学松戸高校に敗れるが、関東大会への出場権を手に入れる。ここで大学生スタッフのB.M.ニラジュ君がレポーターとなって、群馬県桐生市の関東大会を取材する。 拓大紅陵高校相撲部は準々決勝で惜しくも破れる。 相撲というスポーツの奥深さや魅力、そしてこの競技に懸命に取り組む高校生たちのイキイキとした姿が伝ってくる番組。 ネパールからの留学生であるニラジュ君が、関東大会の様子を感動的にレポートしたことで、日本の国技である相撲というスポーツの素晴らしさが、国を超えて理解されるものであるということも描かれている。

第67回 2006/10/13放映
戦跡をめぐって知る郷土 〜南房総の戦争遺跡を歩く〜

東京情報大学の学生たちが、「NPO南房総文化財・戦跡保存活用フォーラム」の案内で、房総半島に遺された戦争遺跡を訪ね、自分たちの郷土の歴史と文化を考えた番組。 「NPO南房総文化財・戦跡保存活用フォーラム」は、地域の自然や歴史、文化遺産を活用して心豊かな地域社会を創造しようという目的のもとに活動している。大学生たちは、同フォーラムのガイドの案内で、大房岬の探照灯跡の巨大なトンネル、赤山地下壕、洲ノ崎海軍航空隊指揮所跡、洲崎海軍航空隊の射撃基地跡、掩体壕跡、特攻艇「震洋(しんよう)」るの発進用の滑り台跡、特攻機「桜花(おうか)」の発射台の跡などを訪ねる。最後に、同フォーラム事務局長の池田恵美子さんと、戦後の米軍の上陸地点である海岸に立ち、フォーラムの意義や活動についてお話しを聞く。戦争という時代の人々の営みに思いをめぐらし、現在の平和の意味について深く考えることができる番組。本作は再編集され、 ドキュメンタリー『南房総の戦争遺跡をたずねて』という別バージョンの作品が作られた。

第68回 2006/10/20放映
人形たちの熱い祭典 〜南房総人形劇フェスティバル〜

2006年度の「南房総人形劇フェスティバル」と、そこに出演した小学生たちによる人形劇公演の模様を紹介した番組。富浦町(南房総市)では、日本の人形劇界の第一人者である伊東万里子先生が主宰する人形劇団「貝の火」が当地に稽古場を開いたことが契機となり、人形劇を富浦の新しい文化にしようという機運が高まって、1988年から、「人形劇の郷づくり」事業として、このフェスティバルを開催してきた。期間中は、国内だけでなく、海外からも有力な人形劇団が集い、多彩な人形劇が連続公演される。ここで「貝の火」メンバーが指導している「富浦人形劇学校」の子どもたちの人形劇も披露される。番組では、高校生レポーター3人が南房総市富浦町にある「とみうら元気倶楽部」を訪れ、富浦に伝わる民話をもとにした「竜子姫ものがたり」という人形劇の練習に励む子どもたちの姿を紹介する。練習中、子どもたちは、自分の考えをはっきりと発言し、指導者も子どもたちの意見の聞き役に徹している。このような体験を通じて、子どもたちの自主性や表現力を伸ばしていこうというのが、この人形劇学校のねらいであることが分かる。練習のあと、高校生は子どもたちから人形の操り方を教えてもらう。 2006年8月、「南房総人形劇フェスティバル」が始まり、開会式で伊東万里子先生が挨拶する。続いてブルガリアの人形劇団「テアトルシテ」による人形劇「カールソン」の舞台を紹介する。8月13日、「竜子姫ものがたり」の公演当日。高校生レポーター3人も再び会場で本番前のリハーサルの様子を見学する。いよいよ本番を迎え、子どもたちによる「竜子姫ものがたり」のステージの模様を伝える。無事に舞台を終えた子どもたちや、伊東万里子先生にインタビューして番組は終わる。 子どもたちが優れた芸術や芸能に出会い、自ら表現していくことで、人生をより豊かで楽しいものにしてほしいという、「人形の郷づくり事業」の取り組みがよく理解でき、地域ぐるみで子どもたちを育てていくことの大切さをが伝わってくる番組。

第69回 2006/10/27放映
作った!漕いだ!手作りボートレース 〜八鶴湖ボートカップ〜

2006年8月、東金市の八鶴湖で開催された「第11回八鶴湖ボートカップ」に初挑戦した県立東金商業高校の4人の男子生徒たちの姿を描いた番組である。八鶴湖はJR東金駅の西にあり、桜の名所としても有名な周囲800メートルの人造湖である。近年、その水質劣化が問題となり、地元の商工会議所が中心となって、八鶴湖の環境への関心を高め、地域おこしにもつながるイベントとして、市民による手作りボートレース「八鶴湖ボートカップ」が始まった。ただスピードを競うだけでなく、デザイン、パフォーマンス、乗船者の平均年齢などのポイントが加味されて総合順位がつけられる。番組では、東商の生徒たちが校内で密かにボートを製作している様子をショートコント仕立ての演出で紹介する。東商の生徒たちは意気揚々と大会当日に臨む。ボートレースの幕が切って落とされ、各チーム思い思いの手作りボートで優勝を競う。レース中のハプニングなども実況形式で紹介していく。いよいよ彼らの作ったボート「トキの里」号が出艇。初めての参加ということで“沈まないこと”を第一義に作られた「トキの里」号の船足は遅く、結果は最下位に終わってしまうが、生徒たちからは完走できたことで満足感の笑みがあふれる。最後は参加者全員によるゴミ清掃「八鶴湖クリーン作戦」となる。地域をあげて楽しいイベントをおこなうことで、地域の環境を守っていこうというとり組みがよく理解できる番組。東商の4人の生徒たちの若さとさわやかさが印象にのこる。

第70回 2006/11/3放映
青春はマーチにのせて 〜千葉県マーチングコンテスト〜

2006年度の「千葉県マーチングコンテスト」に出場した拓殖大学紅陵高校吹奏楽部の、大会に向けた活動と、本番当日の活躍を紹介した番組。“マーチングコンテスト”とは、規定のフィールドの中で隊列を組みながら演奏を行い、その音楽と隊列の動きの美しさを競うものである。番組では、最初に高校野球での同校の応援演奏で名物となっている“木更津甚句”の演奏を紹介。つづいて同校での練習風景となり、バンド演奏とフラッグの演技が別々に練習している様子を見ながら、それぞれのポイントや難しさについて説明する。同部では、フラッグの演技も吹奏楽部員が行っている。校庭にフィールドのラインが描かれ、“マーチング”のルールが説明される。バンドとフラッグが一体となっての全体練習が始まる。指導にあたるコーチが紹介され、演出の方法が説明される。ドラムメジャーにインタビューし、部員全員が大会へむけて気合のこもった掛け声をあげ、8月26日、幕張メッセにおける「第19回千葉県マーチングコンテスト」の本番当日の場面となる。フリースタイル・パレード・パフォーマンス・フェスティバルの4部門で、小学生から中高生までのさまざまな団体による華麗なパフォーマンスが繰り広げられる。拓大紅陵高校吹奏楽部はフェスティバル部門に出場し、みごと金賞を獲得、部員たちは抱きあって歓声をあげる。 さまざまなスタイルの演奏活動を行い、厳しい練習に耐えながら音楽で結ばれている高校生たちのイキイキとした姿、マーチングの迫力と華麗さがよく伝わってくる番組。

第71回 2006/11/10放映
わがまちを愛して 〜NPOまちづくり千葉〜

千葉市民が自らの手で“まちづくり”にとりくんでいる団体「NPOまちづくり千葉」の活動を、その中心メンバーの一人、樫浦敏彰さんにスポットをあてて紹介した番組。 「NPOまちづくり千葉」は、樫浦さんをはじめ、千葉の町をこよなく愛する人たちが集まって、まちづくりに関する事業やイベントなどをサポートしたり、地域のアイデンティティーの確立やまちづくり活動の更なる発展に寄与することを目的に、2002年に設立されたNPOである。番組は、2006年8月、千葉の中心街で盛大に行なわれた「千葉の親子三代夏祭り」の裏方として忙しく立ち働いている樫浦敏彰さんの姿から始まる。続いて同NPOのメンバーのミーティング風景となり、大きなイベントを成功させるための入念な打ち合わせの様子を見る。次に樫浦さんは、東京情報大学の教室に現われ、インターンシップの授業の一環として、樫浦さんは大学生たちに同NPOの活動のミッション(使命)について講演する。千葉の町の歴史やまちづくりにかける情熱を熱く語る樫浦さん。インターンシップが始まり、大学生レポーターの田辺さんが研修生として同NPOに派遣され、事務所での業務を体験する。千葉市中央公園では同NPOがサポートするハワイアンダンスのイベント「アロハフェスティバルinCHIBA」が始まる。ステージ半ばに雨で中断というアクシデントにも力をあわせて対応するNPOのメンバーたち。樫浦さんや田辺さんが雨で濡れたベンチを懸命にタオルで拭きあげていく。イベントが終わり、田辺さんは樫浦さんにインタビューしながら千葉の町を歩いてみる。細い路地を巡りながら、樫浦さんは千葉の町の移り変わりを懐かしそうに語る。「まちづくりというのは、千葉の町を愛する人をつくるということなのですね」という田辺さんの納得の言葉に、樫浦さんが会心の笑みを浮かべて番組は終わる。自分たちの地域を愛することの大切さをあらためて教えられる番組である。

第72回 2006/11/17放映
いまひらく地獄の幕 〜国指定重要無形民俗文化財・鬼来迎〜

山武郡横芝光町虫生の広済寺に伝わる、国指定重要無形民俗文化財「鬼来迎」の公演を紹介した番組。「鬼来迎」は鬼舞とも呼ばれ、起源は鎌倉時代初期に遡るとされる仮面狂言で、地獄に落ちた亡者が閻魔大王の裁きをうけ、鬼の責め苦にあうが、最後に観音菩薩によって救われるという、因果応報、勧善懲悪の理法を説く仏教劇である。昭和51年に国の重要無形民俗文化財に指定された。映像レポートは、高校生が広済寺での練習風景を見学する場面からはじまる。村の人々が仕事を終え、夜の境内に集まって来る。鬼の仮面をつけ、雄叫びをあげる様子は、夜見ると恐ろしいほどの迫力である。 鬼の役を演じる人が世代交代し、今年、初めて鬼を演じることになった若者に、公演に向けての意気込みをインタビューする。8月16日公演当日の早朝、保存会の人々によって山から樹木が切り出され、ステージが鬱蒼とした緑に覆われる。寺の中では、檀家の人々による施餓鬼供養が行われる。そして、舞台の幕が開き、「第1段大序」「第5段賽の河原」「第6段釜入れ」「第7段死出の山」へと進行していく。すべての段が終り、舞台の幕が閉じる。観客やご住職、そして大役を果たした役者さんにインタビューする。この貴重な伝統芸能を、戸数わずか25戸という光町虫生の村の人々が、800年もの間、守り続けてきたことの意義と価値がよく理解できる番組である。

第73回 2006/11/24放映
潜入!テレビ局の裏舞台 〜千葉テレビ放送〜

情報大ステーションを放映している、千葉テレビ(千葉テレビ放送株式会社)で、東京情報大学の学生がインターンシップ生として研修をおこなった模様を中心に、テレビの舞台裏を紹介した番組である。 千葉テレビは、1971年に放送を開始し、千葉県に関する番組を地域密着の視点から制作・放送してきた独立UHF局である。 番組ではまず、マリンスタジアムにおける高校野球千葉県大会の中継にあたるスタッフを紹介する。局に戻ってからは、夕方の生放送番組「速報!今日の高校野球」へ向けて、ダイジェスト映像の編集、打ち合わせ、そして局のロビーに高校生たちを集めての放送本番まで、秒きざみに進行する舞台裏を紹介する。つぎに、目玉番組のひとつ「白黒アンジャッシュ」のスタジオでの公開収録の様子を、リハーサルから前説、本番まで紹介する。つづいて、東京情報大学の5人の学生が、同局でのインターンシップに臨んだ様子を見る。スタジオ、調整室、マスター室、サーバ室などの施設を巡りながら、番組が制作・放映されるプロセスを紹介。さらに大学生は千葉マリンスタジアムに移動し、プロ野球の中継作業を見学しながら、スタジアムと局内での作業風景を関連づけて紹介する。また、天気予報のバックで流れる映像の撮影や、同局が主催する「アジア海洋映画祭」の模様なども紹介。最後に、同局の屋木理事にインタビューして、千葉テレビの番組の特色や、デジタル化時代へむけての抱負などを聞く。普段見られないテレビ局の裏側や、映像メディアを学ぶ学生たちの姿がよくわかる番組。

第74回 2006/12/1放映
ステージに弾ける! 〜ClubYEG DanSpark〜

2006年10月、千葉市中央公園を主会場として開催されたストリート系ダンスのイベント「Club YEG DanSpark」の模様を紹介した番組。「YEG」とは商工会議所青年部のことで、イベントを主催・運営しているのは千葉商工会議所青年部のメンバーである。2003年のスタート以来、参加するチームは年毎に増え、ストリート系ダンスを楽しむ若者達の間に定着しつつある。番組ではまず、千葉銀座通りで行われたパフォーマンス部門の模様を紹介する。パフォーマンス部門では、順位をつけることなく、それぞれのチームが路上でダンスを披露し、町行く人々がそれを囲んで一緒に楽しむ。続いて、中央公園の特設ステージでコンテスト部門が始まる。コンテスト部門では、各チームがダンスのテクニックや演技力を競い、審査員によって採点が行われる。にわかに降り出した雨で一時中断となるが、雨が上がった後、水浸しとなったステージの上を、商工会議所のメンバー達が懸命に雑巾をかける様子をカメラは追う。コンテスト部門の全チームの演技が無事終了すると、ゲストによるダンスやパフォーマンスが披露されて会場は一段と盛り上がる。最後に、グランプリを獲得したチーム“Gemelas”のダンスシーンとなり、番組は終わる。大学生MCがステージ前に立って番組を進行し、ライブ中継のような雰囲気の番組構成となっている。クレーンやドリーなどの特機も用いて、ステージの躍動感がよく伝わってくる番組となっている。

第75回 2006/12/8放映
Let’s Enjoy English  〜成田国際高校国際セミナー〜

千葉県立成田国際高校が、2006年10月、県立水郷小見川少年自然の家で行った、合宿形式による英語セミナー「国際科セミナー」の模様を紹介した番組。このセミナーは、成田国際高校国際科の1年生を対象に行われる学校行事で、生徒たちは、合宿中の2泊3日をALT(Assistant Learning Teacher=外国語指導助手)とよばれるネイティブの先生たちと一緒に英語漬けで過す。この間、日本語での会話は一切禁止され、教科書での勉強ではなく、英語で生活し会話することの楽しさを体で覚えることがその目的である。合宿初日、施設にバスが到着し、生徒達が降り立つ。さっそくALTから声をかけられ、戸惑う生徒の表情をカメラはクローズアップする。レシテーション(暗誦)コンテストの場面となり、生徒たちの日頃の学習の成果が発揮される。 レクリエーションでは、気後れせずに会話を楽しむ生徒達の様子を追う。2日目と3日目の英語によるディベート(討論)大会を迎え、英語に対する真剣な生徒達の取り組み、そしてグループで協力し勝利を得たときの喜びの表情などを伝える。3日間のあいだ、特に一人の男子生徒にスポットをあて、最初はALTに話しかけられても戸惑うばかりだった彼が、合宿中のALTとのふれあいの中で変化し、徐々に自信を持てるようになり、最終日にはイキイキとした笑顔でALTと会話を交わせるようになるまでの過程も描かれる。最後に生徒達が、合宿の感想や、英語を学ぶことの楽しさ、これからの夢などを語って番組は終わる。英語漬け合宿という集中的な学習環境に熱心に取り組む高校生たちの姿、同校の優れた英語教育のあり方が伝わってくる番組。

第76回 2006/12/15放映
千葉都市モノレールで駅員体験 〜千葉工業高校生のインターンシップ〜

2006年度に、千葉県立千葉工業高校が行った企業インターンシップにおいて、千葉都市モノレールでの研修を体験した同校の二人の生徒について紹介した番組である。千葉工業高校は生徒のキャリア教育の一環として、生徒のインターンシップ体験に力を入れており、その派遣先企業は工業・製造分野にとどまらず、サービスや公共機関など幅広い。千葉都市モノレールは「タウンライナー」の愛称で知られる千葉市民の重要な足であり、懸垂型としては世界最長のモノレール路線を運行している鉄道会社である。 番組では、今年の研修生である2人の生徒が、千葉都市モノレールの本社と車両基地をたずねる場面から始める。最初に指令所、続いて検修庫に入り、モノレールのタイヤを車体の上から見たり、点検中の車両の運転室に入るなどしてモノレールを間近に体験する。途中で、千葉都市モノレールが主催した「モノレール祭り」の賑わいの様子も挿入され、同社が市民との交流を大切にしていることも伝える。番組後半は、2人の生徒のインターンシップの模様をカメラが追う。駅務員の制帽を緊張しながら被る2人。一人は千葉駅、一人は都賀駅に赴いて、3日間の駅員体験が始まる。券売機の裏側や、無人駅を監視しているモニターなど、モノレール運行の舞台裏を見ていく。そして2人は、駅の窓口に座ってお客様に対応したり、駅の通路を清掃するなどしながら、鉄道員としての仕事を真面目に学んでいって、3日間の研修を修了する。 安全な運行の裏側では縁の下の力持ちとして働いている人がたくさんいることがよくわかり、高校生が社会での就労体験を通じて成長する姿が印象にのこる番組。

第77回 2006/12/22放映
私たちの技と匠・大公開 〜市川工業高校文化祭〜

県立市川工業高校で2006年度に開かれた文化祭「市祭合祭(いっさいがっさい)」の模様を、同校生徒がレポーターとなって紹介した番組。市川工業高校は、実践的な工業教育で知られ、その文化祭では、生徒たちが日頃の授業で製作した作品や、腕を振るったオブジェなどが多数披露され、多くの市民の来場がある。生徒たちは、2006年度のテーマ「市祭合祭」に、みんなの力でいろいろな面白さを集めて盛り上がろうという意味をこめ、多くの人が見て・体験して・楽しめる文化祭を作り上げた。番組は、今回の文化祭のために生徒たちが作った正門アーチの前で同校生徒の2人の生レポーターが挨拶し、今回の文化祭のシンボルであるハイタッチをして校舎の中へ入っていく場面から始まる。レポーターは校舎を歩きながら、機械科・電気科・建築科・インテリア科の各科の力のこもった展示を紹介していく。その中で、この1年にわたって各科が学外で行ってきた活動として、ロボット相撲や壁画製作などをおこなってきた映像も紹介していく。ステージや模擬店など、文化祭ならではの楽しさを伝える場面もつづく。文化祭や学外活動の模様を中心にして、市川工業高校の充実した教育活動と、その中で着実に技と匠を磨いて成長を遂げていく生徒たちの姿がよくわかる番組。

第78回 2006/12/29放映
メイキング・オブ・情報大ステーション

2004年から3年間にわたって放映された「情報大ステーション」の成果をふりかえるとともに、2006年度の番組制作にたずさわった学生たちの活動の模様を、ゼミ生の一人でネパールからの留学生、B.M.ニラジュ君が語り手となって紹介した番組。ニラジュ君は映像メディアを学ぶために情報大学に入学してきた。新たなゼミ生となったニラジュ君は、同級生たちとともに番組のテーマ選択、リサーチ、企画会議などを重ねるいっぽう、機材操作練習などにも励んで番組制作を準備する。いよいよ取材当日を迎え、先輩学生の指導も受けながら、現地取材にとり組む。やがて様々な取材現場に出向いて次第に経験を重ねるニラジュ君。大学では学生たちが力をあわせてスタジオセットの制作にあたり、ニラジュ君も、勉学にアルバイトに懸命に励み、充実したキャンパスライフを過ごす。ニラジュ君がディレクターを担当する番組の放映が迫り、徹夜の編集作業が続く。苦労して完成した番組がいよいよオンエアされ、同級生たちと一緒に下宿でテレビを見て、充実感を味わうニラジュ君。そんな一人の留学生の姿をつうじて、映像メディアを学びながら成長していく伊藤ゼミの学生たちを描き、情報大ステーションのプロジェクトの意義と成果を確認することができる最終回。