この演習では、今までもっぱらLinuxを使ってきた。ここでは、現在最も普及しているOSである、Windows上で、いままで演習で行ってきた作業を行う方法を紹介する。
Windowsには、Windowsの前身であるMS-DOSの機能を再現するコマンドプロンプトがある。 古いバージョンのWindowsではDOSプロンプトと呼ばれていた。基本的にキーボードからコマンドを打ち込んで使うスタイルで、Ktermに近い使い方である。
機能が貧弱ではあるが、Windowsなら必ず入っているものなので、どんな環境のWindowsでも使えるのが利点である。 教育情報システムのWindowsでは、[スタートアップ]→[コマンドプロンプト]で起動する。
下記ネットワークのコマンドを利用する場合などに欠かせないのが、Cygwinである。
CygwinはUNIXの色々なフリーソフトウェアをWindowsに移植したもので、 WindowsでUNIX的な使い方をする場合に欠かせないものである。
教育情報システムのWindowsでは、デスクトップにあるCygwinのアイコンをダブルクリックするか、[スタートアップ]→[Program]→[Cygwin]でCygwinを起動する。使い方はKtermと似通っているが、シェルがbashになっていて本学標準のtcshとは使い勝手が異なるので注意。
EmacsをWindows上に移植したMeadowが使用できる。Meadowは[スタートアップ]→[Editor]→[Meadow]で起動する。他には「秀丸」というテキストエディタも用意されている。
コンパイルは、コマンドプロンプトもしくはCygwinの上で行う。UNIXと同様 platex コマンドが使える。ただし、文字コードがShift-JISである必要があるので注意。プレビューと印刷には、dvioutを使う。[スタートアップ]→[Graphics]→[dviout for Windows]で起動できる。
現在Internet Explorerがもっとも普及している。教育情報システムのWindowsには、 Internet ExplorerとNetscape6 がインストールされている。
TeraTerm Pro を使う方法とCygwinのsshコマンドを使う方法がある。TeraTerm Proは、[スタートアップ]→[Network]->[TeraTerm Pro]で起動する。接続先のホスト名をHost:欄に入力して、Connectする。
Cygwinのsshコマンドは、Linuxのsshコマンドと全く同じである。ただし、ssh ユーザ名@telnet.edu.tuis.ac.jp といったぐあいに、かならずユーザ名を指定する必要がある。
scp や sftp は Cygwin上で使用する。これもLinuxと使い方は同じであるが、ユーザ名を指定する必要がある。
例: scp test.html s02987jt@telnet.edu.tuis.ac.jp
例: sftp s02987jt@telnet.edu.tuis.ac.jp
TeraTerm Pro で接続する時にプロトコルとしてtelnetを選択する。 あるいはコマンドプロンプトもしくはCygwin上でtelnetコマンドを使用する。使用法はLinuxの場合と同じである。
コマンドプロンプトもしくはCygwin上でftpコマンドを使用する。使用法はLinuxの場合と同じである。また、FFTPというGUIソフトも用意されている。[スタートアップ]→[Network]→[FFTP]で起動する。