UNIXでメールを出す
目次
コンピュータネットワークの普及によってコンピュータが通信(コミュニケーション)の手段としての利用が大部分を占めている現在では,ネットワーク上の情報は単なるデータでなくメッセージ色が強くなってきた. つまり
それらの多くは,悪質とまでは言えないような利用者のマナーの欠落によるものがほとんどである. こうした問題の発生は必然的である. 限られた(そして十分訓練され知的でもあった)人たちが主な利用者であったネットワークが大衆に開放された結果,一般社会でも起こっていた多くの問題がネットワークの世界でも起こり始めたに過ぎないからで,ネットワークの特殊性だけの問題ではない.
本学のネットワークは学術ネットワークとしてインターネット利用を可能にしている. それゆえ, 本学学生であるがゆえにネットワークを利用する権利があるのではない. 本学のネットワーク利用者であるためには学術ネットワーク利用の意義とその心得を十分理解していることが前提である.
ネットワーク利用ポリシーとその具体的指針は次のページに詳細に説明している.
電子メールという手軽で便利な手段を使って,人間関係に広がりをもたせる機会を提供してくれるのであるから,積極的に人にメールを出すことを推奨する. つたない文章でもかまわない,臆することなくどんどんメールを出せばよい. しかし,次のような最低限のマナーを守らねばならない. これらは日常生活ではどれんも当然のものである.
- 実名と所属およびメールアドレスを明記する
- 匿名(文中に実名を記さない)やハンドル名(愛称やペンネーム)は厳禁である.
- メール文頭で自分を名乗る
- 長めのメールでは末尾に署名があったとしても,あいてが友人でない限りメールの先頭に自分の実名と所属を述べる.
- 要件は的確に,かつ簡素に
- メールを書いている目的(要件)を正確に,かつ簡潔に記すこと.
- 一方的な依頼はしない
- 頼みごとをしているという立場をよく考えて依頼すること. 相手も忙しい.
- 他人のメールを引用しない
- 他人のメールを無断で引用することは大きなプライバシー侵害となる. メールを引用しなければならないときは,かならず本人の承諾を得ること.
- 勝手に人のホームページを引用しない
- 人のホームページにリンクしたいときには,リンク先のURLと自分のリンク元のURLを明記して,事前に相手の承諾を得ること. この依頼のメールには十分相手に対する敬意を表し,なぜリンクしたいかの説明を簡素に書く. 意を尽くせばたいていの場合,断られることはないはず.
- 誹謗中傷のメールは書かない
- メールはプライベートな通信手段であるので,本来その内容は関係者から漏れることはないはずである. しかし,メールのセキュリティはきわめて低く,ひょんなことからメール内容が明らかになってしまうことも少なくない. 激しい内容や気密性の高い内容についてのメッセージの交換には電子メールは適していないと考えてよい.
- 受け取って気持ちイイメールを書く
- メールを読んで不愉快にならないように十分に気を付けながら書くこと. ちょっとした言葉の言い回しも,話し言葉と違ってストレートに伝わってしまう.
- 送る前に読み返す
- メールを書いたらもう一度読み返す. 不備な点はないか,論旨ははっきりしているか,言葉づかいは適切かなど,点検すること.