UNIXでメールを出す
目次
そのようなときには,アドレス帳(メールエイリアス)の機能を使う. 実際のメールアドレスに別の名前を登録して使うのである. このアドレス帳を登録しておくファイルが Mail/Addrbook であり,自分のホームディレクトリの中のMailというディレクトリにおいておく.
Emacsなどのエディタで次のような内容のファイル『Mail/Addrbook』を作成する. たとえばユーザー名 s02987hh に別名 hanako をつけるには,次のような内容を行頭から書く.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ファイル名 Mail/Addrbook hanako: s02987hh@edu.tuis.ac.jp uchan: e02999ef@edu.tuis.ac.jp suzy: m02999ss@edu.tuis.ac.jp tennis: s02987hh@edu.tuis,ac,jp, e02999ef@rsch.tuis.ac.jp, c02999aa@edu.tuis.ac.jp taro: taro@rsch.sarukani.ac.jp bill: bill@somewhere.someplace.foo.edu ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
興味深いのは別名をtennisとして,これにメールを送ると,s02987hh, e02999ef, c02999aa全員に同じ内容のメールが送られることである. このように,メール送信先として複数のアドレスをまとめて「グループ」化して一度に送るようにすることができる. サークルの連絡など一斉に同じ内容のメッセージを送るときに便利である.
メールを書くたびにこうした署名を記入する手間を省くために,『.signature』というファイルに署名内容をあらかじめ書いておき,ホームディレクトリにおいおく. これを署名ファイルという。メールソフトの中には自動的に署名ファイルをつけるものもあるが、Mewの場合、初期設定では手動で行う必要がある。 Mewで送信メールを編集中に C-c TAB と押すと、カーソル位置に .signatureの内容が追加される。
※ 本来なら以上の操作で良いが、現在このシステムでは正しく動かない。 代わりに C-x i (insert file)を使用して欲しい。 C-x i と打った後、.signature と入力して、カーソル位置に署名のファイルを挿入すれば良い。
署名の例として,たとえば次のようなものが考えられる.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ファイル名 .signature 竜宮寺麗子 さるカニ大学 経済学部 2年 email: k96789gh@saru-kani.ac.jp http://www.sarukani.ac.jp/~k96789/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
署名ファイルは原則として4行を超えないこと. 飾り立てている署名を見かけることもあるが,冷笑の対象となるので要注意. ネットワークでは無駄な情報は流さないのがオシャレである.