LaTeXシステムの手続きを説明したLaTeXファイルをプリンタから出力して,LaTeX処理の実際を確認する. さらに,決められた書式にしたがってLaTeXファイルを作成してみる.
LaTeX文書を作成し印刷する手順は簡単な LaTeX 文書の作成と印刷に詳しく説明してある. とくに,DVIファイルを出力するまでのLaTeX構文エラーの修正の仕方について,以下の作業に先立って事前に理解しておくこと.
また、LaTeX文書の作成についての全般的な解説は、文書整形システムLaTeX入門 にある。ただし、UNIXを前提として書いたある箇所もあるので注意すること。
- LaTeX文書専用のディレクトリの作成
- LaTeXファイルのサンプル入手
- サンプルファイルのプレビュー
- LaTeX文書を書いてみる
- LaTeX文書の印刷
- LaTeX文書ファイルの各種コマンド
- 提出課題
自分のパソコンにLaTeXをインストールする場合、奥村先生のLaTeX2e美文書作成入門を購入することを勧める.インターネットからダウンロードしてインストールするのはファイルが多くて大変手間がかかるからである.
LaTeX文書などのドキュメント専用のディレクトリ docを作成しておくことをお勧めする. 情報教育システムの端末を利用する場合には、 ホームディレクトリ(Z:ドライブ)に作成すると良い。 ノートパソコン利用の場合は、ホームディレクトリをリモートマウントして使うか、 パソコンのハードディスク上のドライブに作成する。 例えば、学内推奨仕様の場合は、D:\doc を作成すると良い。
LaTeXシステムでの作業の概要を学ぶために,雛形となるLaTeXファイルを修正して作業を進めよう. 次のテキストファイルをLaTeXファイル myself.tex という名前でディレクトリ doc 内に保存する.
LaTeXファイルのサンプル
ここをクリックして内容をファイルとして保存せよ。
まず,ディレクトリ doc 内に入手したサンプルLaTeX ファイル myself.tex をLaTeXシステムを使って次のように処理をしてみよう.
?:\??>Z: Z:\>cd doc Z:\doc>
Z:\doc>platex myself.tex
このときに現われるメッセージをよく観察しよう.最後に
Output written on myself.dvi (2 pages, 3968 bytes).
と表示され,2ページ分のDVIファイルが出力されたことがわかる.
Z:\doc>dir
拡張子が .dvi がついたDVIファイル以外にも, .log や .aux や .toc のついたファイルが存在していることがわかる.
このとき,画面を拡大して画面内容をよく読んでみよ. 特に,『目次』情報の有無や,『??』となっている箇所があることなどを詳細に観察せよ.
Z:\doc>platex myself.tex
エディタを使ってLaTeXファイル myself.tex の該当部分を修正し,本文を書くべき箇所にテキストカーソルを併せて,あらかじめ作成してあったテキストファイルを挿入して,LaTeX文書を加筆修正せよ.
プレビューした目次情報を観察して分かったように,文書の論理単位は
と小さくなっていくことが分かる. 挿入する文書内容に応じて,これらの \section{...},\subsection{...},\subsubsection{....} を使い適当な見出しをつけよ. また,サンプルのように,そこに \label{...} をつかって適当なラベル名をマークせよ. \label{...}はLaTeXの印刷出力には影響を与えない.
さらに,ファイル最後の文献リストに使用した文献などを追加記入し,本文中で \cite{..} によって文献番号の引用を行え.
追加編集したLaTeXファイル myself.tex をコンパイルし,LaTeX構文上のエラーを修正しながら,コンパイルに成功するまで作業を続ける. これをプレビューしながら印刷出力形態を確認し,最後にDVIファイルを印刷する.
印刷するには dviout上で、FileメニューからPrintを選ぶ。
LaTeX文書に共通する特徴は以下の通りである. 赤で色づけられた文字列はLaTeXのコマンドでLaTeXファイル中では特別な意味をもつ.
LaTeXには、箇条書きやセンタリング、文書の引用などを行う時に環境というものを使う。 以下では、良く使われる基本的な環境を紹介する。よく詳しい解説は、 LaTeXの環境と表現形式を見よ。
\begin{center}
....
\end{center}
\begin{center}から\end{center}までの間をセンタリング(中央寄せ)にする。
\begin{itemize} \item 最初の箇条項目文 .... \item 最後の箇条項目文 \end{itemize}通常は、各項目の先頭に・を付ける。環境の入れ子を使うと先頭に付ける記号が変わる。 また、記号を自分で変えることもできる。
\begin{enumerate} \item 最初の箇条項目文 .... \item 最後の箇条項目文 \end{enumerate}通常は、各項目に先頭に1. 2. 3. ... とアラビア数字が付く。 環境の入れ子を使うと数字のつけ方が変わる。これも自分で変えることができる。
\begin{enumerate}
\item ...
\begin{enumerate}
\item ...
\item ...
\end{enumerate}
\item ...
\end{enumerate}
この例のように、環境の中に環境を入れることができる。このような構造を入れ子という。
演習:以上のようなenumerate環境の2重の入れ子を実際に書いて、 どのように順番の数字が付けられるか調べよ。
演習:enumerate環境の3重の入れ子を実際に書いて、 どのように順番の数字が付けられるか調べよ。
演習:itemize環境の3重の入れ子を実際に書いて、 どのように記号が付けられるか調べよ。
LaTeXにおける表の作り方については、表組みの方法を見よ。
目次自己紹介をLaTeXファイルとした myself.tex を指定された時間までに印刷し提出せよ. 文書は目次を付け,可能な限り相互参照を利用せよ. さらに,文献情報もできるだけ完全なものとせよ.
相互参照や文献参照の方法については、LaTeXの相互参照を見よ。