コンピュータリテラシー演習

Emacsの主要操作(早見表)

ohmi@rsch.tuis.ac.jp

表の見方

C-x はControlキー(Ctrlと書いてある)を押しながらxを打つことを意味する. 同様にC-a はControlキーを押しながらaを打つ.

M-x はESCキーを打って離してからxを打つことを意味する. 同様にM-v はESCを打って離してからvを打つ.

なぜM-x?
MはMetaを意味する.Emacsが登場した1970年代,Lispマシンと呼ばれるコンピュータの キーボードにはMetaキーが付いており,Controlキーと同様 M-xなどはMetaキーを押しながら xを打つことで入力していた.現代のほとんどキーボードには,Metaキーがなく, ESCキーを押してから次のキーを打つという方法で代用している. 現代のEmacs使いには,Altキーや◇キーをMetaキーとして代用する者もいるようである.

Emacsの起動と終了

ktermなどから
% emacs &
で,Emacsが新たなウインドウとして起動する.
% emacs -nw
とすれば,ktermなどコマンドを打ち込んだ端末エミュレータの中でEmacsが起動する.

Emacsを終了するには,Emacs上でC-x C-cと打つ.

カーソル移動

カーソルキーを打っても移動できるが,以下のC-p,C-n,C-b,C-fを使うのが正統である.
キー 動作内容
C-p カーソルを上に移動(previous)
C-n カーソルを下に移動(next)
C-b カーソルを左に移動(back)
C-f カーソルを右に移動(forward)
C-a カーソルを行頭に移動
C-e カーソルを行末に移動

図で表すと以下のようになる(■が現在のカーソル位置).

行頭C-p行末
C-a←――――C-bC-f――――→C-e
C-n
また,カーソルを大幅に移動する以下のコマンドがある.
キー 動作内容
M-v 1ページ前に移動
C-v 1ページ先に移動
M-< バッファの先頭に移動
M-> バッファの末尾に移動

ファイル操作

キー 動作内容
C-x C-f ファイルを開く(find file)
C-x C-s バッファの内容をファイルに保存(save file)
C-x C-w バッファの内容をファイル名を指定して保存(write file)
C-x i バッファにファイルの内容を挿入(insert file)

編集操作

SPCはスペースキー,BSはBackspaceキーを意味する.
キー 動作内容
BS カーソルの左にある文字を削除
C-d カーソル位置にある文字を削除
C-k カーソル位置から行末までを削除
C-_
C-x u
元に戻す(Undo)
C-SPC 現在のカーソル位置をマーク(mark)
C-w マークした位置から現在のカーソル位置までを切り取り
M-w マークした位置から現在のカーソル位置までをコピー
C-y 貼り付け

バッファ操作

キー 動作内容
C-x k 現在のバッファを閉じる(kill buffer)
C-x C-b バッファの一覧を表示
C-x b 表示するバッファを切り替える
C-x 2 表示するバッファを2つに分割する
C-x 1 表示するバッファを1つにする

日本語入力

キー 動作内容
C-\ モード切り替え
直接入力⇔ローマ字入力
SPC 変換
Enter 確定
C-o 文節を広げる
C-i 文節を狭める 

困った時は…

まず,C-g を押してみる.コマンドの途中の段階でも中断して,通常の状態に戻る.

C-x help または C-h でヘルプが出てくる.Emacsの詳しいマニュアルは,M-x info で出てくる.

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