<背景>
現在のパーソナルコンピュータは、一つのCPU、多くて二つのCPUを用いて演算処理をしている。一つ、または二つのCPUによる演算処理は、そのCPUの性能に大きく左右される。高速なCPUはもちろん演算処理は早いが、その分コストが高くなる。
それを解決する手法として、複数のパーソナルコンピュータに演算データを分散させ、個々のパーソナルコンピュータにその分散させた演算データを計算させることによって高速化させる手法が現在注目を浴びている。ただ、この手法は現在、大規模コンピュータの分野で動いているだけで、個人用途としてはまったく開発がなされていないに等しい状態である。
そういった背景より、この研究ではその分散処理コンピュータのシステム構成を縮小化し、パーソナル環境においての小規模での運用と、動作環境を選ばないマルチプラットフォーム環境においての構築を目指している。言語は、マルチプラットフォーム言語であるJAVAを使用し、研究を進めていく。
<概要>
さまざまなプラットフォームで動作するJavaを使用して、分散処理のシステムを構築する。
そのシステムの上で動作するアプリケーションを考える。
最終的な目標は、サイバーキャンパス構想のインフラストラクチャーとして稼動できればと考えている。
<応用>
この技術の応用分野としては、サイバーキャンパス構想のプラットフォームとしての利用、小規模オフィスでの利用などを考えている。 |