Contents: はじめに――

布広ゼミは、システム設計やシステム構築の研究から、最先端の分散処理技術の研究など、新しい技術・システムを課題とした独創的な研究を行っています。

<メインテーマ>

教育支援システム,知識情報処理,画像情報処理などの情報処理応用分野とそれを実現するための基盤技術である分散処理,並列処理、組み込みシステム,アルゴリズムなどに関する研究

<研究のねらいと概要>

システム設計,システム構築で重要な性能・信頼性に対する技術動向やユーザニーズなどを総合的に考え,新規性のあるシステム提案,及びシステム設計に関する研究テーマを選択し,独創的な考えで研究を行う。

 <研究内容のねらいと概要>

情報技術の応用分野である知識情報処理,教育支援システム,画像情報処理から情報技術の基盤である分散処理,並列処理、組み込みシステム,アルゴリズムなどに関して、以下のような研究を行う。

(1)知識情報処理を用いた教育支援システムに関する研究
プログラムの構造を理解することを中心としたプログラミング能力向上を目的として,学習者の理解度に合ったプログラミングの課題を自動生成するプログラム学習支援システムを開発中である。また,課題の生成においては,遺伝的アルゴリズムを用いて学習者の理解度に合った難易度の問題を作成する処理方法を考案し,プログラミング演習などに使用して適応性の評価を実施している。

(2)画像情報などの情報処理技術に対する高性能コンピューティング環境に関する研究
衛星画像データ処理などの大規模計算の高速化のために,複数のコンピュータを利用し,計算処理を分散して行う分散処理システムを構築し、システム性能の評価や知的アルゴリズムの分散処理への適応性を評価している。

(3)携帯やゲーム機などの開発技術基盤である組み込み型システムとその応用分野に関する研究
ICタグを用いた在庫管理から携帯による情報検索・情報提供処理など、組み込み型システムの開発技術や適応分野を研究している。

(4)現実の問題をモデル化し,コンピュータで処理させるために必要な技術であるアルゴリズムに関する研究
遺伝的アルゴリズムやマルチエージェントなどの知識情報処理技術から数式を用いてモデル化された問題の最適解を数値的に求める技術である数値計算などのアルゴリズムを研究している。

<研究の方法>

(1)教育支援システム,知識情報処理,分散処理,組み込み技術について調査・分析を行う。調査・分析においては,情報関連技術の展示博覧会 ・技術発表等を聴講し,最新技術の情報収集なども行う。
(2)既存の情報技術を応用して,独創的なシステム又は技術を提案し,新規性のあるシステム設計やアルゴリズムなどの研究を進める。
 

<評価の方法>

ゼミでの発言・レポート,卒業論文に対する新規性,独創性,及び情報収集力,課題探求力,問題解決力等を総合的に評価する。

<他科目との関連及び受講上の注意>

情報処理に関する基本的な知識を必要とする。