研究論文の作成をひかえていたり電子メールで整形した文書を交換する機会が多い人はこれを機にLaTeXの利用を強く勧めます. 特に数式を多用する利用者にとってはTeXファミリー以外の選択は考えられません.
日本で主に利用されているのはLaTeX2.09ですが,すでに欧米ではLaTeX 2eが普及し始めました. LaTeX 2eでは大幅な改良が加えられましたが,LaTeX2.09とは完全に互換ではありません. 日本での今後の動向を注意していてください.
TeXに関する情報は
また,PostScriptに関する情報についてはfj.com.texhax comp.text.tex
を参考にしてくだい.fj.lang.postscript comp.lang.postscript
TeX関係のファイルの入手については,日経MIXのpage.script会議tex分科会が編纂したTeX関係のファイルを集大成したCD-ROM『TeX archives』(1996年)が便利です. さまざまなTeXファミリーやマクロやスタイルファイルをはじめとして,UNIX,DOSおよびMacintosh用の各種ドライバなどTeXファミリーをインストールするためのすべてが集められています. Windows95用の基本システムについては商品の『TeX for Windows』が便利です. DOS版にはフリーウエアのTeXシステムがありますが(Windows95では、コンパイルはDOS窓で行なう),遂にプレビュアー(と印刷)がWindows95対応のdvioutのテスト版が公開されました. TeX for Windowsを上回るすばらしいできだと思います. 正式版がリリースした時には詳しく紹介します.
[knuth]は,LaTeXに関する解説書ではなくTeXシステムの解説および演習書を兼ねています. 内容は高度で一般のLaTeX利用者が読む必要はないかもしれませんが,LaTeXのスタイルファイルの徹底改造や自分で新しいスタイルファイルを書いたり,思うとおりの出力を得たいという`TeXpert'や`TeXnician'には必読のバイブルです.
[lamport]は,LaTeXを生んだLamport自身による解説書です. 内容は初等的ではありませんが,LaTeXのすべてが記述されています. すでにLaTeXを使っている利用者は,知識の整理や新しい技巧の発見のために一度は参照してみてください. 多くの疑問にも答えてくれるはずです.
[super]は,UNIXに関する優れた解説書ですが,LaTeXに関しても要領をえた記述があり一般的な利用には十分です. [tool]にも簡単なLaTeXの紹介があります.
一方,[bibun]は,LaTeXを実践的に利用することを目指した本です. さまざまな技巧やスタイルファイルのカスタマイズについて解説しています. 特筆すべきは,LaTeXのインストールやソフトウェアの使い方などの技術情報や他のTeXファミリーの紹介など多くの情報が満載されていることで,パソコン利用者にはとても重宝します. TeX for Windowsを使いこなすには[wintex]が参考になります.
[linux]は,パソコンをUNIX互換のLinuxでPC UNIX化するための本ですが,LaTeXに関しても十分な記述があります. 付属のCD-ROMによってパソコンをUNIX化してしまえば,X Window Systemを使った快適なLaTeX環境が得られます.
[style]は,雑誌の連載記事ですがとても役に立ちます. 筆者も大いに参考にさせてもらっています. 一般利用者にとっては,LaTeX出力に不満がある場合には,自分でスタイルファイルをカスタマイズするのは荷が重すぎるはずです. 公開されているスタイルファイルを徹底利用して目的とする美しい出力を得るという方向はLaTeX利用の大切なポイントです. 現在のLaTeXの出力に不満のある利用者ーはぜひ参考にしてください. たいていの問題は簡単に解決するはずです.
[ikuta]はLaTeXを使いこなすために辞書的に利用でき,項目の整理の仕方と入力と結果の対比の仕方に工夫があって日常の参照用として便利です. [isozaki]は,数多くのスタイルファイルの公開によっても知られている著者による本で,初心者向けではありません. LaTeXシステムを理解するための技術情報が中心で,高度な知識とテクニックを知りたい利用者は大いに得るところがあります.
[rakuraku]は,数式表現のためのノウハウに詳しく,同じ著者によるAMSLaTeXに関する本も参考になります.