Muleを使うためには,エディタの基本概念とくに,バッファとファイルについて正しく理解しておく必要がある.
Muleを起動するには,次の2通りの方法があるが,どちらも結果的には同等なファイル作成・編集作業を行うことができる.
ただし,『&』を付けて起動するのはX Windows環境下でMule専用のエディタウィンドウを開くことができる場合だけであり,Telnet経由による利用では『&』は付けないこと.
% mule & |
開くファイル名を指定しない.バッファ名は *scratch* |
|---|---|
% mule ファイル名 & |
ファイル名を指定する.バッファ名はファイル名と同じ |
下図は,ファイルを指定しないでMuleを起動した場合のエディタウインドウである. このとき,バッファ名が*scratch*となっていることに注意する.
ここで,Muleには次の3つの部分
- バッファ
- ファイルを読み込み編集をするところ
- モードライン
- 編集しているバッファやファイルの状態などを表す
- ミニバッファ
- mule 対するコマンドを入力したり、mule がメッセージを表示するところ
があることに注意する.
ファイルはエディタの基本概念で述べたように,記憶装置(ディスク)に保存されている.
Mule を使ってこれらのファイルを編集しようとするには,ディスク内のファイルを Mule内のバッファに読み込んで,バッファの情報を編集をする.
このとき,内容が変更されているのは元のファイルではなくMuleのバッファ内容であり,バッファ内容をディスクに書き出すという保存(セーブ)を実行しないと,編集しようとしたファイル内容は元のままで更新されない.
Muleには複数のファイルをそれに対応したバッファに読み込んで,バッファを切り替えながらMule画面に表示しながら編集することもできる.
次の図はファイル alice.txt を編集しているときのモードラインの様子を示している.
Muleを利用しているときには常に,このモード行に注意していなければならない.
次の図は,バッファ内容を『指定したファイル名で保存する』(Save as)コマンドを実行した際に現れるミニバッファで,保存すべきファイル名を指定して入力している様子を表している.
この状態で,Enterキーを押せば,現在のバッファ内容がホームにあるディレクトリdoc/内のファイルeconomy.texとして保存される.