オンラインテキスト
LaTeX入門目次

LaTeXファイルの分割

mizutani@rsch.tuis.ac.jp
参考書『インターネット時代のコンピュータリテラシー』(水谷正大,共立出版)
LaTeXではファイル分割をうまく利用して,文書の構造化を促進しながら編集作業を容易にすることができる. LaTeXで作成する文書が長くなってくると,編集作業に支障をきたしたり,またエラーを取り除くためのコンパイル処理時間も長くなってしまう. とくに,書籍の作成など大量のLaTeXファイルの処理のためには,ファイル分割とそれにかかわるファイル管理が鍵となる.

このようなときにはファイルを分割して,基本となるファイル(ルートファイルまたはマスターファイルという) に読み込ませるようにする.

ファイルを分割するときにはコマンド\input{...}か\include{...}を使う. ここでは\input{..}を使う場合だけを説明する.

たとえば,次のようなルートファイルを作成します.

\documentstyle{jarticle}
\begin{document}
\tableofcontents
%\input{sect1.tex}
\input{sect2.tex}
%\input{sect3.tex}
%\input{../appendix.tex}
%\input{book/biblio.tex}
\end{document}

このファイルをコンパイルするとき\input{..} で指定したファイルが読み込まれる. 読み込まれるファイルの中でもさらに\input{...}が使われていれも構わない. しかし,\input{..}コマンドをネストさせるとファイル管理が複雑になりますから注意する.

この例では,\input{..}の前にコメント記号%』が付いている行を含んでいるので,読み込まれるファイルはsect2.texだけとなる. このようにファイルを分割し,さらにコメント機能を使って,指定したファイルだけを処理の対象とすることができる.

\input{../appendix.tex}\input{book/biblio.tex} のように,読み込まれるファイルの指定はルートファイルからの相対ディレクトリパスによって指定する. ディレクトリパスの区切りは,UNIX,WindowsやMacintoshとも,記号『/』を使う.

LaTeX入門目次に戻る.
オンラインテキストに戻る


mizutani@edu.tuis.ac.jp