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索引の作成

mizutani@rsch.tuis.ac.jp
参考書『インターネット時代のコンピュータリテラシー』(水谷正大,共立出版)
LaTeXではMakeIndexという索引作成のソフトウェアを利用して索引の作成 を自動的に行なうことができる. 索引の作成は通常の書籍編集では最も手間のかかる作業の一つであるが.LaTeXシステムではこれを自動化することができる.

目次

索引作成の手順
索引を作成するLaTeXファイル
索引項目の指定
索引作成の文書例

目次

索引作成の手順

索引を作成するには,索引命令を含んだLaTEXファイルに次の記載が必要である.

上の記載の如何にかかわらず,文書中で索引の対象とする項目を\index{..@..}によって指定してあっても,文書の出力には何の影響もない.

したがって,将来索引を必要とする可能性がある場合は当然として,文書処理においては\index{..@..}を検索時のキーワードとして利用できるという利点もあるために,できる限り\index{..@..}を使って索引項目を選び出しておくことを勧める.
索引の自動作成を達成するためには,次の手順に従って最低3回のコンパイル作業が必要である. 以下の例では,索引を作成するLaTeXファイル名を report.tex とする.
IDXファイルの作成
最初の文書ファイルをLaTEXシステムで
% jlatex report.tex
コンパイル(目次 \tableofcontents の挿入するときには,ページ数がずれるので最低2回コンパイル)し, 拡張子 『.idx』の付いた索引情報ファイル report.idx を作成する.
INDファイルの作成
次にMakeIndexソフトウェアを使って idx ファイルを処理して,拡張子『.ind』'の付いた索引ファイル を作成する. UNIXで索引ファイルのINDファイルを作成するには
% makeindex ファイル名
とする.ここで指定する「ファイル名」とは拡張子 .idxを除いたものである. 今の例では
% makeindex report
となる.
索引の出力
もう一度,
% jlatex report.tex
と,LaTEXシステムでコンパイルすると,上で作成したINDファイルを読み込んで,\printindex が記入された位置に索引項目とその出現ページが順に印刷される.
目次ページに索引ページを載せる.
さらにもう一度
% jlatex report.tex
と,コンパイルすると目次に索引ページが載る.

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索引を作成するLaTeXファイル

索引を作成するためにLaTEXファイルはmakeidxパッケージを使って,次のように書く (表題や目次も出力するようにしている).

\documentclass{jarticle}
\usepackage{makeidx}
\title{タイトル}
\author{著者}
\date{日づけ}
\makeindex
\begin{document}
\maketitle
\tableofcontents
.....
\index}{..@..}
 で索引語を指定
.....

\printindex}
  ここに索引を出力
\end{document}

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索引項目の指定

文書中の索引に載せる項目として指定するには次のコマンドを使う. このインデックス命令は印刷出力には何の影響も与えない.

\index{索引項目の読み方@索引項目}

索引項目を指定するコマンド \index{..@..} を使うと,索引として最初に英文字で始まる項目が「アルファベット順」に並び,次いで和文文字で始まる項目が「50音順」に並ぶ. したがって,索引作成のポイントはコマンド \index{..@..} の使い方,とくにその索引項目の読み方の指定にある.

索引項目
索引対象となる文書中の記述を指定する.
索引項目の読み方
次に説明するように, 索引項目が英数字か和文かによって変わる.
半角英数字が索引項目のとき.
索引項目とそのままを指定. 読み方については大小文字の区別が「ない」ので,たとえば \LaTeX という索引項目の読み方は LaTeXでも latex でも構わない.
和文が索引項目のとき.
平仮名を使って読み方を指定する. このとき,濁音や促音あるいは長音記号などの表記を平坦化して読みを表す. たとえば,「コンピューター」は『こんひゆた』,「ジュース」は『しゆす』と表す.

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索引作成の文書例

索引を作成するLaTEXファイルの例を次に示す.
\documentclass{jarticle}
\usepackage{makeidx}
\title{さるかに合戦論考}
\author{芋山柿次郎}
\date{昔むかし}
\makeindex

\begin{document}
\maketitle
\tableofcontents
....
....さるかに合戦
\index{さるかにかつせん@さるかに合戦}
に関する多種多彩な側面を深く検討することによって,従来の民話\index{みんわ@民話}
的歴史認識\index{れきしにんしき@歴史認識}
から得られないあららしい研究方法の獲得を説明することができる.
例えば,さるが盗んだとされている餅\index{もち@餅}
をめぐる考察から当時の農耕社会\index{のうこうしやかい@農耕社会}
システムが把握されるのである.
社会問題\index{しやかいもんたい@社会問題}
との関連性を説明する餅の領域に`合戦'の影響が見られるという認識は
.........
\printindex
\end{document}

この例では,あえて索引項目を指定するindex{..@..}を行頭に置いている. 索引項目の確認や将来の文書処理の容易さのために,文書の実際の出力には無関係なこれらの記載はできるだけわかりやすく記述しておくためである.

この文書ファイルに対して,以上の索引作成の手続きを経ると文書ファイルの最後に索引ページが出力される.

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