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Webページの作成目次

mizutani@rsch.tuis.ac.jp
参考書『インターネット時代のコンピュータリテラシー』(水谷正大、共立出版)

Webの倫理と法的問題

目次
良識と責任をもつ
ホームページの作成は真の出版である
Webページへの署名
諸権利への配慮
他人のページにリンクすつ際の注意
Webページにおける表現の自由

目次

良識と責任をもつ

以下のページ内容参照すること。
本学ネットワーク利用ポリシー
よくある質問とその回答集
メイルのサンプル
World Wide Webの急激な発展は多数の利用者の加入と商業利用の拡大を促進し、その結果、Webページによってもたらされる多くの問題に対する利用者のマナーや法的な整備が追いつかないのが現状である。 Webページには文字だけでなく画像や音声を含ませることが可能なために、Webページを作成するときにはコンピュータネットワークで生じうるすべての問題が発生する。

Webページを作成しようとする場合はもちろん、インターネットの利用者は法的な問題および利用者が属しているネットワーク組織の利用ポリシーについて十分に理解しておかなければならない。 法的な問題には、インターネットの非国境性のために、利用者が居住する国の国内法だけでなく多数の国家の法律が複雑に絡んでくる。 各ネットワーク組織ごとに利用基準(AUP: Acceptable Use Policy)が異なっているので、利用者はそのAUPを確認しておく必要がある。 とくに、学術・研究活動だけが認められているネットワークでは商用利用が禁じられているので注意する。

ホームページの作成は真の出版である

WWWホームページを作るということは理論的には世界中のインターネットユーザーに見せることになる。 この事実を深く考えてみよう。

パソコンの普及にともなって広まったDTP(ディスクトップパブリッシング)ソフトを使って印刷しても誰の目にも留まることはない。 印刷されたモノは何らかの手段によって運搬・流通されない限り、読まれることはないからだ。 たいていの人は自分の書いた印刷物を配布できるような資金も権力ももたない。

ところが、何気なく作成してしまったWebページはコンピュータネットワークという電子の道を通って世界中からアクセスされ、自分の意見やアイデアは電子出版物として世界に流通していくことになる。 自分の書いたものが不特定多数の目に触れるという意味で、Webページこそは真の世界的出版物になってしまうことを肝に銘じるべきである。

目次

Webページへの署名

作成したWebページごとにかならず作者の氏名・所属を明らかにし、電子メールアドレスを記入する。 自分のWebページの内容に責任を持ち、これを見た人たちが何らかの意見や反論を返すことを可能にするためである。

また、そのページの取り扱いついて特に読者に伝えておきたい事柄についても明記する。 たとえば、テキストの転載や引用についてのルールや画像コピーの可・不可や著作権の主張や商標ややリンク時に関する注意などである。 インターネット利用者の拡大とともに著作権など知的所有権の侵害やネットワーク倫理に抵触する事例が多くなってきている。 作成したすべてのページに署名をして責任の所在をはっきりさせて、こうしたトラブルを未然に防ぐことが大切である。

通常これら部分はアドレスタグ<address></address>で挟むが、 分量が多くなるようであれば、最小限の情報を記してから、これらを別のページにまとめてそのページへリンクを張るようにする。

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諸権利への配慮

Webページは世界中の不特定多数の読者の目に触れる可能性があり、しかも文字以外のマルチメディア情報を載せることが可能なために、人権や知的所有権への配慮は欠かせない。

他人の個人情報、たとえば住所や電話番号などを無断で掲載すべきでないことはいうまでもなく、自分で撮影した写真の掲載に関しても、いっしょに写っている人の肖像権やプライバシに関する配慮が必要である。 他人に関係する情報の掲載には必ず本人の承諾を取ること。 また、暴力的発言で個人を攻撃したり性的虐待という形で個人をおとしめたりすることはもちろんのこと、無自覚や無知によって人権を侵害する場合も少なくない。

インターネット上の情報資源は知的生産物として尊重しなければならない。 自由に利用できるインターネット上の情報資源であっても著作権まで放棄しているものは多くはない。 改ざんや再配布に関する条件をよく確認してから利用すること。 また、これらの資源を再利用またはリンク・引用する場合には、著作権者を正確に明記すべきである。

写真や音楽を雑誌やCDから無断で使用することは明らかに違法である。 これらをWebページに利用する場合には、かならず著作権者または関連協会に断ってから利用すること。 これら権利の侵害は損害賠償請求の対象となり、場合によっては刑事責任を問われる場合もある。 国によって知的所有権に関する考え方は大きく異なり、社会へのネットワークの浸透が進むにつれ、今後ますます多くの問題が発生してくると予想される。

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他人のページにリンクすつ際の注意

Webページを作成するときには、URLを指定して他人のページにリンクを張ることが可能である。 しかしながら、リンクを張られた相手は連絡をしない限り自分のページにリンクが張られたことを知る手だてはない。 互いの情報にリンクを張ることによってWebは成長を遂げてきたが、勝手に人のページにリンクを張っても構わないのかどうかについては権利意識の拡大とともに微妙に変化してきている。

この問題については次の二つの考え方がある。

結論からいうと、Webページを書籍のような電子出版と考え、表紙であるトップページ以外のページにリンクを張ろうとするときには、事前にメール等でそのページの作者に

  1. リンクをする自分のページのURL
  2. リンク先の相手ページのURL
を明記してリンクしたい旨の連絡をするのがマナーとなってきている。

ページの作者がそのURLを無原則に広めたくないと考えることも認められるべきであり、その作者のページにリンクを張ろうとする場合には事前の承諾が必要であるという考えに基づいている。 Webページを見るためにはURLを知らなければならないが、電話帳に自分の電話番号を掲載しない自由があるように、制限された読者のためにWebページを提供しているかもしれないというのがその理由である。 つまり、著作権者であるページ作者にページ内容の閲覧のコントロールを任せるべきだという考え方を背景にしている。

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Webページにおける表現の自由

Webページには何を書いても自由だろうか。。 ネットワークはもちろんのこと、私たちの個人の自由は尊重されねばならず、私たちはWebのページ内容に責任の持てる範囲で自由にページを書くことができる。

しかしネットワークの世界では、個人で責任が持てる範囲は残念ながら広くはない。 利用者にはネットワーク管理者から(あるいはネットワークプロバイダ)から利用者IDが発行されており、結果的に、利用者はそれぞれのネットワークポリシーに準拠した行動をとるという条件のもとで、個人の自由が最適化されていると考えられている。

トラブルを起こしてしまう利用者はごく少数のはずであるが、いくら例外的とはいえ軽率な行動がネットワークに対する重大な問題を引き起こす可能性があることをすべての利用者は知っておく必要がある。


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