コンピュータ講座
ファイルの組織的管理方法総合目次

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ファイルの組織的管理方法

ディレクトリ概念

mizutani@edu.tuis.ac.jp
参考書『インターネット時代のコンピュータリテラシー』(水谷正大,共立出版)
コンピュータのファイルシステムの最重要概念であるディレクトリ(またはフォルダ)は自明の概念であることを説明する.
目次
入れ子の箱と階層構造
階層関係の指定方法
ディレクトリ

ファイル操作

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入れ子の箱と階層構造

左図のような状況を考えてみる

白い場所にカメがいて茶色の箱がある.

茶色の箱には鳥がいて青と赤の箱がある.

青の箱には犬がいて黄色の箱がある.

黄色の箱には猫がいる.

赤の箱には馬がいて緑の箱がある.

緑の箱には牛がいる.

上図の箱や動物の入れ子関係---これを階層関係という---を右図のようにツリー)で表わすことにする.

猫の入っている箱は犬の入っている箱からみるとの箱であり,犬の入っている箱は猫の入っている箱からみるとの箱である.

同様に,青い箱や赤い箱は茶色の箱の子であり,茶色の箱は青や赤いの箱の親の箱である.

このように,入れ子になっている箱の関係は親子関係があることに注意する.

さて,このように箱の中に箱...という階層構造を考えると,まず「一番外側の箱」---今の例では茶色の箱---を置く場所を想定しなければならない. これは箱の階層的配置の根底にあるという意味でルート(root:根元)という.

ルートはすべての箱の親(祖先)になる入れ物と考えれる.

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階層関係の指定方法

今,青の箱にいる犬の身になって考えてみよう. 犬からみて黄色の箱にはいっている猫の位置を指定しようとすると
犬の視点: 黄色の箱 -> 猫
ととたどっていかねばならない. これを次のように書く

黄色の箱 / 犬の場所からの猫の場所

一方,犬からみて青い箱の外にいる鳥の位置を指定しようとすると

犬の視点: 箱の外 -> 鳥
となる. これを次のように書く

箱の外 / 犬の場所からの鳥の場所

同様に,犬からみて茶の箱の外にいるカメの位置を指定しようとすると

箱の外 / 箱の外 /カメ 犬の場所からのカメの場所

では,犬からみて赤い箱にある馬の位置を指定しようとするとどうなるだろうか.

箱の外/赤い箱/ 犬の場所からの馬の場所

同様に,犬からみて赤い箱にある緑の箱にいる牛の位置を指定しようとすると.

箱の外/赤い箱/緑の箱/ 犬の場所からの牛の場所

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ディレクトリパスとディレクトリ

今後,次のような記号を使うことにしよう.

意味記号
箱の区切り/
箱の外..

『箱の外』を表わす記号はピリオド2つ『..』である.

すると,黄色の箱にいる猫からみて赤い箱にある緑の箱にいる牛の位置を指定しようとすると次のようになることが理解できよう.

../../赤い箱/緑の箱/ 猫の場所からの牛の場所

これは,上のツリーの図からわかるように,猫から牛までたどり着くためには,黄色の箱の「外へでて」さらに青の箱の「外へ出て」から赤い箱に「入って」さらに緑の箱に「入らねば」ならないからである.

以上,箱の入れ子関係において中に入っている動物から別の動物の場所に達するための道筋を指定するやり方は明らかに自明なことであった. このような動物間の場所関係を上記の書き方で指定したものをディレクトリ・パス(directory path)という. これら事実を念頭において,これらの概念を次のような用語で表わすことにしよう.

ディレクトリ
動物や箱を入れている箱のこと. 箱の中に箱がある様子を階層ディレクトリ構造という.

親ディレクトリ
たとえば,青い箱は黄色の箱の『親ディレクトリ』であると呼ぶ

子ディレクトリ
たとえば,黄色い箱は青い箱の『子ディレクトリ』であると呼ぶ

..
親ディレクトリへの「移動」を表わす記号

ルートディレクトリ
すべてのディレクトリの親(祖先)となるディレクトリのこと. ここの例では白い箱(場所)が茶,青,赤,黄,緑の箱の祖先のディレクトリである.

/
ディレクトリをたどるときに使う区切り記号

ディレクトリ・パス
ディレクトリをたどって目的の動物(ファイル)にたどり着くまでの経路のこと

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