2011年1月22日 東京新聞
新進気鋭に期待


 新進気鋭の芸術家をたたえる「第九回千葉市芸術文化新人賞」の表彰式が千葉市役所で行われ、クラシックギター奏者の岡本拓也さん(18)とバイオリニストの山岸努さん(24)が受賞した。新たに創設された奨励賞には、漫画家で絵本作家の斎藤圭子さん(36)と東京情報大学映像ゼミナール(代表・伊藤敏朗教授)が選ばれた。
 岡本さんは美浜区の昭和学院秀英高校三年。クラシックギターは十歳から始め、昨年の東京国際ギターコンクールでは二位に。「ギタリストになる夢を目指し前進したい。自分らしく個性的な音楽家になりたい」と喜びを語った。
 山岸さんは花見川区在住。二〇〇五年に日本モーツァルト音楽大賞を受賞した。市内での積極的な演奏活動などが評価された。
 斎藤さんは若葉区在住で、難民問題を分かりやすく描いた国連監修の絵本「ほんのすこしの勇気から 難民のオレアちゃんがおしえてくれたこと」の著者。「今後はエイズ問題への理解を深める作品に取り組みたい」と述べた。
 若葉区の東京情報大映像ゼミには約三十人の学生が在籍し、地域の活動を紹介するドキュメンタリー映像の制作などに取り組む。昨年は県メディアコンクールで県教育長賞を受賞。学生の一人は「映像メディアを通して、まちづくりに役立てるよう努力を続けたい」と話した。 (小川直人)