4 プレ・プロダクションと撮影準備                                                              

 

 

1.リサーチ 【現場や情報源を調べ、材料や情報を集める】

 

A: ツールを使って

1.書籍・事典など(地域史本、昔話集、観光案内本、副教材本など)、原作を読む、良い作品に触れる

2.マスメディア・コミュニティメディア

@新聞地方版・地方新聞(千葉日報、小倉台千城台新聞、地域新聞・・・)・雑誌コラムなど

A地域誌(あでるは、STAD)、行政発行資料(回覧板)、地域の掲示板、ポスター

B地方局のテレビ・ラジオ

  3.インターネットWEB(観光・行政・地域・教育・・・)、地方ローカルニュース、地域NPOのメルマガ

 

B: 自分の足と人脈を使って

1.家族・親戚や、卒業した学校や所属していた(している)団体・サークルなど

2.地域のコミュニティへやイベント、地域サークルへの参加

3.自分の足で土地を歩く、取材する、体験する

 

C: 大学の指導や資源を活用して

1.指導教員からの指導・アドバイス・サジェッション、過去の「情報大ステーション」のネタなど

2.産学協同事業(STAD-TVなど)やインターンシップの活用、大学の事業や研究、補助教材や大学紹介など

 

 

2.企画書の作成  【企画や協議事項を必ず書面にする】

 

1. 事前に現場を確認、よく企画を練る(ただ「撮る」のでなく、「切り口・目線・目的」を明確に)

2. 企画書を作成する(教員と相談する)

*提出書類の基本は1枚。10.5ポイントを中心に余白を大きくしない。参考資料は「別添資料」に分ける。

 

 

3.取材の許諾を得る 

*必ずしも許可がなければ撮れないわけではないし、事後でOKなこともあるが、必ず必要なこともある。

 

1.先方に電話によるアポをとる

 

2.「取材許可願」またはその案、「企画書」、その他必要な書類を持参して挨拶にいって具体的に打ち合わせる。*具体的に何に協力を求めているのか、業務や費用への負担の有無などを明確に示す

*誰にどのような目的で見せる(公開する,使用する)のか(目的の中にコンテストへの応募を入れておく)

 

 3.正式な書面で提出する(所定の様式がある場合にはそれを使用。有料のことも無料になることも)

 

 4.次の連絡、確認の連絡を怠らない(1回だけでなく、何度も確認する。面倒がらない。前日確認は必須)

 

5.取材当日の挨拶-取材終了後の挨拶

 

6.作品完成後に、作品を提出する。挨拶する。評価してもらう(アンケート形式でもよい)

 

 

4.挨拶時・取材時の態度 

 

1. 事前学習

  @「よく知らべてきたな」と感心させて、「仲間」だと思ってもらえること

   A作品制作活動の意図・目的が明瞭に伝わるように

  B先方にも「なんらかのメリット」を感じさせるようなものであること(できるだけ)

  C相手にも相手の事情があることをよく汲むこと、「謝礼」もタイミングと内容を心得て

 

2.態度・服装

    @事前、事後の挨拶。真面目な態度や言葉づかい、好印象を残す。「服装も撮影用品」なのである。

ATPOにあった服装(ある時は正装、ある時は活動的に、ある時は祭りの法被やアロハを着るなど)

Bイベントなどの取材時には、白っぽい服装は不可、(黒が基本)

 

 3.計画性

@時間遵守・余裕ある行動・後片付けと挨拶(失敗しても挨拶が上手ければ成功例となる)

  A時間を守って、余裕の行動。計画通りにいかないときのバックアップもよく考えておく(「雨が降ったら」「風が吹いたら」「イベントが不成功だったら」「バッテリや電池が切れたら」等)。

B取材先から帰る際に忘れ物をしない、現状復帰して帰る(ゴミ袋

C帰着後は、まず記録したメディア・テープを整理し、確実に保存する。

D機材点検をし、整理整頓して、次の撮影に備える。

 

 

5.事前(前日)の撮影準備 

 

  1. 計画のチェックと確認連絡

     @前日に、取材先と身内のメンバーに確認連絡をおこなう。

A当日のために、取材先とスタッフ各人への連絡先メモを用意する。

B必要に応じて行き先の地図類を準備し、関係者にも周知しておく

 

  2. 機材点検と荷造り

@バッテリー充電・・・必要に応じ、荷造りよりもさらに前の時間からバッテリーを計画的に充電しておく。

A機材点検、機器接続の確認・・・使用状態に応じた機材を実際に接続してみて動作を確認する。

B清掃・・・レンズ・機器の清掃

C荷造り・・・ただ梱包するだけでなく、それぞれのバックやケースに何が入っているかを表示する

(「保管」のためのケースには白ガムテープ、「移動」のためのケースには布ガムテープ)

 

3. 十分な体力と気力の涵養

体力を滋養し、気力を充実させておく。休息と睡眠を十分にとる(前夜の徹夜や寝不足はご法度である)