2 安全演習のためのガイドライン 

 

. 安全に注意しよう

1.     演習中の安全は全てに優先する。作品の出来栄えよりも、機材よりも優先する。

2.     撮影場所は原則として、学内および御成台公園内とする。これ以外の場所へのロケーションを実施する場合は、教師に事前に届出を行ったうえで、各自の責任において安全に行動すること。事前届出なく学外ロケーション(各自の自宅を含む)を行った作品は失格とする。

3.     制作中のあらゆる危険を避けるよう、常に万全の注意をすること。危険は様々な、意外なところにある。

(1)自家用車の使用、刃物・火気など危険物の使用などを禁止する。これらの要素が演出や制作上不可欠な場合は、教師と事前に十分な打ち合わせを行い、別の方法に置き換えたり、より安全な方法を検討することにする。必要により撮影現場に教師が立ち会う。

(2)動きの激しい場面の撮影中の事故に注意する。走る、飛ぶ、倒れるなどのあらゆる動作に慎重を期し、十分な準備と練習を行い、転倒防止やクッションの使用など、幾重にも安全策を講じること。

(3)撮影・照明・美術等の作業上の事故に注意する。機材・大道具の運搬中等における落下、照明の熱による火傷、配線事故による感電や火災、良いアングルを狙っての転落、美術制作等における工具による怪我などに注意すること。

(4)撮影現場では走らない、慌てない、ふざけないこと。緊張感をもち、かつゆったり振舞うこと。

4.     体調を万全にして取り組むこと。睡眠不足のまま、動きの激しいシーンを撮るなども危険なことである。病気の時も無理をしてはいけない。寒暖への対応にも留意する。

5.     事故が起こったらただちに作業を中断し、教師に一報を入れる。怪我や病気の場合、保健室へ連絡し、学生課から救急車を呼ぶなどの措置を適切・迅速に行うこと。どんなトラブルも絶対に隠さないこと。隠せば事態はより悪くなるだけである。連絡先:大学緊急043-236-1074(警備員室)

 

2. チームワークを大事にし、計画的で規律ある行動をしよう

6.     作品は、自分を含めたチームで作るものである。お互いに楽しく、気持ちよく演習できるように努めよう。楽しいとは、手抜きをしてラクすることではない。皆で力をあわせて真面目に取り組んだ時に達成の喜びが得られるものである。

7.     事前に綿密な打ち合わせを行い、決めた約束は必ず守ろう。作業は具体的・現実的に計画しよう。

8.     経済的・時間的な負担はできるだけお互いに軽減しあい公平に分かちあおう。

9.     遅刻・欠席をしてはならない。しかし遅れそうなときに、急いで駆けつけるのは事故のもとである。まず連絡を1本いれよう。不慮の事態に備えてゆとりのある計画を立てよう。

10.  仲間の演出や作業、演技に集中しよう。人の演技を茶化したり、関係のないおしゃべりを始める者は、映像制作にはただ邪魔な存在であり排除されなければならない。

11.  チームワークを乱す言動は互いに注意しあおう。必要ならば、いつでも教師に相談して欲しい。教師はチームの進行が円滑にいくような様々な支援をする用意がある。

12.  撮影・録音のための機材は大事に扱う。撮影場所で放置したり、忘れたり、失くしたり、落としたりしない。雨や埃への対策も怠らない。万一の毀損や紛失の際は弁済の責を負う。

 

. マナーを守ろう

13.  撮影場所をみだりに改変せず、壊したり汚したりしないこと。作業終了後に完全に現況復帰を行い、ゴミはすべて持ち帰り、かつ清掃して帰る。授業時間中の喫煙・飲食は禁止。劇中においても原則として喫煙は禁止。吸殻は絶対に捨てない。

14.  学内において立ち入り禁止の場所を無断で使用しない、大学の備品等を無断で寸借しないこと。立ち入りや借用を希望する場合は、事前に教師に相談すること。断わりなく制作した作品は失格とする。

15.  劇中においても社会的マナーに反するようなことはしてはならない。公共のマナーやルールの軽視・違反(信号無視や無賃乗車など)、撮影のために植栽を折る、消火器を移動するなどのことをしない。

16.  他の授業の妨害となるようなことはしない。この演習のために他の授業を欠席してはならない。

 

4. 肖像権・著作権に配慮し、品格のある作品を創ろう

17.  出演者をはじめ、画面に写るすべての人には了解を得なくてはならない。風景の点描としても、無関係の人を無断で撮らないこと。食事中や化粧中の人、体操着の人、怪我や病気の人などにカメラを向けてはいけない。人間だけでなく、他人の敷地や家屋、看板、車やペットなどを撮る場合も注意する。

18.  著作権・著作者人格権に十分注意する。原作のあるものの翻案・脚色利用、画面に写るポスターや写真、テレビの画面、音楽著作権などについて十分に留意し、授業外での上映でも問題がないように気をつける。

19.  社会的規範にもとるような行為や演出があってはならない。いじめや暴力的な場面、素肌の露出や性的ほのめかしは禁止する(断わりなく違反した班の作品は失格とする)。食べ物を粗末に扱う、身障者への配慮を欠く設定、犯罪的な行為のヒントを与える等のことがないよう留意する。国籍や人種、イデオロギーや宗教に関しても配慮を欠くことがないよう注意する。

20.  大学生らしい正義感と品格をそなえた、社会性のある映像表現をしよう