ニュースの構成 番組B 『増えるアライグマ被害』 シナリオ

映  像

内   容

 

 

1

 

ナレーション 「千葉県鳴瀬町の畑作農家。1年前から、アライグマの被害に悩まされている。」

 

 

 

2

 

 

ナレーション 「被害額は、すでに数百万円にのぼる。」

 

農家の男性 「これ、やられちゃってるんだよなぁ。これアライグマですよ。」

 

 

3

 

 

 

農家の男性の声 「この歯形がですね、アライグマの食べ後の特徴なんですねぇ。」

 

 

 

4

 

農家の男性 「ここ数年、非常に被害が大きくてですね。我々農家としてもたいへん困っております。なんといっても腹立たしいのはですね、このアライグマの餌付けをしている人間がいるっちゅうことなんですね。」

 

 

 

5

 

 

餌付け男  「ほーい、ホイホイホイホイ、ホーイ、ホイホイホイ!」

農家の男性の声 「勝手に鎮守様の森の中で、アライグマにスナックとか菓子類を与えるもんですから、」

 

 

6

 

農家の男性の声 「アライグマも人間を舐めてしもうて、」

 

 

7

 

農家の男性の声 「畑にもどんどん、うまい収穫物を狙って出てくるようになってしもうたんですね。」

 

 

8

 

農家の男性  「たいへんケシカランことだと思っております。」

 

 

9

 

 

ナレーション 「アライグマを餌付けしていた男は、」

餌付け男  「アライグマっていうのは仕草が愛らしいんですよね。餌をあげればあげるほど、自分に懐いてきてくれるんで、とっても可愛いと思ってます。」

 

 

 

10

 

 

農家の男性 「都会人の勝手な思い込みでですね、可愛いとかいってるのはもってのほかでね。アライグマは害獣であるという認識のもとに、駆除するべきなんであって、まして餌付けなんかしてる人は、すぐに立ち去って頂きたい、と思います。」

 

 

11

 

 

ナレーション 「アライグマは害獣ではないのかという指摘に、男は、」

餌付け男   「法律に触れることやってるわけじゃないんですからね。個人的に私が可愛いなと思ってやってるわけですから。自分の楽しみとして、大事にしていきたいと思ってます。」

 

 

12

 

 

ナレーション 「怒りがおさまらないのは畑作農家だ。」

農家の男性 「そりゃもうねぇ、こんど餌付けを見つけたら、村のモンみんなで警察に突き出しますよ。」

 

 

13

 

 

現地記者の声「実際に被害がでてるわけですよね」

餌付け男  「いやあんたがね。」

現地記者の声「何百万という」

餌付け男  「いや、そんなことない。あんたがね、農家の肩もつね、理由はないと思うんですよ。」

 

 

14

 

 

ナレーション 「男は、逃げるように現場を立ち去ると、足早にバスに乗り込んだ。」

 

 

 

15

 

 

農家の男性 「はい、たいへん、怒っております。はい。」

 

 

 

 

16

 

 

ナレーション 「畑作農家の苦しみは、これからも続くのだろうか。」