▼映像表現論U演習
シラバス

映像表現論U演習 (選択・2単位)
伊藤 敏朗
情報文化学科・3年・通年

講義のねらいと概要

  「映像表現論T演習」 に続いて, 映像表現の実技を学習する。 自分 (達) の発想を作品として結実させるまでのプロセスや技術を理解し, 論理性や計画性, チームワークやリーダーシップの大切さなどを体得しつつ, 頭の中で思い描いたことと実際の作品との比較 (相違または一致) についての考察, 他者からのフィードバックの分析などを通じて, 映像言語能力の習得を図る。

演習の方法

 演習は大きく次の3つの段階を踏まえて進行する。 第1段階では, 映像表現技術の基礎を, 主としてスチル写真の撮影制作で学ぶ基礎演習。第2段階はチームにわかれ, 定まったフォーメーション (型) にしたがって課題を制作し, 表現技術の基礎を学ぶ課題演習。 第3段階は, チームを再編成して, 各チームごとに自由な題材・テーマ・方法で創作演習を行う。 完成作品は学内において発表会を行い, できるだけ一般学生や他の教職員の先生方からのフィードバックも得られるようにしたい。 また, 作品のねらいや制作記録についての, きちんとしたドキュメント (文章) による説明・報告を求める。

テキスト・参考図書

 テキストは使わない。 参考図書はその都度紹介する。

評価の方法

 演習に臨む姿勢 (出席率, 演習態度), チーム制作における協調性やリーダーシップ, 作品の創造性や成果などを総合的に評価する。 なお, 作品表現における独創性は尊重するが, "一人よがり"に陥らないよう留意されたい。

他科目との関連および受講上の注意

  「映像表現論T」 「映像表現論T演習」 をすでに履修した者を対象とし, 「映像表現論U」 とセットで受講すること。 チームでの共同作業において,遅刻,欠席は絶対に禁物である。 作業等が演習時間内に完了できない場合は 「宿題」 となる。 時間との競争であるが, 最後まで努力し作品を完成させて欲しい。

講義計画/各回の講義テーマ

  1 基礎演習(1)レンズ
  2 基礎演習(2)絞りと焦点距離
  3 基礎演習(3)パースペクティブ
  4 基礎演習(4)照明と露光
  5 基礎演習(5)現像
  6 課題演習(1)撮影
  7 課題演習(2)編集
  8 課題演習(3)撮影
  9 課題演習(4)編集
  10 課題演習(5)編集
  11 課題演習(6)編集・音響効果
  12 課題演習(7)ポストプロダクション
  13 課題演習の合評/チームの再編成
  14 創作演習の企画と準備/シナリオ, コンテの作成(1)
  15 創作演習の企画と準備/シナリオ, コンテの作成(2)
  16 創作演習(1)シナリオ, コンテ発表会
  17 創作演習(2)撮影
  18 創作演習(3)撮影
  19 創作演習(4)撮影
  20 創作演習(5)撮影
  21 創作演習(6)編集
  22 創作演習(7)編集
  23 創作演習(8)編集
  24 創作演習(9)中間発表会
  25 創作演習(10)仕上げ, ドキュメントの作成
  26 創作演習(11)仕上げ, ドキュメントの作成
  27 創作演習(12)作品発表会, ドキュメントの提出
  28 創作演習(13)作品発表会, ドキュメントの提出
  29 まとめ−フィードバックの分析, 考察(1)
  30 まとめ−フィードバックの分析, 考察(2)