映像表現論U演習 2001年度後期創作演習 作品紹介
東関東漁業連合(波チーム) 作品
遅刻
■スタッフ:
監督:任国翔
撮影:任国翔、文炳準、蘇布登格日楽
音楽・編集:任国翔
■キャスト:
悪人…任国翔
文太郎…文炳準
久美子…蘇布登格日楽
友人達…チョソンウ、カンミンギュ、バクジョンチャン、ソルチョルウン
ドラマ『遅刻』 14分20秒
作品の概要:
夢???
あらすじ・構成等:
ある日、文太郎は朝寝坊して急いで学校に向かう。しかし学校にいてみたら休講だったので学校のあちこちをまわりながらぶらぶらしている。そうしているうち公園のところまで来てしまう、そこはいまは別れた彼女との思い出の場所でもあった。ずっと公園を眺めているうちある女性がナンパされるところを目撃しそちらにいって止めようとしたが大ケンカになってしまい意識さえなくしてしまう。突然その時携帯電話のベルがなり気がついたら夢だった。
作品の「見どころ」「苦労したこと」「反省点」など:
この作品の始めからずっと自分(文)の意見が受け入れなかったことに対してケンカばかりしてたと思うと情けない。一つのチームになってやる以上もっと自分ばかりでなくチームの立場になって行動すべきだったと思う。全員バイトをしていたので時間を合わせるのも一苦労だった。 この作品の見所は家から学校まで自転車でいくオープニングシーンで、音楽にもご注目下さい。とにかく気軽に、楽しく観ていただける作品です。
スチル集
シナリオ
オープニングがアパートから急いで出てきて、自転車に乗って学校へ向かうシーンをいろんな角度から撮る。例えば、町の中で横から、顔だけも。踏み切りのところ待って、渡る。道路の橋を走っているシーンを後ろから、前から撮る。木、太陽、空、そしてまた町の背景で走る、走る。ようやく学校の正門から入って行って自転車を停める。
走りながらエレベータの前に着いたけど、待ちきれない様子で、結局階段から急いで6階まで登る文。(ナレーション:私物忘れがひどいです。この授業の教室がだいぶ前に変更したのにまた6階まで来ちゃいました。しかもこの日は休講だったのに。)しょうがなく鏡を見て髪を直しながら(ナレーション:おはようございます。寝坊してしまったので顔も洗わない格好で皆様のまえに出てきてごめんなさい!))
パソコンでも打ったり、食堂に行って友達とおしゃべりしたり、(ナレーション:私は韓国からきました。この学校では留学生がたくさんいます。この人たちは1年生の後輩たちです。かわいいでしょう?皆アルバイトをしながら一生懸命に頑張っています。応援してください!!)学園の中でブラブラしていた。そしてまた一人になって、何気なく歩いていたら、ついに学校の近くの公園が見えるところに来てしまう。(ナレーション:いつのまにか足がここに向いてしまいました。ここは私と彼女との思い出の場所です。)そこは以前、元彼女久美子とよく来ていた場所だ。そして偶然、公園で久美子が座っているのを見た。声をかけに行きたかったけどちょっと戸惑って、そこで久美子と別れたときのことを思い出す。
文太郎が「ただいま!」といつもの通り家に帰って来たら、部屋の中は暗くて久美子はいないようだ。文太郎は電気をつけて上着を脱いで振り向いてテーブルの前に座る。ご飯を準備しておいてある。そして一枚の紙がおいてあるのを取って見たらなんか「今までありがとう、さようなら。久美子」と書いてあった。文は一瞬唖然になってご飯を一回見て、そのまま外へ飛び出す。その時久美子はもう荷物を持って駅に着き、一回振り向いて、階段を上っていく。文太郎は夜景の中、必死に走って追い駆る。久美子は改札口から入っていく。文太郎は走っている。久美子はホームに歩いている。文太郎はまだ走っている。久美子はホームで電車を待っている。文は走って駅に近づいた様子。久美子は電車に入って、電車の扉が閉まって、動き始まる。その時文がちょうど駅に着いたけど、電車はもう行ってしまったので悔しそうに下を向く。
公園の前に立っている文のシーン。何かに気づいて驚いた様子だ。公園で座って本を読んでいる久美子の方へ一人の男性が向かっている。それを見た文は走り出し、公園の壁を乗り越え、公園の中へ行く。さっきの男性は久美子に声をかけて、無理やりにナンパしている様子。文は走ってきて、「やめてよ!」とあの男性の手を離そうとしたけど、男性に押さえられて、後ろへ倒れていく。男性は文を殴り始める。倒れた文は「このやろう!」と顔をあげて、ゆっくりと立ち上がって男性の向こうへ頭で衝突する。そして男性を倒し殴り倒す。
男性を倒した文はそこに立っている久美子の方へ歩いていく。その時文のポケットの中の携帯がなる。文が携帯に労出るとした時、久美子が「危ない!」と叫んだ。さっき倒れた男性は意識が回復して石を拾って文の方へ投げる。久美子の「危ない!」と言う声で、後ろへ振り向く文の頭にその石が当たる。文は後ろへ倒れ、携帯が芝生に飛んでいく。倒れた文はずっと空を見つめる。雲が流れている。電話の音が続いている。「もしもし」と眠そうな文さんの声。「もしもし、まだ寝てるの、もう授業だよ。」と女性の声。「あ!?」。さっきのが全部夢だったのだ。文さんは急いでアパートを出てきて、自転車に乗って学校へ向かう。