映像表現論U演習 2000年度後期創作演習 製作日誌・指導記録
9班
9月20日
出席 98096, 98085, 98095, 98008, 98154
報告:内容:絵本を発見した○○君(ビデオカメラ?)が、絵本を読んでいると、絵本の世界に入ってしまう。
教師より:絵本を自分達で作るというのも良いのでは?既成の出版物を使う場合、学外で発表する場合には著作権の問題が生じるので、できれば学外へもオリジナル作品として上映できるレベルのものを目指してみて欲しい気もします。どんな人形をどんな素材で作るか、どんなセットをどこへ作りたいかなど、具体的にご相談ください。
9月27日
出席 98096, 98085, 98095, 98008, 98154, 98111
報告: (作業内容)シナリオの作成。(作品のあらすじなど)あらすじ:いつも人に使われてばかりの(ビデオ)カメラは教室の外の世界へあこがれていた。(カメラをコマ撮り→)ある日、いつものようにロッカーに戻されたカメラだったが、その日だけはロッカーの鍵が開いていた。そこでカメラはロッカーを飛び出す。うろうろしていると絵本が落ちているのに気付いた。カメラはその絵本を読み始めた。(クレイアニメメーション→)気づくとカメラは絵本の世界の中に入って、その中の動物達と遊び、楽しい一時をすごす。(実写→)その時、教室のドアが開いて、先生が入ってくる。そして床にカメラと絵本が転がっているのを見つける。結局、しまわれてしまうが…。絵本のシチュエーション:みんなで遊ぶ場面(おにごっこ?だるまさんが転んだ?)→友達と遊ぶ楽しさを表現。粘土で作るもの:しゃべる木、ビデオカメラ、象、ブタ、犬、ウサギ、サル、ネコ、花。背景:草っぱら(広場)
教師より: 面白い話だし、方法論も具体的に検討されており、良い。他班のお手本にしたい。粘土といってもいろいろある。具体的な材料を決め、試験的に人形も作り、テスト撮影をしてみると良いと思います。どんなセットを組んで、どんなデザインの人形を、どのくらいの大きさで作るか、どんな方法で動かすか、など試してみましょう。頭の中のイメージのようにはなかなかいかないものなので、試行錯誤が必要な筈です。実際の作業開始の際は、セットを作る場所やコマ撮りのできるカメラの確保などについて、ご相談いただきたいと思います。
10月4日
出席 98096, 98085, 98095, 98008, 98154, 98111
報告: (作業内容)総合情報センターメディア調整室スタジオにてセットの準備。(制作方法など)セットの背景:紙に山と空を描く。その手前に紙で作った草むら。人形(年度):動物4体、ビデオカメラ1体、しゃべる木1体、幹はトイレットペーパー。絵コンテ提出済。
教師より: センターのスタジオで実際の作業に入り、最も進行が良い。すぐに本番撮影ではなく、テスト制作・撮影・編集を踏まえてから行おう。ところで、現在の絵コンテでみる限り、主人公が液晶モニター付のビデオカメラであることは、ストーリー上の蓋然性がないが、この特徴をもう少し生かせないだろうか?これでは箪笥の中のコケシ人形の冒険とあまりかわらない話になってしまう。物語のラストで「僕が記念撮影してあげるよ」でも良いし、最後にロッカーにカメラを仕舞う人間が、「あれ?テープが入ってるぞ?(再生してみると、絵本の世界のアニメシーンが再生)!?こんな風景、誰が撮ったんだ?」とびっくりする-など。方法論、ストーリーとも、もうひと頑張りで考えて欲しい。最初にロッカー前に絵本が落ちている理由もうまく考えておくほうが良い。絵本は、セットをデジカメで撮影して、実際の古絵本にカラープリントを貼ればうまく出来るだろう。
10月11日
出席 98096, 98085, 98095, 98008, 98154
報告: 総合情報センターメディア調整室スタジオにて作業。粘土による動物の制作開始。照明・カメラのセッティング、テスト。照明がうまくできないので、アドバイスをお願いします。シナリオの再構成。小道具・背景の制作開始。
教師より: 人形制作が始まり、創作演習らしくなってきた。あの人形の構造で思ったように動いてくれるか、テストを重ねてみよう。おそらく照明は強すぎてうまくいかないのだろう、少し数を減らすと良いと思う。よろこんで手伝います。
10月18日
出席 98096, 98085, 98095, 98008, 98154, 98111
報告: 人形製作のつづき。テスト撮影。
教師より: テスト撮影したテープを拝見しましたが、動きのタイミングが実にうまい。この調子で本編を撮っていけたら、素晴らしいと思う。人形もだいぶ形が出来てきて、人形アニメを作ってるという感じが出てきた。
10月25日
出席 98096, 98085, 98095, 98008, 98154, 98111
報告: 人形・セット製作のつづき。試撮2回目(パン・ズームカットの実験)。
教師より: テスト撮影したテープを拝見、カメラの動きといい、セットの具合といい、なかなかよろしい。照明は素(部屋の照明)でやっているようだが、あれも自然で良い気がする。遠くから2灯で当てればさらに良いとは思うが。シナリオでオチは決まりましたか?授業の中で絵本を撮る実習があって、カメラがその絵本の中の世界に行ってみたいなぁ〜という話でも良いかもしれない。
11月1日
出席 98096, 98085, 98095, 98008, 98154, 98111
報告: 粘土による人形の作成、補修。小麦粘土で作ったものがひび割れてしまったので、紙粘土で作成することにしました。が、動きがつけにくいので、色つきの油粘土(というものがあるらしい)を使うことを検討中。
教師より: 材料を提供した私としても、あそこまでカサカサになってしまうというところまでは知らなかった。お手間をかけますが、材料選びから再チャレンジしてみてください。それ以外には問題はないみたいなので、頑張ってください。
11月8日
出席 98096, 98085, 98095, 98008, 98154, 98111
報告: 人形の作成、補修。ほぼ完成。紙粘土にしたため改善された。目や口を動かすことにしようと考えている。クランクイン。実物カメラが動く場面を撮影。
教師より: カメラが動きまわるカットを拝見した。写真はその撮った人の顔を映すというのだが、このカメラの顔・表情がまったく撮影者そっくりで震えるような感銘を受けた。とてもかわいらしい動きで、わくわくする。そろそろ人形アニメのほうも本番ですね。アニメの撮影に入ると、なかなか授業時間だけでは難しいと思います。たぶん、フルに1日くらい、連続して撮影する時間が欲しいのではないでしょうか?スタジオのほうも、そろそろ片付いたコトだし、土曜か日曜に出てきて、集中して撮影したいというご希望があれば、ご相談に応じます。皆さんでもよく相談しておいて下さい。(とりあえず11月19日の日曜日なら、伊藤が入試で登校する予定なので、午前10時から午後4時頃まで撮影できます。)
11月15日
出席 98096, 98085, 98095, 98008, 98154, 98111
報告: 人形の色ぬり。背景の色ぬり。
教師より: 常に着実に進行していることはとてもよくわかるのですが、そろそろ残り時間が気になり始めた。どんどん撮ろう。土曜か日曜に出てきて、集中して撮影したいというご希望については、いつでもご相談に応じます。
11月22日
出席 98096, 98085, 98095, 98008, 98154, 98111
報告: セット完成。次週よりやっと本格的な撮影にはいれます。
教師より: セット・人形作り、ご苦労さまでした。やはり一筋縄ではいきませんでしたが、素晴らしい出来栄えだと思いますよ。これからが本番。集中して連続的に撮っていくことが必要なアニメ撮影ですが、授業中に撮りきれないものについては、ご相談に応じます。
11月29日
出席 98096, 98085, 98095, 98008, 98154, 98111
報告: 粘土の人形を動かす撮影。主に各人形のアップを中心。あっというまに一時限が終わってしまった。
教師より: セット・人形は良い出来栄え。あとはひたすら時間との勝負。グループ皆で協力しましょう。アニメートはかなり良いセンスだと思います。
12月6日
出席 98096, 98085, 98095, 98008, 98111
報告: 絵コンテに添って人形の撮影。
教師より: アニメートの方法はなかなかのもの。ここで時間切れを気にしてあせって撮るのはもったいない。なんとか休日撮影の手も考えましょう。12月16日(土)はチャレンジしますか?
12月13日
出席 98096, 98085, 98095, 98008, 98111, 98154
報告: 絵コンテに添って人形の撮影。先週授業後Raptorにキャプチャ編集開始。
教師より: アニメーションも絵本も素晴らしい出来栄え。これで導入部の人間が絡む芝居がうまく撮れれば相当な傑作になると思う。もちょっといい役者を選べないものか…。キャプチャした後でも良いですが、Dドライブがすでに満杯なのですが大丈夫ですか?Editリストは失われますが、今ならEドライブへ移動することはできそうですが。完成度が高いだけに、ピンボケカットや、背景の色がズレル(ホワイトバランスがカットの途中で狂う)のが惜しい。時間があればそこだけでも撮り直しをして欲しいところですが。
12月20日
出席 98096, 98085, 98095, 98008, 98111, 98154
報告: 導入部分の撮影(実写)をやりました。なんとか時間内に撮影終了。かろうじて期限には間に合いそうです。
教師より: だいぶ全体のかたちが見えてきましたね。
2001年1月10日
出席 98096, 98085, 98095, 98008, 98111, 98154
報告: 撮影・曲決め・アフレコ等。
教師より: 実写と違って、アニメの場合には現地音が使えず、全ての効果音も作らないといけない。いきおい音声トラックの数が足りなくなるのが悩みの種です。アフレコや効果音など、音声とあわせてカット編集しなければならないところが編集完成した時点で、一度、ひとつのAVIアニメーションとして保存し、これに改めて音楽等を追加するという方法で、この問題をクリアできるのではないかと思います。