映像表現論U演習 2000年度後期創作演習 製作日誌・指導記録
10班
9月20日
出席 98054, 98132, 98057, 98040, 98048, 98115
報告:班長とプロダクション名を決定。内容は検討中。
教師より: 報告書を拝見する限り、少々立ち上がりが遅いようなので心配です。ストーリーをどうするかに窮しているのであれば、キャラクターのデザインから入っていって考えるという手もあります。どんな人形をどんな素材で作るか、どんなセットをどこへ作りたいかなど、具体的にご相談ください。
9月27日
出席 98054, 98132, 98057, 98040, 98048, 98115
報告: (作業内容)内容の検討(作品のあらすじなど)大まかな流れとしては、落としモノとなった文房具たちが、持ち主のもとへとかえるまでの過程を描く。細かい内容については只今検討中。来週までに個人個人、考えをまとめてくる。
教師より: 実物の筆箱や定規などをコマ撮り、彼等が自分で動いて持ち主のところまで頑張って帰っていく-というストーリーですね? 絵コンテをきちんと描いて、普通に撮る実写と、コマ撮りで撮る場面とを上手に切り換えしていくことが大切だろうと思います。文房具たちに目や鼻をつけたほうが、文房具の「気持ち」を表現しやすいかもしれませんね。実写場面では、カバンや人間の体の一部しか出てこないというのではなしに、人のセリフのある演技を、きちんと撮ると良いと思います。「あら?いつの間に戻ってたのかしら?」のような。
10月4日
出席 98054, 98132, 98057, 98040, 98048, 98039, 98115
報告: (作業内容)話しを考える。(制作方法など)学生課の落し物コーナーから始まるのか、色々なものが、色々な所から集まってくるのか。一人の人の忘れモノ。物が一つ一つ頑張って持ち主の所へ戻る。苦難が色々。絵コンテを色々集めました。それをつなげて展開します。物が持ち主の所へ戻るが、持ち主にないがしろにされて持ち主に復讐する-という夢を見た持ち主、急いで忘れ物をとりに行く。教訓:物を大切に。絵コンテ提出済。
教師より: メンバー各人がそれぞれの物について絵コンテを分担して描いてきたのは良いと思う。階段などでは実際にはこの絵コンテのように撮れるだろうか?これら文具達に目や鼻をつけたほうが良いかどうか?そういう検討も踏まえつつテスト撮影にとりかかってみよう。
10月11日
出席 98054, 98132, 98057, 98040, 98048, 98115
報告: 最後の場面のシナリオを決めて試し撮り。
教師より: 人物が文房具を落とすが忘れてしまう。文具達は動き出し、人物に復讐、人物はハっと夢から覚めて落としものをとりに(探しに)いく-。と文章で書くのはたやすいが、これをアニメと実写で、それとわかるストーリーに構成するのは意外に骨が折れる筈だ。できるだけ字幕による説明ではなく、映像と演技・台詞で表現してもらいたいのだが。
10月18日
出席 98054, 98132, 98057, 98040, 98048, 98115
報告: 撮影に入る。消しゴムと定規を1シーンづつ撮影。定規が立たず苦戦。絵コンテよりだいぶ変更して撮る。夢オチにするか、復讐されたところでバッドエンドにするか悩んでいる。来週は鉛筆を用意。
教師より: 定規を直接立てて-というのは、なかなか難しいだろう。なんらかの補助具を使う工夫が必要でしょう。絵コンテどおりに撮れないで苦労するのも良い経験。ただ、後で編集してみて、どうしてもつながらないところも出てくると思う。その時はその時で、編集しながら追加撮影をしていけばすむ話しな。今は、あまり難しく考えずに、どんどん撮っていけば良いと思う。
10月25日
出席 98054, 98132, 98057, 98040, 98048
報告: 撮影。
教師より: 文房具をアニメの人形にするのは、サイズが小さくて、なかなか大変だと思う。撮影結果を拝見するとすると、駒と駒の間で人間が動いてしまっているところが見えてしまったりなど、気になるところもある。アニメートが不自然で、まるで地面写り防止シャッターで撮った映像のように見得てしまう。最初に説明したような「コマ撮り」機能でちゃんと撮影しているのか、どうも気になる。撮影結果をチェックしながら前へ進もう。今のカット割とカット数で十分かどうかも考えよう。アイデアは良いと思う。
11月1日
出席 98054, 98132, 98057, 98040, 98048, 98115
報告: 撮影と編集。短いです。
教師より: 少しずつ確実に進んでいるとは思うが、このペースでは、なかなかはかどらないようだ。実写部分を増やして、コマ撮り部分のカットは最小限にするなど、絵コンテの見直しも必要かもしれない。
11月8日
出席 98054, 98132, 98057, 98040, 98048, 98115
報告: 撮影と編集。手帳を忘れていくシーンの撮影。編集。タイトルとセリフを入れた。
教師より: 編集してみると、結構それらしく、うまく繋がっているように見える。これがアニメの面白いところだ。人間と絡むカットをどう処理していくかがこれからの課題だと思うが、案じていたよりも、ずいぶんうまくいきそうな気がします。
11月15日
出席 98054, 98132, 98057, 98040, 98048, 98115
報告: 撮影と編集。編集機の要領が多いらしくてうまく編集できませんでした。再生するとカクカク動いて見づらかったです。物と物が合流するシーンを撮影しました。
教師より: 「再生するとカクカク動いて見づら」いというのは、明らかに機械の不調です。症状が出たらすぐ読んで下さい。ディスクの容量は少し空けてみましたので、これで症状は治まるのでは?と期待しているのですが、これで駄目なら何らかの対策をとります。最悪は機械を変えることですが。撮影順調なのはわかりますが、少しネジ巻かないと時間が足りなくなりそうですね。人間と絡むカットにそろそろ挑戦しよう。
11月22日
出席 98054, 98132, 98057, 98040, 98048, 98115
報告: 消しゴムと鉛筆と上記と手帳を撮影。
教師より: 編集機が「再生するとカクカク動いて見づらい」という症状はその後どうでしょうか?機械が不調な時はすぐ呼んでください。撮影は、きちんと照明をし、手堅く撮れていると思います。
11月29日
出席 98054, 98132, 98057, 98040, 98048, 98115
教師より: 編集機をチェックしました。「再生するとカクカク動いて見づらい」という症状が、たしかに時々現われるようです。ディスクを最適化しておきましたので、多分大丈夫だと思いますが、その後の調子を確認してみてください。全体に文房具達を撮るサイズは、もう少しアップのカットがあると良いと思います。編集状況からみると、なかなかうまくつながっています。
12月6日
出席 98054, 98132, 98057, 98040, 98048, 98115
報告: 編集のつづき。ラストが上手くいかないので考案中です。モノと人間の共演は難しいです。
教師より: たしかに、アニメート中のモノと現実の人間との共演は難しい。編集中の映像を拝見すると、結局あのテーブルの上に文房具たちが皆勢ぞろいする。そこへ持ち主が帰って気きて座る―という構成になるのでしょうか?それなら無理なく、まとまるんじゃないかと思いました。モノサシが自分で橋になってあげるあたりのカットが良かったです。編集機は確かに調子悪いですが、今回もデフラグしておきましたので、とりあえずは大丈夫でしょう。ただ、ここまで出来ている状態と、一度バックアップ用にテープに録画しておいた方が無難でしょう。ぜひ、実行しておいて下さい。
12月13日
出席 98054, 98132, 98057, 98040, 98048, 98115
報告: ラストシーンの撮影をしました。超頑張った愛ちゃん。
教師より: 10号機がどうにも調子が悪いので、4号機へファイルを転送しておきました。4号機で作業を継続してください。
12月20日
出席 98054, 98132, 98057, 98040, 98048, 98115
報告: 編集作業と音楽探し。良い効果音がなかなかみつからない。
教師より: 効果音はいざとなれば、自分達で作るという手もありますが、「カエル」シリーズを丹念に探すと多分、合う音があると思います。最後に出てくる人物が机に伏しているのが、単に居眠りをしていたのか、文房具を失くして悲しんでいるのか、ちょっとわかりにくかったですが、ほかの演技やカット割りが適切なので、うまくアニメとかみ合っていると思いました。ただ、?が出た後で、鉛筆がENDを書くところは、あのままOKでいいのかなぁ、という気もしました。
12月20日
出席 98054, 98057, 98040, 98048
報告: 音が合うのがなくて大変でした。
教師より: 効果音はシンセサイザーで作る手もありますね。ご相談ください。指摘したラストカット(ENDを書くところなど)のりテイクも含めて、最後のひと頑張りが欲しいところです。