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  • 2005年4月18日 更新 地域情報
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    伝統伊能歌舞伎 大学生らが密着 番組作り7月放送


      県内の伝統文化を記録しようと、東京情報大学の映像ゼミの学生らが17日、大栄町伊能の大須賀大神の例大祭で奉納された伊能歌舞伎を取材した。取材には、隣の成田市にあり、活動が活発な成田高校の放送部メンバーも加わった。ナレーションを入れて、7月に千葉テレビで15分番組として放送される予定。

      伊能歌舞伎は地元の50〜70代の人たちが保存会を作り、01年に36年ぶりに同大神で演じて以来、4月の例大祭で奉納している。この日演じられたのは「絵本太功記十段目 尼ケ崎閑居の場」。明智光秀が過って母を殺し、戦で息子も失うという悲劇を描いた演目だ。

      観客でごった返し、「いいぞ」「がんばれ」などとかけ声がかかる芝居小屋に、ハイビジョンカメラ6台を設置。大学生4人と高校生6人が役者の動きなどを追った。

      ディレクターを務める同大3年奈良美紗子さん(20)は「祭り全体の雰囲気も残すため、屋台で遊ぶ子供や観客の表情も撮った。若者に興味を持ってもらえる番組にしたい」と意気込む。同高放送部員の2年前島楓さん(16)は「歌舞伎の取材は初めて。撮影に集中したい」と話し、真剣な表情で舞台にカメラを向けていた。

      学生らは同テレビで土曜夜に放映される「情報大ステーション」を制作している。地域の話題を映像で紹介する15分番組で、今年は佐原の町並み保存ボランティアの活動なども取材する予定という。

      同大の伊藤敏朗助教授(47)は「学内だけでなく、地域の人とふれあい、話をして、コミュニケーションを学んだと言える。地域文化に目を開くきっかけになれば」と話す。
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