<監督コメント>
非常に出演者個人の味が映像からにじみ出るような快作に仕上がりました。特に老人メークをした伊藤圭祐君は一見の価値ありです。しかし、台本制作のときから何度も行き詰まり、撮影も計画性のなさと運の悪さで思ったように進みませんでしたが、理解ある出演者およびスタッフに支えられ、何とか完成までこぎつけました。改めて映画は一人では出来ないのだなと痛感しました。そして、大衆向けの映画を作るつもりがなんだか内輪うけしかしないような作品にしてしまった後悔もあります。初監督作品だからしょうがないと言えばそれまでですが、これまでの映像制作の経験が存分には活かせなかったと反省しています。しかし、そんな中スタッフの方々が落ち込んでいる私を励ますがごとく最高の働きをしてくれたことに本当に感謝しています。もしもまた何か映画を作る機会に恵まれたなら、この『ど忘れ万六』を肥やしとして、より万人向けの作品を作りたいと思います。
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